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天気が良いので、早速短縮ダブルバズーカの試作をかねて7MHzでの同調を確認してみた。実際に長さを変えて、同軸ケーブルを巻き、最適長をだしてみるのである。もちろんクラニシのアンテナアナライザ-BR200を使ってIMP(インピーダンス)とSWR(スタンディングウェイブレシオ)を確認しながら巻いては同調点を確認し、ほどいては、また取り付けての繰り返しである。これが一番時間がかかるいわゆる、カットアンドトライである。当初作製した7MHzの1/2λのそのままの長さでは、同軸をコイル状に巻かなければ7MHzに同調しているが、同軸をコイル状に22ターンにしたところ5MHz台の共振点に下がってしまった。巻き数を19ターンに減らしてみても5.75MHzと思わしくない。このため思い切って同軸を30cmほどカットしてみた。共振点は同軸部のみの同調より計算すると30cmで270KHzほど周波数があがる換算である。1cmあたりは9KHzの割合となる。この割合を用いて7.100MHzを共振点とするとさらにカットする長さは1.5mとなる。カット長が少し長すぎるような気がして1mカットし、ついでに巻き数を2ターンへらして17ターンでやってみた。共振点は6.55MHzとまだ低い。巻き数を3ターン減らし14ターンにし、さらに同軸を40cmカットしてみた。共振点は6.93MHとまだ7.1MHzの共振点にはもう少しである。ここまでの確認はボトム(根元)に同軸コイルをつけての確認作業である。BR200のツールで同調点を確認している時にどうもクリチカルで帯域もかなり狭い感じをうけた。なおかつコイル状の同軸はかなり、周囲の影響をうけるようだ。2009年7月号のCQ誌での第2特集のダブルバズーカのp.74にはコイルは根元でなく給電部より2.5mの位置にての実験のようである。私の場合は25Φ、2mのアルミのパイプをコイルの取り付け位置とするため1m以内の位置取り付けとなる。一番根元から遠ざけた状態で巻き数14ターンにて同調点は7.3MHzと7.1MHzをはるか超えてしまった。ここで同軸部の長さをカットするのはやめて、同軸先端のアンテナワイヤー部の長さで調整することにした。今回ワイヤーは1Φのステンレスワイヤーを使うことにした。共振点が高いので、まずは銅線で仮に30cmほどを束ね取り付けて共振点を下げてみた。7.050MHzあたりになるのを確認し、銅線をステンレスのワイヤーに変えてステンレス用フラックスを塗り半田付けで完成とした。最終ステンレスワイヤー長は3.93mとなった。
後は、アルミのパイプに5.4mの釣竿を取り付け、ダブルバズーカをテープとバインドで取り付けて完成である。完成するとアンテナを上げてみたくなる。実際に6mの位置に上げてみた。共振点は上がるかと思ったが、ほとんど地上2mの時と変わらない。実際に無線機につなぎSWRを見てみた。
7.000MHzでSWRは1.2、7.04MHでSWR1.0、7.080MHzでSWR1.3となっているどちらかと言うとCWバンドに共振点があるようだ。いまこの状態でタワーに上げるとさらに共振点が自由空間で必ず上がると思われるので、これでOKとすることにした。あとはもう一本同じものを作り位相給電をおこないHB9CV化を行っていく。ちなみに既にベランダに設置してある1/2のダブルバズーカと受信状態を比べてみたが、短縮バズーカがSメータの針で1,2本分弱い局があったり、かえって短縮バズーカのほうがSで1つ良い局もあったので、まずまずではないか。全長12.6mのダブルバズーカ、約60%短縮アンテナとしてはすばらしいと思う。
作製時の参考写真を添付しました。尚写真ではテーピングしてない先端部の写真となていますが、実際は融着テープで処理してます。つづく