何かと便利なRFノイズ除去用のクランプフィルターを安かったのでアマゾンで購入してみました。
TNFフェライトコア(内径9Φ)20個セット 私の所での送料入れても\1,830で ≒@92です。
手持ちのTDK製の ZCAT2035-0930A と全く同じサイズでした。性能を簡便に比較してみました。一般にクランプフィルターのカタログでは100MHzでのインピーダンス(阻止抵抗分)を表示していますが、手持ちの測定器の測定時の周波数制限があるので、直接の性能とは若干異なりますがインダクタンスを比較(透磁率の大きさの比較)することにしました。インピーダンスは周波数に比例する公式(Z=2πfL=ωL)で、阻止するインピーダンスをコアの透磁率で比較です。透磁率が大きい、小さいがインダクタンス値の大きい、小さいになり性能の比較にはなります。ただし測定する周波数域での話です。
0.8Φの銅線を10ターン巻いて、インダクタンスを比較です。


測定周波数10KHz 測定周波数1KHz
TNF 0.2610mH TNF 0.2717mH
TDK 0.4489mH TDK 0.4533mH
結果はTDKのクランプフィルターの低い周波数では透磁率が≒1.6~1.7倍大きいということがわかりました。高い周波数域でのクランプフィルターの測定性能ではありませんので、注意ください。
TDKのホームページにあるTDK TechMag のクランプフィルターのリンクです。
上記TechMag中の抜粋です。
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TDKのクランプフィルタは先進の磁性材料技術を駆使、高周波ノイズだけを吸収して信号電流の波形を歪ませない最適フェライト材を使用しているため、約1GHzまで安定した周波数-インピーダンス特性を発揮するのです。
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とにかく、無線では、クランプフィルターは必要不可欠なパーツです。
今回の値段の安いTNFは、実際にモービルで使用していますが、マイクへの回り込みがクランプフィルターを取り付けることで、回避でき十分な効果を示しています。
安いので、いろんな気になるところに気にせず使える点はいいと思います。