古い無線機のTS-820SにSM-220を繫いでのバンドスコープは近傍に出ている信号や、バンドスコープのフロアノイズの変動など、気になるバンドコンディションを知る上でも、とても役に立ちそうです。そういえば、IF周波数が8.83MHz帯であることから、TS-670のIF周波数も同じ8.83MHzであることを思い出しました。つまりIF周波数が同じTS-670をSM-220に繋いでバンドスコープモニターしてみようという事です。その為には、IF-OUT信号出力をTS-670から得ないといけません。回路図を眺めてみました。

ts-670RF

バランスドミキサーのQ5またはQ6のドレインの出力から信号をとるのがよさそうです。これ以降回路ではT21やCF1のセラミックフィルターインピーダンス整合用T22、T23の同調回路などのBPFが入り帯域制限されてしまった信号となるからです。スコープのIF信号はSM-220の100KHz帯域を見るために広帯域である必要があります。

■ピンコネクタでQ5のドレインから信号を取り出しました。DC電圧がかかっているのでコンデンサーを通してSM-220のIF入力に繋ぐ必要があります。私はテスト段階なのでエアーバリコンで代用しています。
TS-670-RF-IF-OUT

■IF信号抜き出しのカップリングC代用(疎結合なので思いっきり抜いた状態です。)
COUPLING

■モニタースコープ確認中のTS-670
ts670bottom-open

■7MHz帯は朝の6時ではATTを入れないと昆変調が感じられます。ATTを入れているので若干感度が落ちている状態ですが、問題なく韓国局がバンドスコープでモニターできています。


一通りTS-820Sと同じようにTS-670もバンドスコープモニターできました。TS-670はAM,FMモードもあるので中波もデジタル周波数でのアジャストとに加えモニタースコープ波形での選局も可能です。10mのFMではバンドスコープ上で、バンドの周波数のどこいらに信号が出ているかなども見れたりと、使い方は色々考えられます。
TS-670のバンドスコープモニターSM-220は、`IF周波数が同じ周波数帯なので問題なくTS-670で使用できました。
残るは、RF-IF信号をどのように引きまわしてどこから出すかを考える必要がありますが、ひとまずTS-670+SM-220の組み合わせもOKということで、いったん終了です。RF-IFの引き回し改造は別途考えたいと思います。

つづく?