TS820の実機への組込前の状態にして、バラック接続でのテスト運用を行うことにしました。運用前のWindows10へのUSBシリアル変換のドライバーのインストール状況確認とスピード他設定も確認しました。その上で、Windows10でハムログを起動して、環境設定でUSBシリアル変換の設定と同じく設定します。USBケーブルがPC側のUSB端子で接触不良が起きているせいか、最初COMポートが表示されない状態が起きましたが、何回か抜き差しすることで問題なく表示されました。長く使っていないUSB端子は接触不良が起きやすいです。
TS820本体側のバンドSWからくる各バンドの+B電圧端子は中継のケーブルを作製しているので、本体に組み込む基板も本体上面まで延長でき確認時は重宝します。
本体に組み込むArduinoNANOボードからDDS-VFO(VFOsys改)へのシリアル通信用ケーブルも長く作製してあるので、案外自由に場所を選ぶ事が出来ます。Hi!
DDS−VFO(VFOsys改)の組み込みしたESP32DevKitCの2段重ね基板と組み込みロータリーエンコーダー、TFT液晶表示部への接続ケーブル、他の内部写真です。結構スペースは空いています。
この状態のバラックでテストします。まずは最初のPCの設定の確認です。ハムログ用としての設定で、スピード4800Bps、データビット8ビット、パリティなし、ストップビット1、フロー制御なしの設定です。PCのコントロールパネルから、システム、ハードウェアタブのデバイスマネージャーで確認です。TS−140Sのインターフェースボードでのハムログでの周波数取り込みOKの設定と同じにしています。コマンド体系もKENWOOD体系のTS140、TS680対応と同じでいいので、TS820のPCとのシリアル接続設定も無難に同じ設定です。ここは、単に確認で、Windows10でポートの設定をし直しした場合は、再起動で、反映させる事を忘れないようにします。設定しただけでは、まだ設定が確定されてはいませんから注意が必要です。とにかく設定したら、再起動でOKです。
ESP32DevKitCのスケッチ上でシリアル通信の設定は設定済みです。TS820本体のArduinoNANOボードとのESP32DevKitC間のUART1のシリアル通信速度は115200Bps、データビット8ビット、パリティ無し、ストップビット1、フロー制御無しの設定です。PCとESP32DevKitCのUART2シリアル通信は、最初に記したとおりです。(4800bps、8ビット、パリティ無し、ストップビット1、フロー制御なし)
設定は問題ないのですが、最初の動作確認では残念ながら動いてくれませんでした。さっぱり原因がわかりませんでした。TS820側に組み込むArduinoNANOボード上の各LEDがあるのですが、バンドSWを変えた時はタイマー時間経過後にシリアルデータを送出していて、これはTXLEDで何ら今までと変わらず問題ありません。その隣にRXのLEDがあるのですが、チカチカ点滅しています。シミュレータボード上では、このチカチカ点滅現象は出ていません。全く持ってして原因は皆目わからない状態です。原因を追求開始です。することは、電源周りからです。外部VFOへは9Vが供給されており、ESP32DevKitCでは+5Vのレギュレータを入れてESP32用で繋がっています。もしかして、電流容量不足かと思い、最初のノイズ対策で入れたインダクタンスをショートしてみました。インダクタンスをショートした(インダクタンスをなくした)状態では、異常なチカチカ点滅はありません。やはり、インダクタンスが熱を持っていたので、抵抗分で、電流制限での問題と分かりました。ただし、インダクタンスをショートした状態では、入れる前のノイズがそのまま電源側に載ってしまい上手くありません。何かいい方法はないかと思い、ふと、レギュレーターからのESP32DevKitへの+5V供給でなく、ESP32DevKitCへの書き込み通信用のUSB接続で動作させてみると、ノイズも、異常のチカチカ点滅もありません。これだ!ということで、さらに確認として、電源に余裕のあるUSBターミナル(電源供給型)からハムログとのシリアル変換ケーブルFT234Xシリアル変換モジュールから+5Vを取り出して、今度は最初OK確認したUSBケーブルを外して、ESP32DevKitCの+5V端子へワイヤーで供給する方法を試してみました。幸いな事に上手くいった様です。USBケーブル側からの+5V供給方法は正解のようです。ノイズも確認しましたが、全くと言っていいほどノイズは何処へ言ったかのような信じられない嬉しい結果になりました。
今まで、USBケーブルから繋いだ、超小型USBシリアル変換モジュールのTX、RX、GNDしか使っていませんでしたが、ここで+5V端子も役目ができ必要となりました。鰐口で+5をESP32DevKitCの19番端子(レギュレータからの+5側)に繋いでいます。
+5Vを直接ESP32DevKitC端子19に繋いた状態。
この状態で、上手く動いてくれてはいます。しかし、回路図上では+9VはSi5315Aの後の820VFOのバッファーで使うので、ちゃんとした電圧はかかっていません。テスターで確認してみると、5V弱のDC電圧しかかかっていません。ここは、+9Vラインなので少し検討、確認が必要です。レギュレータを外して、やはり別途正規の電圧+9Vをバッファーに供給した場合の問題、ノイズの発生問題がないかどうかとかと言った所あたりの確認です。!
動作は実際問題なかったので、数局との交信を試してみました。特に問題なく通常通り交信出来ました。途中USBから+5Vの電源を鰐口で外部DDS-VFO(sys改)へ繋いであったのですが、交信の受信中にヒョンな事に電源の線に触ってしまい、鰐口が外れてDDS-VFOが発振停止してしまい、急いでつなぎ直したトラブルがありました。繋ぎ直すとダイヤルは初期周波数から始まるので、元の周波数へ急いで合わせて、何とか相手にもこの電源が外れたVFO停止状態を悟られずに、何とか交信を続ける事が出来ました。冷や汗もんでした。バラックは辛い!といった所です。
あと全体的な事ですが、気になっているのが、ESP32DevKitCのプラットフォーム上のコンパイル設定項目です。特に何も変更無しでコンパイル、書き込みをしていますが、結構目的に合わせた、設定があると思います。下記ツール中の各設定を調べてみたいところです。
つづく?
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