だいぶ間が開いたが、TS820本体への組み込みをするArduinoNANOへのバンドSW切り替えでの+B電圧の11入力分の接続箇所を再確認することにしました。ざっと見てはいましたが、接続箇所もしっかりと決めなければなりません。サービスマニュアルにはパターンもあるので、明確に決めることが出来ます。
回路図としては、全体の各ボードの接続図と、その対象となるユニットの端子の回路も一通り確認します。電源も9Vであることの、再確認にもなります。
全体の配線図上のPLL ASSY UNITにバンドSWのS3が繋がっていますので、対象はPLL ASSY UNIT
回路そのものになります。

BAND SWはパネルのSWそのものなので、AUXとJJY 入れての11バンドで間違いありません。
分かっていれば問題ない些細な事ですが、バンドSWの端子の辺りの周波数帯3.5MHzの表記がなく、誤記で7MHz矢印が3.5MHz端子を指しています。PLL ASSY UNIT 上の周波数帯表記は問題ありません。
詳細のPLL ASSY UNIT回路は下記になります。
おおよその構成がわかります。VCO UNITにもPD UNITにもバンドSWからの+B電圧が各バンド対応の回路に繋がっていることが分かります。
VCO UNITにはバンドSWよりの+B電圧がPDを通して繋がっています。大元のPD UNIT側、すなわち追加するArduinoNANOの抵抗分圧入力端子への接続はバンドSWが近いほうが良いのではないかと思いますが、繋がっているので、勿論VCO側でも同じ端子から繋がってるという事からの理屈上は問題はありません。ただ、VCOなので、発振していますから、発振が全く影響がないとは言いきれません。これは、パターンや配線の状態を確認した上で、接続箇所を決めることになると思いますが、実際に繋いで、発振による影響があるか、ないかの確認は何処に繋いだ場合でも必要です。
繋げる端子は、BAND SWへ繋がる、PLL-3 と PLL-5 の端子になります。先の全体配線図中のPLL ASSY UNIT にも9Vが来ています。下記PLL-3 と PLL-5 に繋がるバンドSWのセンターは、ここと同じ9Vに繋がっています。9Vを作っているのは、AF-AVR Board です。14Vから9Vの電圧を発生しているのが回路図より分かります。AF1端子の①②が9Vです。③が14Vで、辿ると、トランス出力の整流回路で発生しています。

AF-AVR Boardからの9VがバンドSWのセンターと、PLL ASSY UNITの回路電源に繋がっています。
バンドSWのセンターの9Vが下記各バンド(PLL-5の⑥GNDを除く)に繋がる事で周波数を切り替えています。DDS-VFO用のArduinoNANOの回路は下記のPD UNIT側の端子か、VCO UNIT側の端子のどちらかにつなぐ予定です。
PD UNIT側 --------------------------------------------------------------
【PLL-3】
①AUX
②29.5
③29
④28.5
⑤28
⑥21
【PLL-5】
①14
②7
③3.5
④1.8
⑤JJY
⑥GND
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または、VCO UNIT側の場合
【VCO-2】各バンド電源供給+Bとして③〜⑧を使います。②はGNDで使います。①は使いません。
①VCO
②GND
③AUX
④29.5
⑤29
⑥28.5
⑦28
⑧21
【VCO-3】各バンド電源供給+Bとして①〜⑤使います。⑥は何処へも繋がっていません。NC
①14
②7
③3.5
④1.9
⑤JJY
⑥NC(NO CONNECTION)
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PD UNITのパターンを確認したかったのですが、サービスマニュアルにはVCO UNITのパターン図しかありませんでした。もう少し他の情報をあたってみます!
右下のコネクタ2つが、それぞれVCO-2 およびVCO-3 です。このパターン図よりVCO UNITの場合の接続ポイントは明確になりました。
つづく?
TS820のマニュアルは様々種類があるようで、サービスマニュアルでも、回路図はあってもパターン図が一部ない物があるようだ。最初は、一部パターン図が無いサービスマニュアルを開いた為、PD UNITのパターン図がなかった。しかしネットを探すとやはり全部回路図とパターン図が記録してあるものが出てきた。ということで、探していた、PD UNITのパターン図が見つかり、TS820に追加するArduinoNANOのバンド情報入力用の分圧端子を繋ぐ場所を実際のパターン図で確認することが出来ました。
実際のPDのパターン図には下記の通りバンドSWとの接続の記載があるので、そのSWの端子全部の繋がった点が、接続ポイントです。PDパターンでは簡単明瞭です。
これで、TS820本体を開けてからの作業が迷わずに出来る状態になりました。実際のUNIT の取り付け状態、隙間空間、配線状況等見ながら対応したいと思っています。PDのパターン図が見つかってよかったです。Hi!
つづく?