ついこの間,14MHzでCQ誌でも記事を書かれているJA1RPK局の川名OMと偶然コンタクトできた。話はSDRのことから、各トランシーバーのコントロールアプリケーションや、SDRの同期動作と複数の無線機の同時コントロールの話になった。かなりすごいアプリがあるということでした。仮想COMなる、とにかくいくつも派生的にCOMポートを作ることができ、しかもそれぞれが設定できるVSPEアプリケーションがそれらしい。バーチャルシリアルポートエミュレータの略称だ。丁度最近SDRのドングルをハムスクウェアで購入して無線機との同期を行うOmni-Rigなるアプリを弄っていたことからいろいろとOMには、お聞きしました。とても詳しく、私の無線機のポートなどの状況を見て、ハムログ、無線機、HDSDRの私のやりたいことの、初歩のステップについて可能であると教えていただいたので、今日早速やってみることにしました。結果は、最初は説明も何も見ないでやったので、チンぷんカンプンで今までどおり、無線機とHDSDRだけの同期で、ハムログは同期せずの結果でした。アプリケーションの説明をネットで探して、仮想COMを設定する場合はスプリッターを選択することがわかり、なるほど初期設定では動かないのはあたりまえだ。とにかく準備として、インストール後の操作の資料を手元において置く必要があるのはいうまでもありません。もしかしての淡い期待を(初期設定で動くこともまれにある!)したわけですが、やはりキチンと設定は必要でした。

【VSPEの設定】
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ハードのCOMポートはCOM7で、無線機とつながれています。
HDSDRとハムログをCOM1で使うためにVirtual serial port にCOM1を指定します。
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元のCOM7のSerial port settings を無線機で設定した内容に合わせて設定します。
FT-2000Dでは以下の設定です。
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設定が終わると下記のように表示されました。
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上の表示からスタートのボタンを(PLAY)で設定が開始でSplitter Readyのステータスになりました。ここで、File保存しておきます。ウィンドウズのスタートプログラムにショートカットとして登録するためです。するとWindows立ち上げと同時にVSPEを自動スタートさせることができます。
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HDSDRの設定をするために、CAT to Radio(Omni-Rig)を選びます。
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仮想COMポートで設定したCOM1を設定するために、Omni-Rig Setupを選びます。
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自分の無線機と同期させるための設定を行います。
特に、Port は 仮想COMで設定したものにします。各設定を無線機にあわせて、行います。
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実際にVSPEを走らせた上体では、下記のようになっています。ステータスがOKとなります。
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以下はFT-2000DとHDSDRとハムログが同期している状態です。
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無線機のメインダイヤルを回すと、ハムログ、HDSDRの周波数が同時に動きます。もちろんHDSDRのマウスでの周波数設定でも無線機もハムログも周波数が同期して動きます。すごく楽しいです。(ハムログのポート設定は省略します。)
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途中のHDSDRの設定の箇所でRig1のみの設定でしたが、もう一台の無線機も同時にシリアルポートの接続をしておくと無線機が2台とも同時に動かすこともできるようです。シリアル-USB変換をもうひとつ用意して、自分のRFモニター用にFT-1000MPもつなぐ予定でいます。アプリケーションは、数年ですごいことになってきている気がします。とにかく試していくことが、とても楽しいです。いまどきの無線機のパソコン制御はビックリするばかりです。ハムライフが少しずつ充実していく感が本当にありました。川名OMには、いろいろと教えていただきまして、本当にありがとうございました。