DDS VFOを実際にTS-820本体に繋いでみることにしました。結果から言いますとNGでした。何がNGかというと、DDS VFOは動作はしますが、本体のVFOに戻したときに、本体のVFOが動かない現象が出てしまいました。とても不思議な現象でしたが、原因は、DDS VFOが繋がった状態での線路のインピーダンスマッチングがずれたための本体のVFOが発振しなくなってしまうようです。試しに、LPFをはずして、そっくりそのまま入れてつくったVFO820のバッファーの後から繋いでやると、DDS VFOと本体のVFOの両方共問題なく発振動作してくれました。LPFの出力インピーダンスがまずいようです。少しLPFの挿入場所の再検討が必要になりました。入れる場所は、もう決まっているのですが、試作的に確認をする必要があります。LPFを入れるのは、Si5315Aの出力後です。ここしかありません。最初のDDSのLPFはVFO820のバッファーなしで高調波も見えなかったので、問題は無いと見込んでいます。
ただ思うに、LPFなしでのVFO-820のバッファー接続状態でも上手く動いてくれるのでLPFはつけなくてもいいのかもしれません。元々のオリジナルのVFO出力をスペアナで確認すると、かなりの高調波がでていました!そうはいっても、まずは綺麗なVFO出力、勿論高調波無しでの対応をしてゆきたいと思います。勿論本体への接続はオリジナルのVFO820と同じバッファー後からです。LPFはバッファーの前に挿入しての確認になります。
LPFを外した状態でのDDS-VFOを接続してのVFO-820のFUNCTION SWでの動作確認
(以下の3つで確認しました。)
1.本体TS820のVFO動作時はFUNCTION OFF → 問題ありません。
2.DDS-VFOを受信動作時はFUNCTION REC → 問題ありません。
3.DDS-VFOを送受信とも使用時は REC XMIT → 問題ありません。
XMITはDDS-VFO関係なしの為確認は不要:使用しません。
また、DDS-VFOのREC XMITでの送信も確認しましたが、全く問題ありませんで
した。私の耳でですが、本体のVFOとDDS-VFOを同じ周波数にして信号を受信し
たときにいわゆるキャリアーのピューリティがDDS-VFOの方が良いのがはっきり
分かりました。受信の信号がないときの受信ノイズが少なく静かなのです。信号が
あるときのバックノイズも違いがはっきり分かりました。DDS-VFOがかなり良い
ようです。普通はアナログの方が良いことが多いのですが、Si5315AのDDS-VFO
に軍配があがると思います。
LPF挿入箇所をかえる試作確認後、新たにEAGLE CADで回路図を修正してから
パターンを修正対応したいと思っています。試作確認結果がうまくなければ、LPF
なしも考えてます。
それにしても、ARDUINO UNO+DIP8サイズ基板で提供されるSi5315AのDDS-VFO
は素晴らしい出来になりそうです。少し問題が出てはいますが、解決方法を考える
のもこれまた、アマチュアならではの醍醐味の一つですね。
つづく ?