TS820用外部DDS−VFO(VFOsys改)とハムログでの4800Bpsの周波数シリアルデータの読み込みが出来ているので、ついでに、ハムログからのトランシーバーのコントロールコマンドをロジアナで確認してみることにしました。シリアルコマンドはKenwood体系と分っていますので機能追加する時の為に参考に見てみることにしました。今後のコントロール(シリアル受信デコード部)追加する場合には必要です。
ハムログの入力フォームLOG-[A]の周波数Freqを右クリックすると幾つか制御機能があります。
(ハムログのバージョンは5.27にて確認)
①リグの周波数を設定
②リグの周波数再読込
③VFOの切り替え
④PTTのon/off
制御コマンドとしては①、③、④が該当します。
①リグの周波数を設定のシリアルTXデータ
2つのコマンドで対応しています。
"MD1" "FA00007000000;"
最初のコマンドは "MD1;"
次のコマンドとのスペース185msec
次のコマンドは7.0000MHz時 "FA00007000000;"
次のコマンドは7.0000MHz時 "FA00007000000;"
②リグの周波数再読込のシリアルTXデータ
2つのコマンドで対応しています。
最初のコマンドは"AI1;"
次のコマンドとのスペース133msec
次のコマンドは"IF;"
③VFOの切り替えのシリアルTXデータ
スペースなしの連続コマンドで対応
最初のコマンドは"FT1;"
次のコマンドは"FR1;"
④PTTのon/offのシリアルTXデータ
1コマンド "RX;" で対応
現状のTS820外部DDS−VFO(VFOsys改)でのデコードの対応を想定してみようと思います。
上記のコマンドをESP32DevKitCの4800bpsのRXポートで受けてデコード処理することが第一ステップとなります。ただし、現状の外部DDS-VFO(VFOsys改)では本体からは、送信コントロール線は引いていませんから④はESP32DevKitCの出力ポートをON/OFFする機能だけ付けて、TS820本体から送信制御線を引いて繋げば制御出来ます。動作が実用実現出来るのは、①周波数の設定と④ぐらいです。②のリグの周波数再読込は、現状の外部DDS-VFOの仕様上必要ありません。ロータリーエンコーダ−を回すとハムログが読み込む仕様だからです。③のVFOの切り替えもA,Bのように2つありませんので、対象外です。
①を実現するとなると、周波数を設定する場合に制限がかかります。同じバンド内での周波数のみ、同じモードしか対応出来ない仕様となります。TS−820のバンドSWは手動切り替えですから他のバンドへ周波数を設定してもDDSは設定なりますが本体の切り替えが対応出来ないので同じバンド内という制限がかかります。モードも(LSB、USB、CW、TUEN)同様手動なので対応出来ません。現状のバンドSWやモードSWをデジタル化すれば、各モードでの受信は可能となりますが、バリコンでの受信調整方式なので当然再調整が要ります。また送信部も同様再調整が必須です。無調整の半導体の受信部、RFパワーアンプにすれば調整無しも可能ですが、かなり大掛かりでTS820の良いところ(真空管のドライバ、ファイナル、受信最大感度調整、最大出力調整)がなくなってしまいます。現状の機能を活かしたデジタル化はやはり、改造上限界が見えてきます。(機構方式のバンドSWとモードSWが制限の元です。)
デコード部のスケッチ改良追加(シリアル通信デコード部の練習)はしてみたいです。対応するのは、同じバンド内の周波数設定と送信制御PTTのon/offのコマンドのデコード処理です。バンド内の周波数は問題なくDDS−VFO(VFOsys改)に追加は可能だと思います。PTTコントロールは出力ポートをデコード時にon/offですからこれも追加可能だと思います。ただ実際の追加時を想定してみると、この機能を追加することによって実用性があまり感じられないので試す試さないは、気分次第です。デコード部の練習としてはいいかもしれません。Hi!
つづく?