TS-820はWARCバンドがついていないので、AUXに18MHzを追加してみることにしました。
24MHzもあるが、過去のこのバンドの運用経験からコンディションが上がったときのスウィープノイズがわずらわしかったバンドであるため、いまどきの18MHzを追加することに決めました。このバンドは最近の交信状況からしても、大変DXも国内も楽しめる上、バンドの特長として、他のバンドがNGでも比較的開けることが多いのでかなり楽しめるバンドだと思う。
前置きはこれくらいにして、TS-820へのWARCバンド追加のための局発の周波数の発振用のクリスタルが必要だ。
バンドと局発の周波数関係は バンド周波数+5.5MHzがX'TALの発振周波数となる。
18MHzでは X'TAL周波数=18.000MHz+5.500MHz より
X'TAL周波数=23.500000MHz
この周波数でインターネット上で探したX'TAL 1個からオーダーできる クリスタルサン・ライフさんに注文しました。オーダー時にTS-820のPLL Unitの回路図もメール添付しています。
基本的なオーダー時の各依頼設定値項目は細かく設定できるようでしたが、回路図から推測もできるとのことでした。いろいろありましたが、標準でお願いしてあります。あまり急ぐ必要がなかったので、通常の納期でお願いしました。いそぐなら、短納期も可能のようです。
TS-820のケースオープンしPLLユニット取り出したところ
局発の各バンドのクリスタル 追加は銀色のクリスタルです
AUXに追加した 18MHz帯用のクリスタル 23.500MHz
今回の18MHzの追加する前に、同じAUXで24MHzの追加をしていましたので、今回は前のコイル類はそのまま使うことにしました。受信用のコイル2個、送信用1個、PLLユニットの発信用1個の合計4個を18MHzに同調させるため、それぞれのコイルにC(47pF)を抱かせました。
X'TALの23.500000MHzのAUXの回路定数は21MHzのX'TALの発振回路定数と同じにしています。発振も良好です。特に問題ありません。
次は、PLLのUnitのメインのPLL発振部ですが、以前の24MHzの時、7Kタイプのコイルがなくて手持ちの10Kのコイルを代わりに取り付けていました。が、ここもC(47pF)を追加です。24MHzを18MHzのPLLロック発振周波数に下げます。Qが高くてだめかと思いましたが、ロック範囲はさほど広くありませんが、十分発振し、レベルも他のバンドと同じように十分ありましたので、PLLロックも問題ありませんでした。案外うまくいくものです。ここの同調用コイルのコアでロックする箇所を探してロックを確認します。局発が十分発振していれば,PLLのロックも問題ないと思います。TS-820のPLLユニットには発振のフリーランとNORMALのスライドスィッチがついていますので、フリーランの状態での発振周波数範囲を確認し範囲内にあればPLLのロックするかは間違いなく確認できます。
PLLがロックしてしまえば、もうWARCバンド追加は終わったようなものです。まだひとつすることがあります。それは、周波数のデジタル表示です。18MHzの場合の十の位の設定をする必要があります。14MHzバンドと同じ桁(”1”)なのでPLL ASSY UNIT内のAUXの端子を14MHzと同じB2につなぎます。ラッピングツールでAUXのPINとB2のPINをつなげばOKです。(私は、基板裏で、ワイヤーで半田付けしています。)以上で周波数表示も問題なく表示されるようになります。
B2のテストピンとAUXのテストピン

B2とAUXをワイヤーで接続
すべてハードウェアの追加設定が済んだら元通りに組み立てます。
最後の調整として、受信周波数と送信周波数の合わせこみを行います。
TS-820などファイナルが真空管のトランシーバーなどはDRIVEのつまみが、受信と送信の両方を兼ねているため、同調のズレを送信受信で無くすため調整が必要です。
受信調整には25KHzのマーカーを使います。メーカーでは18MHzのバンドのDRIVEの調整はありませんので、私の独自の使い勝手で調整位置を決めます。 よく使う周波数または18MHz帯の中心周波数などがDRIVEつまみの12時の位置に来るように設定します。
今回の調整周波数の18.125.0MHz
先ずは、DRIVEつまみを12時に設定し周波数を18.125MHzに設定し送信状態にします。もちろんトランシーバーの出力のM型メスコネクタにはM型オスコネクタでダミーロードをつないであります。COIL PACK BOARDの送信用のコイルのコアを出力最大になるように合わせます。以上で送信調整は終わりです。
次にDRIVEつまみはこのままの位置で、丁度TS-820のFUNCTIONにある25KHzのマーカーに設定します。丁度18.125MHzを受信するとビートが聞こえているので、COI PACK BOARDの18MHz用の受信用コイル2個をそれぞれSメータが最大に振れるようにコアをまわして調整します。数回交互に調整すれば合わせこみ終了です。ついでに各バンドの送信と受信の合わせこみを確認しました。結構ずれていたので、すべてのバンドを合わせこみしました。以上でWARCバンド18MHz帯が追加なりました。
以下は参考まで、メインダイヤルと周波数表示の一致の確認写真です。
メインダイヤル00で 周波数18.000.0表示の確認
古いトランシーバーはバンド増設用の空きAUXがあるのでこのようなWARCバンド追加をすれば、さらに楽しみが増えると思います。
以上
24MHzもあるが、過去のこのバンドの運用経験からコンディションが上がったときのスウィープノイズがわずらわしかったバンドであるため、いまどきの18MHzを追加することに決めました。このバンドは最近の交信状況からしても、大変DXも国内も楽しめる上、バンドの特長として、他のバンドがNGでも比較的開けることが多いのでかなり楽しめるバンドだと思う。
前置きはこれくらいにして、TS-820へのWARCバンド追加のための局発の周波数の発振用のクリスタルが必要だ。
バンドと局発の周波数関係は バンド周波数+5.5MHzがX'TALの発振周波数となる。
18MHzでは X'TAL周波数=18.000MHz+5.500MHz より
X'TAL周波数=23.500000MHz
この周波数でインターネット上で探したX'TAL 1個からオーダーできる クリスタルサン・ライフさんに注文しました。オーダー時にTS-820のPLL Unitの回路図もメール添付しています。

基本的なオーダー時の各依頼設定値項目は細かく設定できるようでしたが、回路図から推測もできるとのことでした。いろいろありましたが、標準でお願いしてあります。あまり急ぐ必要がなかったので、通常の納期でお願いしました。いそぐなら、短納期も可能のようです。
TS-820のケースオープンしPLLユニット取り出したところ

局発の各バンドのクリスタル 追加は銀色のクリスタルです

AUXに追加した 18MHz帯用のクリスタル 23.500MHz

今回の18MHzの追加する前に、同じAUXで24MHzの追加をしていましたので、今回は前のコイル類はそのまま使うことにしました。受信用のコイル2個、送信用1個、PLLユニットの発信用1個の合計4個を18MHzに同調させるため、それぞれのコイルにC(47pF)を抱かせました。
X'TALの23.500000MHzのAUXの回路定数は21MHzのX'TALの発振回路定数と同じにしています。発振も良好です。特に問題ありません。
次は、PLLのUnitのメインのPLL発振部ですが、以前の24MHzの時、7Kタイプのコイルがなくて手持ちの10Kのコイルを代わりに取り付けていました。が、ここもC(47pF)を追加です。24MHzを18MHzのPLLロック発振周波数に下げます。Qが高くてだめかと思いましたが、ロック範囲はさほど広くありませんが、十分発振し、レベルも他のバンドと同じように十分ありましたので、PLLロックも問題ありませんでした。案外うまくいくものです。ここの同調用コイルのコアでロックする箇所を探してロックを確認します。局発が十分発振していれば,PLLのロックも問題ないと思います。TS-820のPLLユニットには発振のフリーランとNORMALのスライドスィッチがついていますので、フリーランの状態での発振周波数範囲を確認し範囲内にあればPLLのロックするかは間違いなく確認できます。
PLLがロックしてしまえば、もうWARCバンド追加は終わったようなものです。まだひとつすることがあります。それは、周波数のデジタル表示です。18MHzの場合の十の位の設定をする必要があります。14MHzバンドと同じ桁(”1”)なのでPLL ASSY UNIT内のAUXの端子を14MHzと同じB2につなぎます。ラッピングツールでAUXのPINとB2のPINをつなげばOKです。(私は、基板裏で、ワイヤーで半田付けしています。)以上で周波数表示も問題なく表示されるようになります。
B2のテストピンとAUXのテストピン

B2とAUXをワイヤーで接続

最後の調整として、受信周波数と送信周波数の合わせこみを行います。
TS-820などファイナルが真空管のトランシーバーなどはDRIVEのつまみが、受信と送信の両方を兼ねているため、同調のズレを送信受信で無くすため調整が必要です。
受信調整には25KHzのマーカーを使います。メーカーでは18MHzのバンドのDRIVEの調整はありませんので、私の独自の使い勝手で調整位置を決めます。 よく使う周波数または18MHz帯の中心周波数などがDRIVEつまみの12時の位置に来るように設定します。
今回の調整周波数の18.125.0MHz

先ずは、DRIVEつまみを12時に設定し周波数を18.125MHzに設定し送信状態にします。もちろんトランシーバーの出力のM型メスコネクタにはM型オスコネクタでダミーロードをつないであります。COIL PACK BOARDの送信用のコイルのコアを出力最大になるように合わせます。以上で送信調整は終わりです。
次にDRIVEつまみはこのままの位置で、丁度TS-820のFUNCTIONにある25KHzのマーカーに設定します。丁度18.125MHzを受信するとビートが聞こえているので、COI PACK BOARDの18MHz用の受信用コイル2個をそれぞれSメータが最大に振れるようにコアをまわして調整します。数回交互に調整すれば合わせこみ終了です。ついでに各バンドの送信と受信の合わせこみを確認しました。結構ずれていたので、すべてのバンドを合わせこみしました。以上でWARCバンド18MHz帯が追加なりました。
以下は参考まで、メインダイヤルと周波数表示の一致の確認写真です。
メインダイヤル00で 周波数18.000.0表示の確認

古いトランシーバーはバンド増設用の空きAUXがあるのでこのようなWARCバンド追加をすれば、さらに楽しみが増えると思います。
以上