jl7gmnのblog

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無線機

アマチュア無線局移動しない局の電波防護指針の適合確認(続)

今回の移動しない局での新たな無線機追加の変更申請届について、電波防護指針の適合確認の書類追加送付分の審査が昨日終了しました。書類は前のブログに記載の通りの作成で問題なかったようです。なおKWの免許時にも今まで通り提出が必須な電波防護指針なので、私の設備での電波防護指針の適合性を確認してみました。結果から言いますと、いろいろな電界強度に関するパラメータを調整することで、電界強度の計算値を規定以内に収めることができるということがわかりました。特にハイパワー時の俯角減衰量記載項目が別シートに新たに追加なっている事に関しては、いろいろな許容規格にかかわるパラメータの中の申請が容易になる方向(有利になる方法)の一つになっているようです。一番電界強度が強いのは、アンテナからの距離(高さ)が真下です。通常の場合は1となります。200Wの場合はこの1での計算ですから、厳しい条件での記入申請といえます。俯角減衰量を記入するということは倍率が1より小さくなり、電界強度が真下より小さくなり規格に入りやすくなるという事です。アンテナ端から離れるほど電界強度は弱くなっていくことから容易に理解できる内容です。他面白いことに同軸ケーブルがある程度長い場合は、ケーブルのサイズで調整ができてしまいます。変な調整ですが、同軸ケーブルの損失が電界強度にもろに効いてきます。ただしKWを出したいのにわざわざアンテナ端の出力を同軸ケーブルのロスの大きなケーブルに変えて電界強度を下げるという事なので、本来の目的(KWを出す)とは逆の対応です。どうしても免許が欲しい時の苦肉の策とでも言いましょうか?
あと電界強度に関してはアンテナのゲインのあるものを使用することが有利です。これはアンテナの垂直ビームパターンで、アンテナから離れた場所での垂直ビームパターンでの俯角を利用し電界強度を下げれるという事です。アンテナのメーカーで垂直パターンデータをきちんと出してくれてるアンテナでは容易に電界強度の垂直指向性パターンを利用でき電界強度を下げる事が可能です。これも面白いことに、使っているメーカーで垂直ビームパターンを出していない場合やデータを用意できてない場合であっても、アンテナの形状が同じものであれば他メーカーが出している同じ形状のアンテナの垂直ビームパターンを利用できるという事です。ただし、良いことばかりではありません。このゲインのあるアンテナの先、近くに高いビルがあると少し厄介です。利得があるためにビルでの電界強度は強くなると言う事があります。詳しくは計算等があるようです。良いことに私の周りにはビル等はありません。大きな木ぐらいです。
電波防護指針の計算シートの結果ではKWは、上記の俯角減衰量、同軸ケーブル減衰量を選択などを行うことで対応可能でした。500Wでは特に問題はなく十分対応可能でした。
今回の無線機の追加申請では今までなかった電波防護指針の適応確認資料提出がすべての移動しないアマチュア無線局に追加された為、申請後少し時間がかかってしまいました。
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2024年3月22日の電波法関係法令等改正の施行により、従来は空中線電力200Wを超える移動しないアマチュア局(検査対象 局)に対してのみ課されていた「電波の強度に対する安全施設」の確認が、すべての移動しないアマチュア局に対して行われ ることに なりました。
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申請開始日2024年11月13日、最終審査終了2024年12月4日で3週間ほどかかりました。後からの電波防護指針適合の資料の追加書類提出した事が時間のかかった理由です。本来は書類に不備がなければ2週間ほどで審査は完了するようですから。Hi!

つづく?

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アマチュア無線移動しない局の電波防護指針の適合確認

総務省電波利用電子申請・届出システムLiteにて新規購入した無線機2台の届け出を行いました。今まで通りの申請届出を行っていましたが、不備があるとのことで補正依頼の連絡がきました。内容の箇所を書き出すと下記になります。

移動しないアマチュア局については、電波防護指針の適合確認が必要です。詳しくは「東北総合通信局 電波防護指針」でネット検索していただくと「移動しないアマチュア局の申請添付する書類について(アマチュア局)が検索結果で表示されますので、そちらのホームページに掲載している「電界強度計算表」(エクセルファイル)に必要事項(空中線電力、アンテナ利得、高さ、水平方向の距離等)を入力していただき「ファイル添付」してください。

早速、そのホームページに添付してあるエクセルファイル他、資料をひとまずダウンロードしました。
エクセル表を見てみると、自動計算で電波防護指針上適合している場合 ”〇” の結果が出るようになっていました。

早速エクセルファイルへ入力するための準備開始です。
まず、使用しているアンテナを全部別紙に書き出します。アンテナの種類毎にメーカー製の場合は利得を仕様から書き出します。ほか自作のツェップアンテナなどは、同じアンテナ種類のものをメーカーで販売していたりするので、その取説をみてアンテナ利得を利用します。ツェップアンテナは佐賀電子で販売しているので、カタログで利得は2.15(2.14)dBi以下と記載ありました。(通常のダイポールの利得より少ない)自作のバーチカルアンテナの場合の利得は1.25dBi、ダブルバズーカの利得はダイポールと同じ2.15(2.14)dBiなどです。
あと、ケーブルのトータル減衰量を算出するためにケーブルの基本長でのケーブル減衰量dB/**をネットから検索して用意します。減衰量表記は dB/1Km だったり、dB/10m の基本長だったりします。今回の減衰量はdB/10mの表記のデータを算出で利用しました。

私の場合は3種類の同軸ケーブルを使用しています。使用しているアンテナの同軸の長さと基本長の減衰量とから使用ケーブルのトータル減衰量(dB)を出します。減衰量はHF帯の場合は50MHz以下の時の基本長減衰量を使用します。アンテナの周波数によりトータル減衰量は変わります。
例)5D2V
アンテナ:3ELEMENT YAGI
周波数:14MHz
基本減衰量:0.6dB/10m
使用長さ:30m
ケーブルの倍率は30m/10m = 3 より
使用の同軸のトータル減衰量は基本減衰量*ケーブル倍率より
トータル減衰量は0.6dBX3倍で1.8dB となります。これをエクセルに記載します。

ついでに200Wの出力で5D2Vを30m使用した場合アンテナでの出力はどうなるかというと
10*logX = ー1.8 [dB]から倍率Ⅹをもとめると(ロスなので式の場合はマイナス記号がいります。)
logX =(ー1.8/10)
X=10^(-0.18)
X=0.660693448[倍]
アンテナでの出力は200Wが同軸ケーブル30m使うと5D2Vでは200[W]*0.660693448=132.1386896[W]
つまり200[W]の出力がアンテナでは132[W]と30m同軸ケーブルで≒68[W]ロスってしまうことになります。この減衰を減らすには5D2V(0.6dB/10m)を8D2V(0.4dB/10m)やさらに減らしたい場合には8DFB(0.28dB/10m)の同軸に変更することで電力の減衰を減らすことは可能です。ちなみに8D2Vのときはアンテナでの出力は≒152[W]、8DFBのときは、≒165[W]になります。結構気にすると気になりますね。Hi!

電波防護指針に基づくエクセルの電界強度計算表(アマチュア)の下段にも各項目で注意書の説明がありますので、その記載に基づいて入力します。表中の青色の入力箇所を記入すると判定が出ます。電界強度の基準値に対してそれ以下である場合は適合の判定として”〇”が表示されめでたしとなります。
アンテナがたくさんあると結構大変かと思います。私の場合はアンテナ毎に分けたのでシート数で6枚になりました。これに追加でアンテナ毎に使用した同軸ケーブルのそれぞれの長さでのケーブルロスを求めた表も用意しました。

1.自作バーチカル1本(1.8MHz,3.5MHz,3.8MHz,7MHz)
2.ベランダダイポール1本(7MHz)
3.ダブルバズーカ1本(50MHz)
4.GP(グランドプレーン)1本(145MHz,435MH,1200MHz)
5.自作ツェップアンテナ3本(18MHz,24MHz,28(29)MHz)
6.タワーアンテナ3本
RN4DX:7MHz,10MHz,18MHz,24MHz(短縮DP)
CY203:14MHz(3ELEMENT YAGI)
CL15:21MHz(5ELEMENT YAGI)
7.各アンテナ使用の同軸ケーブルロス算出表

上記の電波防護指針に適合している結果の出た6書類+ケーブルロス算出資料の1書類の計7書類を添付して電波利用電子申請・届出システムLiteにて補正後提出としています。
問題なく追加の補正後資料の審査が終了するのを待っている状態です。

また、移動免許の無線機追加の届け出の審査終了していましたので、免許証受け取り用の封筒を同封して、東北総務通信局に提出しました。今までと同じように、折り目がつかない免許証として受け取るため大き目の封筒の同封です。

後で、1KWの出力での適合も確認しておこうと思います。

つづく?

TS-670をSM-220ステーションモニターに繋ぐ

古い無線機のTS-820SにSM-220を繫いでのバンドスコープは近傍に出ている信号や、バンドスコープのフロアノイズの変動など、気になるバンドコンディションを知る上でも、とても役に立ちそうです。そういえば、IF周波数が8.83MHz帯であることから、TS-670のIF周波数も同じ8.83MHzであることを思い出しました。つまりIF周波数が同じTS-670をSM-220に繋いでバンドスコープモニターしてみようという事です。その為には、IF-OUT信号出力をTS-670から得ないといけません。回路図を眺めてみました。

ts-670RF

バランスドミキサーのQ5またはQ6のドレインの出力から信号をとるのがよさそうです。これ以降回路ではT21やCF1のセラミックフィルターインピーダンス整合用T22、T23の同調回路などのBPFが入り帯域制限されてしまった信号となるからです。スコープのIF信号はSM-220の100KHz帯域を見るために広帯域である必要があります。

■ピンコネクタでQ5のドレインから信号を取り出しました。DC電圧がかかっているのでコンデンサーを通してSM-220のIF入力に繋ぐ必要があります。私はテスト段階なのでエアーバリコンで代用しています。
TS-670-RF-IF-OUT

■IF信号抜き出しのカップリングC代用(疎結合なので思いっきり抜いた状態です。)
COUPLING

■モニタースコープ確認中のTS-670
ts670bottom-open

■7MHz帯は朝の6時ではATTを入れないと昆変調が感じられます。ATTを入れているので若干感度が落ちている状態ですが、問題なく韓国局がバンドスコープでモニターできています。


一通りTS-820Sと同じようにTS-670もバンドスコープモニターできました。TS-670はAM,FMモードもあるので中波もデジタル周波数でのアジャストとに加えモニタースコープ波形での選局も可能です。10mのFMではバンドスコープ上で、バンドの周波数のどこいらに信号が出ているかなども見れたりと、使い方は色々考えられます。
TS-670のバンドスコープモニターSM-220は、`IF周波数が同じ周波数帯なので問題なくTS-670で使用できました。
残るは、RF-IF信号をどのように引きまわしてどこから出すかを考える必要がありますが、ひとまずTS-670+SM-220の組み合わせもOKということで、いったん終了です。RF-IFの引き回し改造は別途考えたいと思います。

つづく?


BAND-DATA用8Pプラグ注文

今現在、FT-2000Dの無線機の周波数切り替えに合わせてアイコムのオートチューナーを自動でバンド設定制御するコントロール回路を試作しており、必要となった8Pプラグについてです。

上記の周波数制御で、ヤエス無線のFT-1000MP、FT-2000Dの周波数制御出力のBAND-DATA出力用の8Pプラグが必要となりネットで探してみました。日本では扱っているのはメーカーのみのような感じで、通販で売られているのは、どれも通常の 8PのDINプラグです。やむなくVL-1000用のCT-58BAND-DATA CABLEを購入しましたが、今日ALIEXPRESSを物色していたところ、ぴったり合う馬蹄形の8Pプラグがありました。やはり、探せばあるもんです。受けのジャック1セット5個売りとあわせて早速2組プラグを2組分(1組2個X2の合計4個)注文しました。
通常売られているのはピン配列が270度物のオーディオ用のプラグです。ヤエス無線では262度の8Pフィメイルソケットを使っていますから270度物は差し込めません。また、262度は高周波加工がされているようです。ページに情報がありました。最初安かった270度物は私も何個か購入していますが、非常にやってはいけない加工をしてかろうじてヤエスのBAND-DATAジャックにて挿せています。今は、確認のためだけの使用です。Hi ! ヤエスのジャック側には使用できませんが、繋ぐ回路側ではジャック、プラグとも8P(270度物)が使用可能です。

ALIEXPRESS のプラグの画像です。

★MD-8-270-SWが一般的に販売されている8PDINプラグです。
(ピンの配置が円形です。)

MD-8-270-SW

★ヤエス無線の BAND-DATAジャック用のプラグはこちらです。
(ピンの配置が円形でなく、いわゆる馬蹄形をしています。)

MD-8-262-SW


あきらめず探す必要性はあるもんですね。Hi!

つづく?

TRX-DUO SDRスタートその8

無線機とのシンクロ設定もできるようになったので、今度は送信のテストをしてみようと思います。
まずは、PowerSDR mRX PSアプリケーションで試すことにしました。最初は予期しない、下記のエラーメッセージが出て相当悩みました。

error-msg-antenna

”High SWR condition detected" 
Please check your antenna connection.

SWR検出で高いSWR状態が検出されているから、アンテナの接続を確認しろ!といったところです。
TRX-DUOのTX1端子は、50オームのダミーロードで終端しているので、このエラーの対処はどうすればよいかわからない状態です。なぜ50オームの終端状態でSWRが高いのか皆目見当がつきません。

まずは、推測ですが、アプリケーション上で、SDR機器個々用の特有な設定で起きているのではないかという内容を推測し、アプリケーションのセットアップで、SWR検出設定項目があるのではという点から、設定タグを1つ1つ見てゆきました。すると、GeneralのなかにAlex用としてのSWR Protectionの項目があり、2つともに初期状態でチェックが入っていました。チェックを外して確認すると、エラーメッセージは出なくなりました。これが原因でエラーメッセージが表示されている様です。
THETIS-setup

セットアップの設定を見てゆき、うまく設定ができ、エラーメッセージもでなくなり、SSB送信できるようになりましたので、THETISに切り替えて同じようにセットアップを行いSSB送信を確認してみました。
まずは、送信のボタンはMOXです。TUNは送信キャリアがでるチューンボタンのようです。2TONボタンは2トーン信号送信のようです。結果は、初期設定のままでは、PowerSDR mRX PSと同じで、エラーメッセージが出たままの状態で送信モードにはなるものの、意図しないエラーメッセージ表示状態です。PowerSDR mRX PSで対処した箇所を探して、同じようにチェックをはずして見ました。
THETISでも上記のようにSWR Protection内の□Enable Protection と□Disable on Tune Pwr<35Wのチェックを外して、MOXで送信してみると、”High SWR condition detected" のエラーメッセージボックスは出なくなりました。やはり、AlexのSDRトランシーバー専用のSWRプロテクトが、TRX-DUOではSWRプロテクト専用の検出接続等がない状態では、アプリ上でSWRプロテクションが機能してしまうと言うところでしょうか?ただ、エラーメッセージは出なくなりましたが、マイクからの信号がSSB信号としてまだ、送信できません。

次はAudioの設定です。
VAC1ではコーディックとしてASIOドライバーを使用していました。受信では問題なく遅延も少ないということでの設定で使用してました。結果から言うとASIOドライバー設定がうまくありませんでした。送信時はこのコーディックは動作してくれません。(音声が出力されない状態)うまく音声が出力される方法があるのかは今のところ不明です。

そこで、設定を変えてみたのがMMEドライバーです。
InputはMicrosoft Sound Mapper-Input
OutputはMicorsoft Sound Mapper-Output
この設定でSSB送信ができるようになりました。

他のドライバーでも動作はしましたが、音声の途切れとかがあり、安定感がありませんでした。
まずは多少の遅延はあるようですが、PCに繋いだコンデンサマイクの出力がTRX-DUOのTX1端子から送信できるようになりました。



FT-2000Dで送信音をモニターしましたが、すんばらしいです。

つぎはTRX-DUOとトランシーバーの送受信時の接続および、コントロールはどのようにしてゆけばよいかを考えてみたいと思います。単独のTRX-DUOでの送信用RFアンプをつければ、無線機の完成とはなりますが、OMさんの実働SDRトランシーバーの構成等をWebで学習し知識をつけないといけません。Hi!
THETISの取り扱い説明書も確認しないといけませんね!やることがたくさんあります。

同じ様な事を試してやっている方がいると何かと助かるのですが...事実、TRX-DUOの細かな点についての情報が少ないです。Hi!

ステップバイステップでやってゆきます。

つづく?




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