yahooオークションで測定器を見ていたら、ネットワークアナライザーがたくさん安く出品されていたので、念願のベクトルネットワークアナライザーを落札購入しました。
いままでは、Wiltronのスカラー型のRFアナライザー(MODEL6409)をつかっていました。高周波のフィルター工作では十分でした。(周波数帯は10MHzから2GHz)
またautoTesterとプローブがついているので、リターンロス等もVHF・UHF帯で見れてました。しかし3.5MHzや7MHzでは仕様上使えませんでした。今回の落札したのはADVANTESTのR3753Bの型式のものです。結構古いですが、モニターもカラーで2CHあります。私の無線で使う周波数帯で使う分には十分な0.5Hzから500MHzまで対応しています。
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しかもBASICプログラムまで内蔵しています。特にいまやりたいのは、HFのアンテナのSWRを見たいので、急遽リターンロスブリッジをバラックで作製してみました。

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手持ち部品都合で抵抗は51オーム3本とトロイダル(TDK製)に0.3Φ6ターン巻きです。ケースは余っていたものを仮にシールドもどきで使ってみました。こんな適当な状態でも-40dBは測定できています。パーツを選び(同じ抵抗値)しっかりと作りブリッジバランスがとれれば-50dBはOKそうです。-40dBは VSWRに換算して1.02 です。ブリッジを接続し、オープン、ショート、ロードのキャリブレーションをとり最後にDONEで設定完了です。使ってみると周波数のあばれも特になく実使用できそうです。アベレージングの機能のスムージングを使うと意外と見やすくなりました。

DUTオープン時           50Ω接続時(-40dB以上)
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50Ω終端時のスミスチャート表示   50Ωダミーロード接続
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ダミーロードの周波数特性でも1MHzから500MHzまで問題なくほぼ50Ωになっていることがわかります。このダミーロードの規格は以下のとおりです。
DL-30A:DC~500MHz 50Ω V.S.W.R 1.15以下 POWER15W(AVR)

このネットワークアナライザにブリッジをつけて、HF帯のアンテナの状態チェックとしても使えそうです。また便利な設定の保存もFDですができるので、いつでも同じ条件で設定可能で比較データを取るときなどは超便利だと思います。今回はいい落札での買い物ができました。