IC-2300という144MHzと430MHzのデュアルバンドトランシーバを持っていますが、各バンドの出力を上げたいと思い、オークションで、同型のハイパワー型機IC-2300Dを落札しておいたものをまずは蓋をあけて動作を確認して見ました。ネットで調べておいたのですが、この機種特有の問題があるらしく、皆さんが同じ悩みを抱えている機種のようです。
最悪なのが、液晶の表示不良のようです。他はボリューム、スケルチがきかない不良のようです。
オークションで落札したものは、最初は電源が入りましたが例によって液晶の数字が半分かけるようなかんじです。、この時点で、送信が生きているかを確認しましたが、2バンドとも生きて送信は問題ありませんでした。数回電源を入れているうち液晶表示が出なくなってしまいました。しょうがないので、元のIC2300についてきた回路図を見ながら、まずは各ICの検温です。動作しなくなったトランシーバーは触診が案外役に立ちます。例のごとくICや安定化レギュレータとかを触りまくります。すると2個ほど熱くて触っていられないものを発見しました。S7116AというICとレギュレータICの2つです。S7116Aはトーンデコ(レピータ用)関連のICのようです。レギュレータICはTA78L006APの6V150mAのレギュレータICでした。まずはレギュレータICが熱いままですが、出力の端子側の電圧を測って見ます。6Vなければならないはずですが、実際はかると3Vしか出ていません。これだっ!て感じです。もう頭の中では代替のレギュレータはどこだっけが始まっています。手持ちでは5Vの+、-用はたくさんありますが、6Vという半端な電圧は手持ちがありません。さてどうしようか悩みどころです。注文する前に+6Vを発生させて、動作するか確認しておきたいです。いいことに電源可変用のICが3個ありました。抵抗比で出力電圧を決めることができる、便利な3端子の+電源用ICです。型式はLM317Tです。ちなみにマイナス電圧用はLM337Tになります。今回はこれを使いました。ソルダーレスブレッドボード上でくみ上げます。なお計算での抵抗がないので半固定VRで可変できるようにしています。
抵抗の比で電圧が決まります。
汚い手書きの回路図です
Vout=1.25((R1+R2)/R1)
R1=120Ωを推奨 とあります。
出力を6Vとすると
6=1.25((120+R2)/120)
720=1.25(120+R2)
576=120+R2
R2=456Ωとなります。固定抵抗だと470Ωで約6.2Vですが、微妙に電圧が変わります。
実際の回路ではR1=100Ω、R2の抵抗は100Ωの抵抗とVR1KΩがシリーズにしてあります。(VRが0の最低でも100Ωが残るようにしてあります。)これで十分電圧がアジャスト可能となりました。
結果はOKでした。レギュレータICが壊れていたようです。
ついでにVRもまったく効かないので分解してみました。あるブログでも分解して内部の回転版がはずれていたのを接着材でくっつけたなどとありました。がしかしこのセットのVRは完全に割れてNGの状態でした。よっぽどVRを強く押したのでしょう?通常使用ではありえません。
なかの抵抗の3端子のリング状の部分にひびが入って抵抗が寸断状態でした。このため音が出ていなかったわけです。再利用はできません。ですので、オークションで代替のパーツを購入してあります。10KΩの抵抗ですが、50KΩしかなかったので、抵抗をパラに10KΩをつけることで計算上はOKとしました。実際に交換してパラの抵抗をつけないで、音量をみましたが、50KΩでもまったく問題ないので、実際はパラ抵抗はつけないであります。これでVRの音量も問題なく直りました。あとスケルチVRですが、スィッチ付でパワーのHi(25W)Lo(10W)の切り替が必要ですが、部品ではスィッチ付がなかったので、ストロークサイズが同じVRを購入してあります。飛び出しますがSWはありません。VRの機能のみです。パワーのコントロールは他にスィッチをつけて独立操作しようと思っています。検討中
SW付のスケルチボリューム
オークション購入VR 左:SW付VR50kΩ 右:SWなしシャフト伸縮VR5kΩ

上記の同じアルプス製のVR抵抗器で抵抗値すら違え、代用なりました。
(なお、参考まで、上記パーツはオークションで販売している 株式会社和海機工で取り扱っています。2個で500円、送料はメール便で160円、梱包も適切でした。)
当初ファイナル部のみ取り替えるためにオークション購入(\2,820)のIC-2300Dでしたが、もう少し表示部を何とか別のシステムで代用できないか検討してみたいと思っています。すれば完全再生になります。いつになるやらわかりませんが...。とにかくこの頃のトランシーバーは、パーツがディスクリートなのが本当にいいところです。今はやりのトランシーバーはチップですからやたらと手を入れることができません。バラック状態なので組み立てが残っています。もう少しこのままにしときましょうか?正面から見る表示だけがNGですが、斜めから見るとちゃんと周波数は見えています。つづく
最悪なのが、液晶の表示不良のようです。他はボリューム、スケルチがきかない不良のようです。
オークションで落札したものは、最初は電源が入りましたが例によって液晶の数字が半分かけるようなかんじです。、この時点で、送信が生きているかを確認しましたが、2バンドとも生きて送信は問題ありませんでした。数回電源を入れているうち液晶表示が出なくなってしまいました。しょうがないので、元のIC2300についてきた回路図を見ながら、まずは各ICの検温です。動作しなくなったトランシーバーは触診が案外役に立ちます。例のごとくICや安定化レギュレータとかを触りまくります。すると2個ほど熱くて触っていられないものを発見しました。S7116AというICとレギュレータICの2つです。S7116Aはトーンデコ(レピータ用)関連のICのようです。レギュレータICはTA78L006APの6V150mAのレギュレータICでした。まずはレギュレータICが熱いままですが、出力の端子側の電圧を測って見ます。6Vなければならないはずですが、実際はかると3Vしか出ていません。これだっ!て感じです。もう頭の中では代替のレギュレータはどこだっけが始まっています。手持ちでは5Vの+、-用はたくさんありますが、6Vという半端な電圧は手持ちがありません。さてどうしようか悩みどころです。注文する前に+6Vを発生させて、動作するか確認しておきたいです。いいことに電源可変用のICが3個ありました。抵抗比で出力電圧を決めることができる、便利な3端子の+電源用ICです。型式はLM317Tです。ちなみにマイナス電圧用はLM337Tになります。今回はこれを使いました。ソルダーレスブレッドボード上でくみ上げます。なお計算での抵抗がないので半固定VRで可変できるようにしています。

抵抗の比で電圧が決まります。
汚い手書きの回路図です

Vout=1.25((R1+R2)/R1)
R1=120Ωを推奨 とあります。
出力を6Vとすると
6=1.25((120+R2)/120)
720=1.25(120+R2)
576=120+R2
R2=456Ωとなります。固定抵抗だと470Ωで約6.2Vですが、微妙に電圧が変わります。
実際の回路ではR1=100Ω、R2の抵抗は100Ωの抵抗とVR1KΩがシリーズにしてあります。(VRが0の最低でも100Ωが残るようにしてあります。)これで十分電圧がアジャスト可能となりました。
結果はOKでした。レギュレータICが壊れていたようです。

ついでにVRもまったく効かないので分解してみました。あるブログでも分解して内部の回転版がはずれていたのを接着材でくっつけたなどとありました。がしかしこのセットのVRは完全に割れてNGの状態でした。よっぽどVRを強く押したのでしょう?通常使用ではありえません。

なかの抵抗の3端子のリング状の部分にひびが入って抵抗が寸断状態でした。このため音が出ていなかったわけです。再利用はできません。ですので、オークションで代替のパーツを購入してあります。10KΩの抵抗ですが、50KΩしかなかったので、抵抗をパラに10KΩをつけることで計算上はOKとしました。実際に交換してパラの抵抗をつけないで、音量をみましたが、50KΩでもまったく問題ないので、実際はパラ抵抗はつけないであります。これでVRの音量も問題なく直りました。あとスケルチVRですが、スィッチ付でパワーのHi(25W)Lo(10W)の切り替が必要ですが、部品ではスィッチ付がなかったので、ストロークサイズが同じVRを購入してあります。飛び出しますがSWはありません。VRの機能のみです。パワーのコントロールは他にスィッチをつけて独立操作しようと思っています。検討中
SW付のスケルチボリューム

オークション購入VR 左:SW付VR50kΩ 右:SWなしシャフト伸縮VR5kΩ

上記の同じアルプス製のVR抵抗器で抵抗値すら違え、代用なりました。
(なお、参考まで、上記パーツはオークションで販売している 株式会社和海機工で取り扱っています。2個で500円、送料はメール便で160円、梱包も適切でした。)
当初ファイナル部のみ取り替えるためにオークション購入(\2,820)のIC-2300Dでしたが、もう少し表示部を何とか別のシステムで代用できないか検討してみたいと思っています。すれば完全再生になります。いつになるやらわかりませんが...。とにかくこの頃のトランシーバーは、パーツがディスクリートなのが本当にいいところです。今はやりのトランシーバーはチップですからやたらと手を入れることができません。バラック状態なので組み立てが残っています。もう少しこのままにしときましょうか?正面から見る表示だけがNGですが、斜めから見るとちゃんと周波数は見えています。つづく