jl7gmnのblog

yahooブログから移行してきました。アマチュア無線を中心としたブログです。

修理関連

2m/70cm用アンテナの修理

移動局の免許の更新で八重洲のポータブルトリプルバンダーのVX-7も現用器としてつかっていますが、SMAコネクタ-オスタイプの小型アンテナを持っているのですが、車ボデーに磁石でくっつくタイプの磁石が錆びてボロボロになり、何とか修理できないかと思いいろいろと思案していました。
いいアイデアが浮かんだので、修理することにしました。アイデアといっても、ウェブで調べたところダイソーの磁石でサイズがちょうど合いそうな超強力マグネット23㎜(厚さ0.9㎜)があったので、修理で代用利用できると思ったからです。

■ダイソーで以前買った銅テープ、ローテーター用の余ってた鉄製ワッシャー、それに透明0.1~0.2mmぐらいのプラスチック板少々、強力接着剤などが修理用に準備した物です。
CIMG0397

■超強力瞬間接着剤
CIMG0403

■ダイソーの銅テープ(結構しっかりした銅テープです。)
CIMG0404

磁石自体も鉄で作られていたため、錆びて、ボロボロになっていました。この為錆びて膨らんで、鉄のスペーサーとともに酷い状態でした。
磁石とSMA同軸ケーブルの外網線は金属板に半田付けされ、その金属板が溶接で鉄のスペーサーにつけてあったようです。その上に絶縁シート1枚あり、その上に磁石です。磁石は直接にはつけないで、シールがはってありました。接続面の金属に傷をつけない為と思われます。

構造はわかったので、すべて取り外して、SMA同軸外網線はワッシャーに銅テープを張って、この銅テープに半田付けしました。その上に絶縁シート(透明プラスチック)をワッシャサイズにカットしておきました。この段階で回りと絶縁シートに接着剤を塗ります。その上に同じワッシャーを置きました。丁度プラスチックの外形とほぼ同じぐらい面位置にワッシャー面がきました。ワッシャーの周りも接着剤で固定します。磁石はワッシャーのサイズより一回り大きいものです。ここにダイソーの23㎜の超強力マグネットを1枚置きました。ワッシャーに磁石は通常だとピタッと中心が合わないでくっつきます。なので、中心が同じ位置になるように若干調整します。中心を合わせてもある程度くっついてくれているので、中心を合わせた状態で超強力接着剤で固定します。

■最終の磁石の取り付け(強力瞬間接着剤で固定)
CIMG0401

■修理完了したアンテナ
CIMG0399

実際に使うときは、磁石に薄いプラスチック保護シートをつけます。磁石に鉄粉や、鉄くずがついたまま車につけると傷がつく恐れがあります。保護シート上で鉄粉や、鉄くずは取り除きやすくなります。

2m/70㎝バンド用で再び利用することができるようになりました。ちょっとしたモービル移動でチョコンとルーフに取り付けて楽しめます。ただし、磁石は前の時より強力ですが、走行中は使用しないことにしてます。(前の磁石の時は車につけたままでは外れて走行利用はできませんでした。)
それにしても、最近修理ばかりやっている感じです。HI!

つづく?

YAESU YO-101 MONITOR SCOPE修理

無線をしているときの送信音声での送信信号RFの確認でYO-101 MONITOR SCOPEを長年使用していますが、電源を入れてから時間が経たないとスコープの波形がでない状態が続いていました。使用できないわけではないですが、使用開始するまで若干の時間、待たなければならないのと、使用できるまでのあいだ、受信機ではかなりのノイズが聞こえる状態でもありました。このような状態なので、直してみようと思う気持ちになり、さっそく修理の準備に取り掛かりました。
ある程度、古い電気計器などは一般的に電源回路系の平滑コンデンサの不具合ということで、片っ端から交換でもいいのですが、あまりにも良い状態の部品まで交換してしまうという無駄も発生しうる可能性があります。何はともあれ、どの回路のどの部品がの見当をつけるために回路図を準備です。いつもの八重洲無線関連の回路図、サービスマニュアルのページからYO-101を探してみました。
回路図はありました。が、回路図をモニター画面で見るとおおよそはわかります。モニター画面で見るも、印刷するも、部品の値、パーツ番号がよくわからないところがある状態でした。

■YO-101回路図(ある程度は部品番号、値等が確認はできてます。)

YO-101回路図



同じYAESU無線のYO-301のモニタースコープも同じような仕様なので回路図を見てみたところ、回路中の文字がきれいに見える状態の回路図でした。幸い、モニタースコープ回路は、YO-101もYO-301も同じ回路構成で部品も同じものが使用されている感じです。このYO-301の回路図とYO-101の部品シルクから見当をつけることにしました。

■YO-301回路図(はっきりと部品番号、値等も判ります)
YO-301回路図

■YO-101基板シルク
YO-301基板シルク

回路図をみて、電源トランスの2次側の高圧回路、B電源等の回路の電解コンデンサ類を第一に見当つけました。
今回の修理をする数年前に一度高圧電圧部のコンデンサC104だけ交換修理をしていました。原因は容量抜けでした。物は0.1μF1000Vの無極性コンデンサでした。この時は耐圧が600Vで0.1(104)μFのものしかなく、簡易代用での修理完了でした。いずれ耐圧の高いものに交換しようと思っていて、今に至ります。今回はこの部品も交換しています。高圧回路で使用されている1000V耐圧のコンデンサはC103、C104が該当します。3A104M(0.1μF1000V)になります。
CIMG0377

■シルク上のC103 (0.1μF1000V)
C103位置


■シルク上のC104の位置
3C104M

■印刷シルク上の位置
C103-C104

今回は少し容量が大きいですが、0.68μF1350Vに交換しました。いずれは、購入予定の0.22μF630Vの直列接続(0.11μF1260V)に交換予定です。なかなか0.1μF1000Vは単価の高いものはありますが、安いものでの耐圧1000V物は見つけれませんでした。交換する予定なので、パターン側に取り付けています。
最終交換時はシルク印刷側に取り付ける予定です。

高圧回路にはもっと耐圧の高いC105、3C104M(0.1μF1500V)の使用もあります。
■シルク側のC105 , 3C104M(0.1μF1500V)のコンデンサ位置
3C104M

これについても、一旦外して、テスターによる簡易チェックをしましたが、容量抜け等はなく大丈夫そうなので、元に戻しそのまま使うことにしました。
他B電源の160Vの平滑用の電解コンデンサC106、C107の 47μF315Vも確認しました。2つを一旦外して、テスターにて簡易チェックをしましたが、特に容量抜け等はなく問題ないようでした。今後の交換の可能性を考え元のシルク側でなく、基板のパターン側に取り付けを変えました。ケース間もスペースありで問題ないようでした。
22μF追加分

B電源の回路の電圧をオシロスコープで確認し、入力側が若干リップルが見えるので、上記の写真の様に電解コンデンサーの22μF350VをC107に並列追加してあります。
平滑回路動作は特には問題ない様です。
一応電源回路のコンデンサは元のままですが、年月経過しているので、早い時期に交換を予定しています。22μFパラにして交換予定(計4個)でC106、C107(47μF315V)の代用を考えています。代替え用に22μF450V105℃の10個を注文済み(準備中)です。チューブラ型で安いものにしたため、パラレルでの容量44μFと若干少ない容量ではありますがこれで最終交換予定しています。本来なら、各容量47μFの1個で交換対応ですが、取り付けスペースも十分あり、問題なさそうでしたので2個パラ処理でやります。安く上げることも大切かと! 使用時中の基板の部品を見ることはないです。Hi!)

最初の高圧回路のC103、C104(0.1μF1000V)、および上記写真のB電源への22μF350Vの追加後に電源を入れて動作確認を行いました。

■部品取り付け修理後の動作確認時の状態
修理中写真

結果はモニター波形等問題なく表示動作し良好でした。

最後に交換したC103、C104の交換コンデンサ0.68μF1350Vの取り付け位置を整えてプラスチックのカバーをつけ、ケースとの間の絶縁保護をしてあります。何せ高圧回路使用のコンデンサですからHi!。
保護プラスチックカバーはコンデンサ自体のサイズが大きく、ケースに近くなる為につけています。いずれ交換しますが、今回の様にケースにコンデンサが近くなる場合だけの処理です。
■絶縁保護処理(斜め横方向からの写真)
絶縁保護1

■絶縁保護処理(斜め上からの写真)
絶縁保護2
白いのは両面テープでコンデンサにプラスチックケースを張り付けてあります。
上記の保護カバー取り付け後、金属のケースに戻して修理、完了としました。

■修理後のYO-101動作確認


動作確認後、ケース、全面パネル、各ノブの汚れホコリを落とし、元の設置場所に戻して完了としました。またRFの信号の確認で活躍してもらいます。
最近本当に突然の故障が多くなってきてる感じがします。修理で頭を悩ますことが多くなっています。今まで何もなかった分、劣化進んだ最終の時期が来てるのかもしれません?
わかりませんが、もしかして太陽のコロナ爆発も影響してるのかも?
コンデションへのSSNの好影響はあまり感じられません。

つづく?


CX-310同軸切り替え機の修理

三種類のアンテナの切り替えで使っていた同軸ケーブル切り替え機が突然、切り替えノブを回してもセンターの位置のバンドから切り替わらないようになってしまいました。1,2,3とノブを回すとカチ、カチ、カチと通常の切り替え時と同じ状態です。内部のノブの突起が折れたのが原因の様です。早速内部を開けて確認しました。
やはり、ノブと同じ緑色のプラスチックがありました。ノブについている突起がセンターの金属板を各端子まで動かして、接続(金属板を挟み接続)させる為の回転金属板の穴の部分に入るノブと一体化していたプラスチックです。
破損プラスチック (1)

■センターしかつながらない原因は突起がないため、回転金属板を回すことができない状態。
ノブは回せますが突起折れて、センターの回転金属板を動かせない状態です。
(センターでつながったままの同軸切り替え機の状態)
CX-310内部1

修理するには、折れたプラスチック突起をくっつけるか、もしくは他の方法を考えるかです。折れたプラスチックは小さいので、いくら瞬間接着剤を使ってつけたとしても、またすぐ折れてしまう可能性が大です。
別の方法を考えることにしました。考えるとはいっても、プラスチックノブの突起の代わりに何かで代用することになります。それでセンターの回転金属板を動かすしかないわけです。まずは、金属で折れないものということで、即、ステンレス棒(ステンレスワイヤーをカットしたもの)を使うことが頭に浮かんだので、他の方法は考えずに即実行です。

■ステンレスワイヤーをカットして準備(ステンレス棒?)
ステンレスピン

プラスチックにドリルで穴をあけ、回転金属板の穴から、プラスチックの穴を合わせて、そこにステンレス棒を入れる算段です。

■ノブに1㎜のドリルで穴開け(少し深めに穴あけしてます。)
CX-310とドリルとステンレスピン

■回転ノブへ開けた穴(拡大)
CX-310内部プラスチック穴開け

ステンレスを入れる穴には、プラスチック用瞬間接着剤を少し垂らして抜けないようにします。

■センターの回転金属板の穴を通してノブにあけた穴へステンレス棒?を刺した拡大写真
CX-310修理加工後

修理が終わったので、裏の蓋をネジで締めてもとに戻します。
実際のアンテナをつなぎ1、2、3とアンテナが切り替わるかを確認しました。
元の状態の同軸切り替え機にこの修理で復帰しました。本来なら、修理で売っているノブを注文して交換ですが、この延命処置でもう少し活躍してもらいましょう!前より丈夫なステンレス棒?です。かなりの延命処置になったかも!?

最近、ムセンに関する物の修理が激増してきた感じがあります。機械のパーツ寿命が重なっている感じです。つい先日のローティターのマストクランパ交換時のローティター交換へと拡大した修理もそうです。
とは言え、ひとまず同軸切り替え機CX-310の修理はできました。めでたしめでたし!
3回路はとても高価な同軸切り替え機ですので、大事に使いたいものです。

つづく?

FX1200-EMOTO-ローティターマストクランプ交換修理

今まで、だましだまし使用していたエモトのFX1200ローティターのマストクランプの交換修理をすることにしました。前準備として、ネットでFX1200に使用可能なマストクランプのアルミダイカストの純正品より丈夫なマストクランプを落札してありました。数年前に購入してからダンボール箱に入れたまま寝かせていました。単純に、開けて、そのまま交換というつもりでいました。ところがマストクランプにユニバーサルカップリング部がついていて、ボルトをモンキースパナで簡単に外せると思っていましたが、これが、固着というか、ボルトがいくら大きなモンキースパナを使っても回すことができません。ここで、時間を要してしまいました。ステンレスのボルトですが、ユニバーサルカップリングにガッチリついてるので、ここは、ボルトをグラインダーで削る方法をとりました。

■ステンレス鉄鋼用オフセット砥石を使ってボルトを削り中
ROTATOR3

■ボルトを削った状態(ハンマーの尖った部分でボルトを打ちました)少しボルト側が浮いて、ボルトを回すことができるようになりました。
ROTATOR2

前のユーザーはおそらく20年は使用している代物のようです。
全部のボルトヘッドを削り、ハンマーでポンチ打ちして、ようやくマストクランプをユニバーサルカップリングから外すことができました。ステンレスはユニバーサルカップリングとアルミダイカストとの間で、白く粉を吹いた状態(アルマイトで固着)でした。

■外したステンレスのボルトの状態です。(ここまで白く固着している状態ではボルトは回すことができません)
ROTATOR5

■ボルトをハンマーで打って、はずした後のアルミのマストクランプのダイカストの穴も、白いアルマイト状態で固着していました。
ROTATOR4

■丸棒のヤスリで固着したアルマイトを全部削り落としました。全部の取り付け穴を処置しました。
CIMG0338

このユニバーサルカップリング取り外し作業に2時間はかかったかと思います。30分で終わる作業で臨んだのですが、この予定は打ち砕かれました。

■マストクランプも少し磨き、交換準備ができました。
ROTATOR6

この後、マストをローティターから浮かすためにタワーに上りマストベアリングのマスト固定ボルトを緩めて、ステンレスワイヤーとターンバックルとを使い、タワー用足場をマストにつけ準備作業を行いました。タワーにターンバックルをある程度伸ばしておいて引っ掛け、これにタワー用足場に輪っか部分を2か所にひっかけたステンレスワイヤーの中心部をターンバックルにひっかけます。若干タワー用足場はある程度ワイヤーがピンと張るように取り付け位置調整が必要です。ターンバックルはバランスが取れるように2ヶ所、対象に取り付けます。マストを浮かす準備完了しました。
ターンバックルを短くなる方向へそれぞれ交互に回してゆきます。ある程度テンションがかかると回しづらくなってきます。ドライバーをターンバックルに入れてワイヤー側を抑えて、回してゆきます。
マストクランパーとマストが1㎝ぐらい浮いた状態でマストクランパーのボルトを緩めて外します。これも結構道具が必要です。マストクランパーをボルトで固定している箇所は大きなモンキースパナでは回せない箇所があります。回せない箇所は、10㎝弱ぐらいのモンキースパナを用意してこれで緩めます。手間はかかりますが、少しずつ、少しずつ緩めて、取り付けボルトを全部外しました。

と、これで、マストクランプが外すことができたのですが、、ローティターを触ったところ、ローティターを取り付けているユニバーサルカップラー部とローティターを止めるボルトがなんと、ポロっととれて落ちたんです。超ビックリです、いやガックリです。ボルト1本を除き他のボルトがなんとローティターの取り付けネジ穴がバカになってもう使えない状態が判明しました。ローティター交換作業に変更しなければなりませんでした。ガビーン!です。
幸い交換用のローティターはローティターのスマフォでのコントロールプログラムで使用している予備のFX1200がありましたので、急遽交換用として使うことにしました。外したローティターは回転は問題ない状態なので、ひとまず捨てずに、汚れを落としてプログラム用にしようと思います。

ローティター全交換はいいのですが、使っていたボルトのネジ山が削れて使い物になりません。急遽近くのホームセンター2件を駆けずり回り、同じサイズのステンボルトを探し、購入しました。亜鉛どぶ付けのボルト、ナット、ワッシャ類を使いたいところですが、今の時点でのローティター交換では準備できないので、仕方ありません。
ユニバーサルカップラーはそのまま使うため、グラインダーに金属ブラシをつけて磨きました。

タワーは若干、作業場でやりやすい高さに上げておきます。上げた後は安全の為、電源を外します。
ローティターをタワーの取り付け位置まで上げて、タワーの隙間から入れて、ユニバーサルカップラーを載せて、外れないように元通りに抜け止めピンを入れて曲げ、ユニバーサルカップラーが抜けない処理をします。2ヶ所行います。
ローティターがついたので、マストクランプを取り付けます。ここでは、マストが入ってくる側のボルトは上側のマストクランプ金具をUボルト、ナットで仮止め後に取り付けます。マストクランプ取り付けボルトを全部つけてから下側のマストクランプ金具をUボルト、ナットで取り付けます。マストクランプ金具上下を交互にナットを締めて、ローティターマストクランプ部の作業は終了です。一旦タワーから降りて、電源をいれ、最下位置までタワーを下げます。また電源を外します。またタワーに上り、マストベアリングのネジでマストを4か所で固定します。ナットがついてるので、ボルト締め付け後に回らないようにナットで締めて終了です。
マストは上側のベアリング固定とローティターのマストクランプで締めてあり、マスト下端は1㎝弱浮いている状態で固定締め付けされています。

最後にマストを浮かしてたワイヤー、ターンバックル、マストにつけた足場を全部外して、終了です。一つ忘れてました。ローティターのケーブルコネクタをローティターに取り付けて、金具を回して抜けないようにし、テーピング処理を行います。

一部はしょった箇所もあります。外したローティター、壊れたマストクランプを下す作業など。
最後の取り付け後のテストは今日はできません。夕食の準備があります。あした、天気をみて、ローティター動作確認したいところです。タワーへの上り降り、特に準備作業(グラインダーでのボルト削り作業)そしてタワー上のローティターの交換作業で、腕が筋肉痛になっています。
とんだ、マストクランプ交換作業からのローティター交換作業へと拡大でした。天気が穏やかだったので、行いましたが、風がある日はこの作業はできないです。ひとまず、無事にローティター交換作業が完了したので、ほっとしました。Hi!
長い間だましだまし使っているのはだめですね。被害が拡大し、いらぬ作業が増えてしまいます。

開けてみたら、びっくりはもう嫌だ~!疲れる~!


つづく?


JR-310プチレストアその36

トーンデコーダー等でよく使われるNE567NによるFM復調回路のWEB情報より実際に回路を作製し実験をしてきて、ある点で勘違いしていたことがわかりました。思い込みといいますか、PLL LOCK/UNLOCKに関してです。NE567Nの8番ピン端子にPLLがアンロック時パルスが出てきますが、今回のFM復調回路として使用する場合は、出力はでてきません。と言うか、常にロック状態で使用するため、最初に調整ロックしてしまえば、ずーっとそのまま”L”レベルでロック動作したままでいます。これをキャリア信号が入った時にロックし、キャリア信号がなくなった時にアンロックすると勘違いしていました。455KHzの信号は常にJR-310よりきていますから、ある程度のレベルでNE567Nの入力端子に入り最初にVRでアジャストロックさせます。受信信号があろうが、なかろうが455KHzのIF信号は有るのでロックします。
添付の動画の左側のNE567NのPLL LOCK/UNLOCK LEDはロックして常に点灯したままです。Hi!
ということで、8番ピン端子は”L”レベル時のロック安定状態表示確認用として利用するもので、今回のようなスケルチとしては使用出来無いということです。やはり、キャリア信号が有るなしの判断するスケルチ回路が別途必要と言う事になります。

ということで、新たにスケルチ回路を組む事にしました。新たに組むと言っても以前のワイス検波回路で使用したものとほぼ同じ回路になります。前の回路に455KHz用のトランジスタのIF-AMPを1段追加しました。3段のIF-AMPの2段めのトランジスタのコレクタからNE567Nの入力端子3番ピンにコンデンサを通してつなげています。まずは、結果から言いますと、実験により確認したNE567NによるFM復調はとても簡単で素晴らしいです。全く問題ありません。うまく復調してくれています。昨日は中国の29MHzの信号が出ていたので確認しましたが、とても良く復調してくれました。SSGでなく、実際の信号の方が回路の確認には都合がいいです。なお、NE567Nは電源は5Vで動作させています。

【NE567NのFM復調とスケルチを確認したときの動画】



ボードに作製したNE567NのFM復調回路とスケルチ回路
NE567N-FM復調-SQ
ワイス検波のようなIFTコイルがないので、本当にIC化されたFM復調回路はシンプルです。
回路の調整は動作時のLOCKのみです。他の調整は無いので、とても楽にFM復調が出来ます。とても感激しています。今回のJR-310にFMモードを追加するには最適なNE567NのFM復調回路と思います。SQ回路は様々ありますが、ワイス検波で使用したものの実績が有るので、同じ回路構成にしています。

回路図もCAD(EAGLE)で作製しました。パターンはまだ作製は行っていません。若干の回路の変更を予定しています。スケルチは基板外の取り付けしたVRにてメイン調整できるように回路変更の確認を行ってからの予定でいます。
FM-DETECTOR-NE567

スケルチ動作用のミュート機能で使用している4016は1回路しか使用していません。少しもったいないですが良しとしてます。

つづく?

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