jl7gmnのblog

yahooブログから移行してきました。アマチュア無線を中心としたブログです。

2021年04月

真空管トランシーバー FT-401D リペアその1

ここ1年程も電源を入れていなかった為か、受信感度も悪くなり、しかも送信出力も数+mW程度と思われるぐらいの故障状態のyaesuのFT-401Dのトランシーバーをリペアすることにしました。以前も電源SWを入れるとヒューズが飛ぶという故障を修理してますが、2回めのリペアです。取扱説明書と回路図もネットで2種類ほとダウンロードしてあります。回路図は肝心のFT-401Dではありませんが、2つの機種(FT−400とFTDX401)でほぼFT-401Dの回路図用として参考にできます。 また、修理情報として、下記のWEBページを参考にしました。だいぶ前になりますが、14MHzでQSOしたことのある局長の修理記録です。(このFT-401Dのノイズブランカを壊したときに、ちょうどQSOで対処方法等を教えて頂いたJA6BLV OM局長の修理記録)


最初は受信感度の悪くなったのはなぜかを探るのですが、基本は信号系の注入のパスコンの容量抜けがほとんどという、ネット情報より、まずIFのアンプとノイズブランカの信号経路を追っかけてゆきます。C378の2pFを通してT203に入るのですが、この容量が抜けている場合も感度が落ち、Sメータの振れも少なくなるという情報より少し大きめの容量に変更するという対策を行います。下記の記録の対策をそっくりそのまま実施してみました。
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15 Sメ-タ-振れ、感度の改善(成功例)

    T203からXtal Filterへ接続されてる C3782PF(ノイズブランカ-入力用)  のコンデンサ-の容量を大きい 50PF(47PF/3KV) に変更したら、         Sメ-タ-の振れが、正常に S9まで振れるようになった。                          (コンデンサ-を大きくすればSメ-タ-は、よく振れることが判明)
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結果は感度もあがり、Sメータの振れも正常になりました。先人の経験情報はとても再現性があり、情報通り、改善することができました。TNX! OM!

次は送信出力が出ない故障を確認してゆきます。他の無線機での受信とスペアナで送信信号自体はきちんとわかるくらいの出力は出ています。ファイナルの6JS6C、2本がうまく動作していないということは、その前段のRFドライブの12BY7Aを見る必要があります。この12BY7Aの出力をオシロスコープでみても送信にしてもキャリアは出てはいますが微小出力です。12BY7Aソケットの2番端子が第一グリッドでRF信号の入力です。TRANS 2ND MIXの6AH6の5番端子出力用プレートにL5とR39の並列のあとカップリングのC25の100PF でつながっています。ここにはRF信号が見えています。

CIMG9188

まずこのC25の100pFの容量抜けを想定し、昔の真空管ラジオからとった2連バリコンを鰐口で繋ぎ、バリコンの羽根を抜いたところから徐々に入れて容量を増やしてゆくように送信時状態にして確認してみました。このバリコンを使う方法は案外容量抜けのコンデンサを見つけるにはいい方法かと思います。

鰐口をつけた2連バリコンに別の鰐口(黄色)でC25に並列に繋ぎました。
少し鰐口の線が長いのですが、問題ありません。
CIMG9191

鰐口クリップの下にあるキャラメルのようなC25にバリコンをつけた状態
CIMG9185

ビンゴーです。送信出力は見事に出てきました。V3の6AH6のTRANS 2ND MIXからV4の12BY7AのDRIVERへのカップリングコンデンサC25の容量抜けてRF信号が途絶えてた事が原因です。早速このマイカコンデンサーの100pFをニッパでカットし、ネットで購入してあった1KV仕様の100pFセラコンに交換しました。(青色が高耐圧の100pFセラコン)

CIMG9190

交換後は80m から10mまでの各バンドの送信の調整を一通り行いました。VFOのダイアル位置を指定の位置に設定し、PRESELEを80mだけ2の位置に、他バンドのPRESELEは5の位置で、対応するバンドのコイル郡を最大となるようにコアを回し調整です。受信と送信とそれぞれ行います。送信調整コイルに近い受信のコイル調整でも送信出力が変化するので、送信と受信の最大が最終的に重なるよう(同じ位置で最大感度、最大出力)に数回繰り返し調整して完了です。取扱説明書に、調整方法が書いてあるので、その通り行います。
80m から10mまで全バンド100W前後調整後出ました。

20m BANDで約92〜93W出ています。
CIMG9189

送受信ともにOKとなったので、まずは受信でFT−401DのSメータ部を録画してみました。7MHzでの他局のQSO受信です。コンディションは良くないのですが、信号をきちんと受信してSメータも結構良く振れています。数回録画してみました。

①7MHzQSO 


7MHzQSO


7MHzQSO


送信受信ともにほぼ正常動作するようになりました。
今回のリペアついでに、モードSWのツマミの化粧アルミがとれていたのを、元通りに貼り付け修理しました。また、各ツマミの位置指示部分の塗料剥がれがあるツマミを修復してみることにしました。
修復は百均で購入の修正液を使いました。はみ出し分の修正液拭き取りはエチルアルコールを使いました。たっぷりと修正液を指示部に塗り込みます。あとははみ出し他箇所を拭き取りして完了です。

指示部分の塗料が剥がれたり、なかったりしたツマミです。修復前
CIMG9196

モードSW用ツマ(LSB、USB、CW切り替え用)修復前
CIMG9197

修正液を使い修繕したモードSW用ツマミ 白色がきれいです。
CIMG9198

補修液で修繕完了したツマミ
CIMG9199

モードSWのツマミは指示部修繕以外に化粧アルミも貼り付け修繕してあります。
CIMG9200

バンドSWも白色指示部の修繕したツマミです。
CIMG9202

DRIVEツマミも修繕ツマミです。指示マークが消えてありませんでしたが、つけました。
CIMG9203

CLARIFIERツマミの消えかかっていた指示部を修繕しました。CIMG9204

兼ねて修理をしようと思いなかなかできませんでしたが、今回完全な状態まで修理することができました。次は、真空管トランシーバーのアナログVFOのデジタルVFO化(DDS化)も試してみたいものです。

つづく?

EPSON PRINTER PM−T960インクパッドのリセット−その1

Windows Xp、VistaのOSの時代に購入した、雄一無線ラン回線でのプリントができるEpsonのプリンターPM-T960のインクパッドがはじめて満杯となったエラーメッセージが出てしまいました。あまり印刷する回数は多くなかったためエラーが出ずに今まで使用できていたのかと思います。発売は2007年10月頃です。修理対応期限も既に終了しています。

範囲を選択_246


なんと14年近くも一度もインクパッドが満杯にならなかったということですが、さすが、インクのヘッドクリーンとかを繰り返すことが結構多くなり、インクパッドにしみたインクが満杯になった旨のメッセージが出たようです。しかしこれは必ずしもインクパッドがあふれる状態ではない可能性もあります。というのはインクパッドの交換はカウンターを使った検出での目安であるということです。もう一台のPM-A900エプソンプリンターでは、カウンターリセットのアプリケーションが今でも無料で使用できるのですが、このPM-T960はさすがに無料のカウンターリセットは、ネットをさがしても既に有料化されているものしかありません。まだまだインクもネットでも100均でも売られていますので、インクパッドのエラーメッセージを回避すればまだまだ使用出来るものです。先ずは有料アプリケーションの使用の前のサービスで、インクパッドのカウンターを少しだけ(8割の状態に)戻す特典のあるWIC_Reset_Utility v.5.60 Feb 24 2021 のアプリケーションを試してみました。以前のPM-A900のインクパッドリセットアプリケーションはWindowsXpのOSでないと使用出来ませんでしたが、このWIC_Reset_Utility v.5.60 Feb 24 2021のアプリケーションはWindos10でも問題なく使用できます。ダウンロードして起動します。この時はプリンターは電源を入れておきUSBのケーブルも繋いでおきます。普段無線LANでの使用しているので、アプリケーションを起動すると有線USBと無線LANのプリンターアイコンが表示されれば、カウンターリセットはどちらからも可能という塩梅のようです。

WIC_Reset_Utilityv-5-60-feb-24-2021

このアプリケーションでは色々とプリンターの状態を確認できます。

ファームウェアの情報
firmware

カウンターをトライアルで戻した後のプリンターとインクの情報
流石にサードパーティのインクはUnavalable表示ですが、問題なく使用できています。
status

今までの使用状況も確認できました。
status-report

通常はWaste countersのところのRead waste countersボタンで状態を確認し、インクパッドのカウンターがオーバーしている状態を確認後、Reset waste countersボタンでリセットキーを購入し、入力することで、完全に0にリセットするのですが、今回は、8割までカウンターを戻す無料のサービスを試しました。どうやってやるのかを探したのですが、最初はわかりませんでした。なんとかトライアルのやり方の説明の箇所にたどり着けました。本当に出来るのかは、半信半疑でしたが、確認したとおりのやり方実施してみた所、上手くカウンターが8割に戻り使用出来る状態になりました。

そのやり方(入力)です。
トライアルのやりかたは、英語の小文字でエンターキー ”trial" を入力すると実行できます。

traial-2

キーを入力後の状態確認です。StatusでPrinter is ready to print になっています。またインクパッドのCounterもちゃんと使用出来る8割に戻っています。
traial

このトライアルサービス(8割にインクパッドカウンターを戻す)は1回だけしか出来ないようになっているようです。また、インクパッドの交換エラーメッセージがでたら、キーを購入しないといけないということです。価格は約1000円かかるようです。日本国内でも、海外でもキー販売はありました。国内の方が少し安いのと、リモートサービスもしてくれるようです。(自分でやれない人向け)

通常の印刷可能な状態に戻りました。少しホッとした次第です。
思うに、古くても機能のあるプリンターだけは、業者と連携し1回だけ使用できるキー販売となっているので、やはり商売だなーって感じがします。次のインクパッド交換の際は、キーを購入しないといけないということです。(古い機能のないプリンターは、今でも無料のインクパットリセットアプリケーションが使用できます。)

私は2台のエプソンプリンターを持っていますが、このPM-T960は14年も経っている機種ですが、今時のプリンターの機能を有してるのでありがたいです。スマフォからもアンドロイドアプリのEpson iPrintで無線ランで写真印刷、文書印刷、クラウド印刷、スキャン、カメラコピーも出来るので、新しいプリンターに負けない使えるプリンターです。ただ古い機種なので、インクパッドリセットが有料対応となるのが残念です。新しいのを買えと言うことなんだと思いますが、使えるものは使いたいのが心情です。日本の電化製品は優良で長持ちする物が多いので、経済を活性化する点に関して見れば、問題ありともいえますがキー購入だけは、やはりしょうがないのかなと言ったところです。Hi
カウンターリセット以外でのハードが壊れたら、買い替えたいとは思っています。Hi

つづく?
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