切削アプリケーションとしてのCNCjsは、どちらかというとレーザーカッティング用のアプリとして使うことが多く、最近のPCB切削によるパターンを起こすアプリとしての使用は、やはりHeight Map機能のあるCandleを専用に使用しております。この為に表題を変えることにしました。
心機一転ではありませんが、最近TS820用のDDSーVFOを完成させるべく、色々と基板を切削作製してはああでもない、こうでもないなどと、改善という名目で、CADでパターンをつなぎ、Candleに読み込ませての切削を繰り返しております。
最初の頃は、基板にDDS回路とバッファー(TS820のVFOの回路利用)とローパスフィルターを全部のせていましたが、調整、カットアンドトライが行いやすくしておくのが、完成させるのに実際一番効率よいので、現在は、DDSとバッファーは同じ基板内に、ローパスフィルターは別基板にするということで、制作することにしました。
試作のときの性能がパターンでおこすと、なぜか上手く同じ結果が出ないということがありました。ドハマりです。特に、TS820のVFOの同じパーツをとりはずして使えばいいのかもしれませんが、そこは、ぐっと押さえて新しいパーツを使うことでやってます。汎用性と再現性をもたせたいためです。2回作っても同じ性能になってほしいという思いです。特にインダクタは外したそのものを3個中の2個は使用していますが、1個はアキシャルインダクタです。しかもインダクタンスが820μHぐらいの手持ちパーツです。回路図上では1mHなので、このせいかはわかりませんが、何故か試作品と違い出力レベルが低いのです。インダクタは回路図では電源のフィルターで使用しているものなので、多少のインダクタンス値の違いのせいとは思えません。30年ぐらい前のトランシーバー様のアナログパーツでは、一番使われてるインダクタンスかと思います。一応は、形状こそ異なれ、アマゾンで1mHのリードインダクタンスを注文済みです。今日納品されました。後で試してみようと思います。また同型のインダクタンスをオークションで発見しました。TS820VFOで使用してるインダクタと同じで新品のインダクタンスです。10個即決なので2つ(計20個)注文済みです。中古の取り外しも格安で出ていましたが、やはり新品がいいです。
DDSとバッファー(TS−820のVFOバッファー)のEAGLE CADでの回路図です。
回路図にはコネクタが3箇所ありますが、液晶用と、ロータリーエンコーダー用
と3個のSW(ステップ、送信とバンド切り替えは使いません)電源はTS820VFO
からもらいレギュレーターで+5Vを得てます。液晶とDDS-IC(Si5131A)用の3.3V
はArduinoの端子から利用します。
切削済みのDDS+バッファー基板です。
今回は、TS820VFOのバッファーの部品位置を意識して同じ様になるよう
にパターンを(ほぼ)一部まねてあります。特性を何とか同じにしたい気持
ちからです。
別基板にしたLPF回路図です。
ランド幅最初2mmで作製しましたが、ハンダ付け時のショートの可能性
を考えて、最終的に、2.5mmのランド幅に変更しました。入出力ピンは
2.5mmではパターンショートするので、2mm幅にしてあります。
なお、基板を起こす順番は、メインのパターンを切削、次にドリル穴あけ
そして、ボード切り抜きの順番が最も順番としてはベストかと思います。
ボードの切り抜きからやってみましたが、基板の補強がつなぎ部分しか
無いので、ドリル、ミルではビビりとてもうるさくなります。出来ないわけで
はありませんが、パターンを切削するには補強不足です。ただ、この場合で
両面テープを使う場合は、問題ないかもしれません。私は、やりませんが!
粘着剥がしがエライ大変でしたので、両面テープは今は全く使っていません。
金具の押さえで十分です。また、綺麗に切削するには刃のほうは 30°*0.1が
とても綺麗に出来ました。ただし、コレットチャックへの取り付けに際しては
回転時にブレがないことを確認した状態での話です。ただ取り付けしただけでは
偏芯は結構あります。ブレない取り付け点を見つけ、いい所で切削しなければ
なりません。繰り返し取り付けの確認は必要かと思います。刃の出ている部分
の長さでも偏芯の大きさに影響があります。
今回のDDS+バッファー基板とローパス基板は2階構想になってます。LPFが
DDS+バッファー基板の上に乗るように穴位置と、入出力ピン位置を合わせて
EAGLE CADでパターンを作製しました。また、パーツに関しては、トランジスター
の2SC460(廃品種)の互換品 2SC1675L(これも廃品種)を準備しました。
(手持ちです)。FETの2SK19GRも廃品種です。これも手持ちがありました。
30年前の古い無線機類を一部利用する場合は、部品の準備ができるかが制作できる
かどうかの重要な要素になります。時折ネットでの旧パーツを見ておく必要
がありますね!
つづく?