オークションで購入しましたICOMのHF FULL AUTOMATIC ANTENNA TUNER AT-150 をIC-706MKⅡMに購入したケーブルと作成した自作したケーブルを繋ぎ動作確認してみました。単純につないで、動作できたのは、1.8MHz、3.5MHz、10MHz,14MHz,18MHz、21MHz,24MHz,28MHz(29MHz)です。7MHzだけがSWRが下がりません。

上記の結果で、動作品ということで落札したのに、もしかして故障品かななどと、疑いの念を少し抱き始めましたが、きっと7MHzに関する回路のどこかが半田不良でも起こしているか、リレーの接点が劣化してるのではないか?などど思いながら、マニュアルを確認しました。回路図はついてこなかったので、ふとオークションを見ると似た機種が回路付きで1500円の開始価格で出ていたので、最悪落札参戦しようかとも思いました。
似た機種とは IC-AT500 です。(私もこの機種からバンド設定回路を作るにいたりました。単体で、他のトランシーバーでも使いたいですから!)
取り扱い説明書と回路図が出品されています。取り扱い説明書は、ネットでググれるので要らないのですが、回路図はネットではありませんでした。なので、あってもいいかなと思いました。が、結果、落札参戦せずに済みました(調整がうまくいきました。)
しかし、蓋を開けて、7MHzの同調用のトロイダルコアの半田をはずし、基板のリードを再度半田し直しなども行っています。要は、故障とか接触不良とかの問題ではありませんでした。単に調整設定がされていない時の症状だったのでした。とんだ遠回りになってしまいました。
ちゃんとP.9 に「オートチューンが動作しないとき」 という内容があり、原因が記載されています。
この中に、本機上蓋内のAUTO/PRESETスィッチをPRESET側に切替え、2つのプリセットつまみを交互に回してSWR計の振れが1になるようにします。これでした。
この文面通りSWR調整できなかった7MHzにてSWRを1に近づけることが出来ました。なお、この時はアンテナ代わりに50Ωのダミーロードをつないであります。
調整が出来た後は、AUTO/PRESETスィッチをAUTO側にもどし、各バンド用のVRでLEDが消えるように調整して終わります。
故障ではなく、もともと7MHzは調整されていなかった為にAUTO側では、SWRが高く3以上のために動作していないように見えてたのでした。
このAT-150は古い機種ですが、バンドを切り替えた瞬間にバリコンが記録した設定値へ持ってゆきます。多少ずれていても、調整しなおしてくれます。SSBでは、口笛をチョット吹くだけでチューナーが同調ズレを補正してくれました。ある意味凄い俊敏さです。(仕様上:3秒以内の整合時間)とても気に入りました。モービルで使う予定でいます。これで、アンテナのイモネジを回さなくてもよくなりそうで嬉しいです。

バンド設定回路が出来上がれば一応100W(200W PEP)まで対応可能なので結構固定機でも使えそうです。AT-150用のバンド設定回路の試作はいつになることやら・・・・・ 回路だけはできているのですが・・・
つづく