CNCjsのCNCコントローラーが気に入ってレーザーの試運転も上手くゆきました。ついでにレーザー用のガーバーデータの作製方法も、フリーのINKSCAPEアプリをインストールするだけで、運良く?出来るようになり、嬉しいです。レーザー加工はまた別の機会にするとして、CNCjsでのPCB作製に関しては、未トライです。その前に脇道ですが、Windows10にインストールしたCandleアプリで使用していた、Z軸調整のプローブ設定ボタンを押してもLinux上のCandleが動かなかったのです。Serviceの設定ファイル中のContorolのProbe commandが空欄状態でした。インストールだけ上手く行き、x,y,z軸等も問題なく動作していたため、このZ軸のプローブ自動設定がされていない状態(空欄)だとは思いもよりませんでした。早速Windows10版のCandleの設定値をそのまま設定です。
    
Probe commands:G21G91G38.2Z-30F100;G0Z1;G38.2Z-2F10

Safe position commands:G21G90;G53G0Z0

上記とこれ以外の設定項目も全部Windows10のCandleと同じにしました。ということで、無事Linuxにインストール出来たCandleも問題なくZ軸のプローブ自動設定なるものが、うまく動作するようになりました。というわけで、CNCjsが登場です。何のこと無い、Z軸のプローブ自動設定は何処にあるのかが最初わかりませんでした。まずはなにはともあれ、Webの検索です。すると使い方のWebページとyoutube上でCNCマシンは違えども、同じCNCjsでのZ軸の設定動画がありました。これらの情報よりアプリケーションの中にプローブがしっかりあるではないですか!初めて使うときとは、こんなもんです。全く見えていません。見えていても認識出来たない状態なのです。これだ!となりますが、設定値がどれくらいの値を設定するんだろう?となります。まずは、ネット情報と同じにしました。最初はどんなんかなー!でいいのです。ただ、Candleでもプローブの設定しておいてプローブコマンドが同じG38.2のがあり、まあまあ大丈夫そうな感じです。ここでの注意は、タッチプレートの厚さです。タッチ用のツールを使った場合は、その厚みをここに入れる必要があります。私の場合はPCBの銅箔でのプローブ自動調整なので、タッチプレーとはなしなので、0㎜にしました。タッチプレートを買った人は、その高さを入れます。Z軸プローブが下がって銅箔に接触した後のZ軸の戻り位置がリトラクションの距離です。勿論このプローブチェックをする前には、ボードから2本ワイヤーを基板と、スピンドルに付けておかないならないのは言うまでもありません。プローブチエックのワイヤーを繋いでおかないと、大変な事になります。Z軸の下降動作が止まらないのでPCBにぶつかり更に下がるので、刃(ドリル)が折れます。最初は必ず刃を折ってしまいます。経験談! 他折るのは、スタートしてからドリルが少し深すぎるなどと思い、停止ボタンの後、■ボタンで終了させた後に、ホームポジションのボタンを押しときの暴走で、止め金具などに刃がぶつかり折れるなどです。■ボタンだと、変なポジション数値になっているので、ホームボタンは押してはいけません。最初からやり直しするのが、正解です。これも数回やっています。■ボタンで終了後ホームボタンは押してはいけません。まず確認すれば変な値にx,y,z軸がなっていることが分かりますから、慌てず、リセットです。

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横道にそれましたが、プローブの実行です。最初はとても怖いんですよー。きちんと保護メガネを掛けてやるようにしないといけません。CNCマシンを動かしてる時は必要です。
思い切って、プローブの実行ボタンを押します。何て言うのは大げさで、最初はZ軸を高めに上げておいて、プローブの実行ボタンを押した後、ボードからの線どうしを接触させて、止まることを確認すれば、安心して、ボタンを押せるようになります。止まるかどうかを試すことで解決です。
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上手くいったので、私はかねてから、気にしてたSMD用のICのパターンはこのマシンでは切削可能なのかということを試そうと思っていました。実は、無線のQSOで表面実装用のICのピッチはCNCでやれるのかきかれて、おそらく出来るのではないかとしか言えませんでした。やっていないので仕方ありません。ということで、EagleもLinux用がありましたので、ブログには記載しませんでしたが、迷わず入れてあります。デモ用のつもりで、SOIC8のICデータで適当な回路をつくり、パターン切削を試してみました。
使うS8パッケージサイズ情報です。
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パターン切削を試すだけの実用性のない適当な回路図なので省略します。ICの端子を抵抗でアースに落としただけの回路です。

パターンはこんな感じです。
パタン幅は0.508㎜です。パターンのプロバティで確認しました。
これを0.1㎜10°の刃で削ります。 この写真は大きいですが、実際はとても小さいく、パターンも細いです。
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ガーバーデータを起こしますが、この場合はパターンが細いので、設定ファイルで、IsolationのSingle passにチェックを入れます。何回もは0.1㎜の刃でもパターンが残らない可能性があります。たった1回のパスなので、CNCjsの設定を慎重に行います。ドリルの削り深さも-0.1㎜と浅くしておきます。ガーバーデータをEagleで作製し、それをCNCjsにupします。
片面PCBをセットし設定しX,Y,の基板位置が動作する範囲内で問題ないかを手動で確認し、XYのゼロ点に戻した後、Z軸プローブ自動設定を行い、線を外していざ、実行です。
結果です。ドリルは開けていません。一部間違えて開けた穴は、または大きくなった穴は、数回試した跡なので、ご愛嬌です。切削後は、結構パターンのエッヂの銅が立っているので、失敗したと思いましたが、これを取るため基板を砥石で磨いて見ました。砥石は少し傷跡がひどいですが、エッヂはきれいになりました。パターン間のショートのないことを確認すれば、SOIC8のパターンとしては使えそうです。

SOIC8-PCB
1パスでの切削では成功でしょう!この写真は、かなり拡大してあります。実際はこの4分の1ぐらいのサイズですよ!
1パスで気になるのは、ベタアースの削りが全部出来ず細いパターンが一部、残ってしまうという点があります。通常の切削でどうかの確認をしたいところです。

スピンドルの回転時の振動も少しありましたが、0.1mm10°の刃を使った初回での1.27㎜ピッチのICのパターンは、まず削れるかなと言うところです。

つづく ?