1週間前ぐらいにオークションを見てて、TS-820Sの中間周波数8.83MHz のBAND SCOPEのユニットが入っているSTATION MONITOR SM-220がでていました。SM‐220のBAND SCOPEはTS-520用ではBS-5というユニットで、TS-820用ではBS‐8です。TS-520用は中間周波数が3.395MHzです。TS-820用は中間周波数が8.83MHzです。内部のオプションユニットの写真もありBS-8が確認できました。外観写真等から見て程度は良さそうでしたので、参戦し落札できました。以前からTS-820SやSP-820、TV-506、TV-502、VFO-820といった具合に少しずつ揃えてはいましたが、STATION MONITORのSM-220は入手できずにいました。TS-820用のバンドスコープユニットのBS-8があるものを探していたものです。




届いてから、まずは外観の清掃です。やはり、ケースはそれなりに汚れがついていました。意外とフロントパネルもきれいではありましたが、汚れはありました。一通り清掃が終わり、次は電源入れての各動作の確認です。
ヤフオクの写真でも通電はして、オシロスコープ波形は出ていましたので、躊躇わず、電源入れました。ヤフオクの写真通り、オシロスコープは問題なく動作確認できました。高周波のモニターは、耐電力が100Wまでなので、通常使用しているFT‐2000Dの200Wでは使用できません。高周波のモニターは現状はYO-101で使用しているので、今回のSM-220はTS-820Sの100W専用で使います。なので、高周波モニターは、あとから別途確認になります。一番動作確認したいのは、BS-8のBAND SCOPEモニターです。結果から言うと、うまく動作してくれませんでした。確認方法は、本体についている、マーカーの信号を使っての帯域20KHzと100KHzでのマーカー信号が確認できるかになります。確認するとマーカー信号が出たり、出なかったりと、内部のどこかが接触不良を起こしているようでした。
ケースオープンです。
オークションの写真流用です。

ケースを開けて、割りばしで基板を押すと、きれいにマーカー信号がブラウン管上に表示されます。この時点で、一通り各コネクターの端子ピンも磨いています。特にコネクタ類の接触不良はなさそうでした。次にランドの半田補強です。ケースを開けての半田面に、新しい半田を使い各部品のランドを半田補強しました。これで大丈夫かと思いきや、まだ改善せず同じ現象のままです。ケースを開けて、見える範囲での半田補強はほとんど行いましたが、ケースのフレームの下の部品ランドへは半田補強できていません。フレームの下に半田補強するためにはフロントパネルを外さないといけません。結構な手間がかかりますが、思い切ってフロントパネルを外して、全部の部品ランドに、半田補強をすることにしました。ここが泥沼への入り口になりました。
なんと、ノブの1つが外せません。止めているマイナスのイモネジの山が欠けて回すことができなくなりました。かなりしっかりとネジ止めしてて、小マイナスドライバーの先端自体がなめってしまいました。こうなってはノブを壊すしかありません。ドリルと、ニッパーでノブのプラスチップ部を壊して金属部だけにし、イモネジのマイナスのなめっているところに再度マイナスの切り込みを作るべくヤスリがけしました。が、しかしマイナスドライバーでは山が小さくてうまく回せませんでした。今度はラジオペンチでイモネジを力を入れて挟み、ゆっくり回したところ少し回転しはじめて、何とか金具を取り外すことができました。

ノブを外すだけで、小一時間はかかってしまいました。床は、ノブの削りカスでちらかってしまい、修理中での掃除機での掃除も行いました。代わりのノブは、ひとまず、当面使わない、TV-502から取り外した同型のノブを代用することにしました。いずれ、同タイプのノブをオークションで安くて良さそうなのがあれば落札しようと思います。
■ようやく外せたフロントパネルです。
各VR類の留め金具をはずし、各SWのネジをはずし、基板とBNCコネクタは半田付けされているので、芯線とアース板金の半田を外すことでようやくフロントパネルを外せました。

■フロントパネルを外した本体
フロントパネルから外したSW 、VR類はテープをまいて他と端子が接触しないように
してあります。(電源を入れての確認を行う為の保護)

■部品パターン面 VRの端子辺りの半田補強ができるようになりました。

フロントパネルを外し、全部のランドの半田補強ができました。(各VR、各SWの部品のランド)
期待を込めて、電源を入れて確認です。
結果、出たりでなかったりと不安定なマーカー表示だったのが、安定してマーカーがブラウン管に表示されるようになりました。やはり、部品の端子のランド半田の年数経過による半田割れ,ひびなどでの接触不良が原因だった様です。
フロントパネルを元通りに組みなおしました。ケースへはまだ入れません。BS-8のユニットでマーカーの画面上の位置調整が必要と思っています。
現物のTS-820Sを引っ張り出してきました。実際のIFの信号を入れての確認です。TS-820のIF信号を入れて、波形をオシロスコープで確認しました。問題なしでした。
次に8.83MHzの信号をBAND SCOPEの入力端子に接続します。直接はつながず、バリコンを入れて抜いた状態の疎結合状態でつないでの信号の確認です。マニュアルでもIFからの信号抜き出しはコンデンサを介しての説明がありましたので、簡易的にワニ口がついているエアバリコンを使っての確認です。
■7MHzでのWWCのDX局のSSB信号を受信した写真です。
SSBなので写真はタイミングよくとらないと取れません。数回信号が写るまで撮影しています。

■SWEEPの調整でも波形は変わります。少し掃引を遅くした時の波形です。

何とかBAND SCOPEも安定して動作してくれるようになりました。
しかし、ノブの取り外しができなくて、ノブを壊してまでしなければフロントパネルが外せないのは、今回が初めてで、予想外でした。
修理が無事終わりましたので、マニュアルでのバンドスコープの調整を次にトライしてみようと思います。
つづく?




届いてから、まずは外観の清掃です。やはり、ケースはそれなりに汚れがついていました。意外とフロントパネルもきれいではありましたが、汚れはありました。一通り清掃が終わり、次は電源入れての各動作の確認です。
ヤフオクの写真でも通電はして、オシロスコープ波形は出ていましたので、躊躇わず、電源入れました。ヤフオクの写真通り、オシロスコープは問題なく動作確認できました。高周波のモニターは、耐電力が100Wまでなので、通常使用しているFT‐2000Dの200Wでは使用できません。高周波のモニターは現状はYO-101で使用しているので、今回のSM-220はTS-820Sの100W専用で使います。なので、高周波モニターは、あとから別途確認になります。一番動作確認したいのは、BS-8のBAND SCOPEモニターです。結果から言うと、うまく動作してくれませんでした。確認方法は、本体についている、マーカーの信号を使っての帯域20KHzと100KHzでのマーカー信号が確認できるかになります。確認するとマーカー信号が出たり、出なかったりと、内部のどこかが接触不良を起こしているようでした。
ケースオープンです。
オークションの写真流用です。

ケースを開けて、割りばしで基板を押すと、きれいにマーカー信号がブラウン管上に表示されます。この時点で、一通り各コネクターの端子ピンも磨いています。特にコネクタ類の接触不良はなさそうでした。次にランドの半田補強です。ケースを開けての半田面に、新しい半田を使い各部品のランドを半田補強しました。これで大丈夫かと思いきや、まだ改善せず同じ現象のままです。ケースを開けて、見える範囲での半田補強はほとんど行いましたが、ケースのフレームの下の部品ランドへは半田補強できていません。フレームの下に半田補強するためにはフロントパネルを外さないといけません。結構な手間がかかりますが、思い切ってフロントパネルを外して、全部の部品ランドに、半田補強をすることにしました。ここが泥沼への入り口になりました。
なんと、ノブの1つが外せません。止めているマイナスのイモネジの山が欠けて回すことができなくなりました。かなりしっかりとネジ止めしてて、小マイナスドライバーの先端自体がなめってしまいました。こうなってはノブを壊すしかありません。ドリルと、ニッパーでノブのプラスチップ部を壊して金属部だけにし、イモネジのマイナスのなめっているところに再度マイナスの切り込みを作るべくヤスリがけしました。が、しかしマイナスドライバーでは山が小さくてうまく回せませんでした。今度はラジオペンチでイモネジを力を入れて挟み、ゆっくり回したところ少し回転しはじめて、何とか金具を取り外すことができました。

ノブを外すだけで、小一時間はかかってしまいました。床は、ノブの削りカスでちらかってしまい、修理中での掃除機での掃除も行いました。代わりのノブは、ひとまず、当面使わない、TV-502から取り外した同型のノブを代用することにしました。いずれ、同タイプのノブをオークションで安くて良さそうなのがあれば落札しようと思います。
■ようやく外せたフロントパネルです。
各VR類の留め金具をはずし、各SWのネジをはずし、基板とBNCコネクタは半田付けされているので、芯線とアース板金の半田を外すことでようやくフロントパネルを外せました。

■フロントパネルを外した本体
フロントパネルから外したSW 、VR類はテープをまいて他と端子が接触しないように
してあります。(電源を入れての確認を行う為の保護)

■部品パターン面 VRの端子辺りの半田補強ができるようになりました。

フロントパネルを外し、全部のランドの半田補強ができました。(各VR、各SWの部品のランド)
期待を込めて、電源を入れて確認です。
結果、出たりでなかったりと不安定なマーカー表示だったのが、安定してマーカーがブラウン管に表示されるようになりました。やはり、部品の端子のランド半田の年数経過による半田割れ,ひびなどでの接触不良が原因だった様です。
フロントパネルを元通りに組みなおしました。ケースへはまだ入れません。BS-8のユニットでマーカーの画面上の位置調整が必要と思っています。
現物のTS-820Sを引っ張り出してきました。実際のIFの信号を入れての確認です。TS-820のIF信号を入れて、波形をオシロスコープで確認しました。問題なしでした。
次に8.83MHzの信号をBAND SCOPEの入力端子に接続します。直接はつながず、バリコンを入れて抜いた状態の疎結合状態でつないでの信号の確認です。マニュアルでもIFからの信号抜き出しはコンデンサを介しての説明がありましたので、簡易的にワニ口がついているエアバリコンを使っての確認です。
■7MHzでのWWCのDX局のSSB信号を受信した写真です。
SSBなので写真はタイミングよくとらないと取れません。数回信号が写るまで撮影しています。

■SWEEPの調整でも波形は変わります。少し掃引を遅くした時の波形です。

何とかBAND SCOPEも安定して動作してくれるようになりました。
しかし、ノブの取り外しができなくて、ノブを壊してまでしなければフロントパネルが外せないのは、今回が初めてで、予想外でした。
修理が無事終わりましたので、マニュアルでのバンドスコープの調整を次にトライしてみようと思います。
つづく?