7MHz用のダブルバズーカ(60%)短縮が国内QSOもDXでも十分な手ごたえ(使用感)があり、少しグレードアップしたくなりました。2EL化です。以前に作製した7MHzの2EL HB9CVのMMANAのシミュレーションデータを探し出して少し確認です。バズーカアンテナのMMANAデータは無いので(ネットで探してはいますが。。。)シミュレーションはしていません。

過去の設計データを確認してみました。とても面白いです.Hi

【自作2EL-HB9CVデータ】
2EL ボトムローディング(VP型) 
ブーム長=3.9m 
エレメント1=5.55m 
エレメント2=5.60m
短縮コイルQ=70,Q=100,他にQ=80も確認したりしてました。

◆アンテナ定義
コイルは集中定数4個の所です。インダクタンス値とコイルのQ値を入れます。
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MMANAはとても楽に設計の試算ができ、最適化などの機能もついているので、最良点などの確認もできて、とても重宝していました。アンテナパターンが見れるのがとてもいいです。

◆SWR
マッチングさせたときの
SWRと帯域が見れました。
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◆パターン
設計通りの各値が計算表示されています。
F/B比≒16.7(dB)
アンテナのインピーダンス表示も出ます
Z=25.961-j91.761
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◆アンテナの短縮コイルのQの違いでの確認
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アンテナの短縮コイルのQを変えた場合のパターンに影響がでるか、でないかなども簡単に確認できました。
以下は比較確認したデータからの結果です。
(あくまでもこのアンテナでの場合です。)

①コイルのQ値の違いはパターンに影響しません。(これは面白い結果です)
②Qを高くするとR成分が低くなるようでした。
  Q=70時   Z=25.0-j72.8
  Q=100時 Z=21.7-J73.0
③Qを高くするとGa(ゲイン)が上がります。(利得はQの高いコイルがFB!)
f=6.990MHz
  Q=70,  Ga=4.0
  Q=100,  Ga=5.1 
f=7.110MHz
      Q=70,  Ga=3.9
  Q=100,  Ga=5.0
④Qを高くするとF/B比が高い周波数側で少し上がる傾向。
f=7.080MHz
  Q=70, F/B=17.2 dB
  Q=100, F/B=17.3 dB
f=7.110MHz
  Q=70, F/B=17.8 dB
  Q=100, F/B=17.9 dB
低い周波数側はF/B比は変わりませんでした。
f=6.990MHz時 Q=70,q=100とも F/B=15.9 dB
f=7.020MHz時 Q=70,q=100とも F/B=16.3 dB
f=7.050MHz時 Q=70,q=100とも F/B=16.7 dB
⑤SWR1.5以下帯域幅 (Qが上がると帯域が狭くなります。)
f=7.050MHz時 
  SWR=1.5以下 
     Q=70、 帯域=64.3KHz
           Q=100, 帯域=56.4KHz
  SWR=2.0以下
     Q=70、 帯域=111.3KHz
           Q=100, 帯域=96.2KHz
帯域とゲインは相反する傾向があり、ゲインを取るか帯域をとるかをコイルを使った短縮アンテナは、妥協点を探ることになる事が理解できます。

上記のような考察がMMANAでは簡単にできます。これをバズーカでやりたいのですが、元となる設計のデータを探してはいますが、今のところいい情報はありません。
どなたか、バズーカのシミュレーションデータを作製した方がおりましたら、お教え願いたく、また情報提供頂きたいところです。

過去の回想は、これくらいにして、先に進めるため、位相給電用のパーツを準備作製しました。(というより、以前の自作のパーツを探して、不足分を追加作製しただけです。)
ブーム(3.9m)へ位置確認で位相用中継パーツを付けてみました。

バズーカエレメントからの接続と位相    マスト取り付け部での位相反転部
給電のターミナル部です。         ブームの接続部とバランス点が一致
外側のボルト部端子を使います。      外側のボルト部端子(クロス部)
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同上                  位相線の反転部拡大です。ここでクロス
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ブームへの位相線の取り付けパーツの確認は済みましたので、新たにバズーカアンテナの同軸ケーブルをコイルで巻くボビンを用意しました。取り付けパーツは過去の作製したコイルなどから取り外して再利用です。少し磨けば、十分再利用できます。

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同軸コイル部のパーツ完了です。取り付けは、ステンレスのホースバンドで行います。
肝心の釣竿を確認したところ、先端部が折れていて短くなっていました。予備のパーツセンタ部がありますので、補修しました。継ぎ足し竿なので、通常は内側からいれるのですが、今回は前の竿が残っていた為、小型の丸ヤスリで少し削り、差し込んでエポキシ接着剤で取り付ける方法を採りました。30分で固まるタイプのエポキシ接着剤で作業は楽でしたが、結構垂れてくるので時々回転させて均一になるようにしました。少し手間はかかりましたが以上で釣竿(5.7m)の補修完了です。

上側の竿です。(白のエポキシ接着剤)
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以上で取り付ける部分のアンテナ部品はそろいました。あとは、取り付けるバズーカアンテナの作成と位相線の準備です。時間を見て行いたいと思います。

つづく ?