TS-820用のDDS-VFOでLPFの挿入箇所をDDS-IC(SI5351A)のすぐ後に変更し、基板を再度作製し直した基板で新たに部品を実装し動作確認をする状態までになりました。部品は、当初の820VFOで使用されているトランジスタの互換品がなかったので、汎用だった(今は製造中止?)2SC945を使いました。ftも十分高くMIN 150MHz ,TYP 250MHz,MAX 450MHz  5MHz での使用では、十分です。2SC460(B)がオリジナルで、互換品が2SC1675L、今回は、間に合わせで2SC945ですが、特に問題はなく動いてくれています。どちらかというと、仕様では十分ゆとりがありました。一応、2SC460の互換品はどれだけ種類があるかを手持ちのぶんも含め確認しました。下記の中から選ぼうと思いましたが、ふと2SC945の規格をみていると十分使えそうなので、下記のトランジスタは使わず、手持ちの多くある2SC945(R)と相成りました。

2SC2668(O),2SC941(O),2SC1906,2SC5397,2SC1675L,2SC710,2SC829,2SC1923
,2SC2839,2SC535,2SC1906,2SC394

オリジナルは2SC460(B)は、455KHz 、4.5MHz、10.7MHz、100MHzでのサンプルが載ってます。いわゆる中間周波数段用のトランジスタということです。
Hitachiの規格 Applicationには2SC460 high frequency amplifier mixerと載っています。
ちなみにftは MIN - ,TYP 230MHz,MAX - , hFEは(B)60to120 です。2SC945の場合では同等のランクは(R)の90−120が良いようです。

バラックで接続していたときとは違い、キチンとつなぐと本当に安定して動作してくれます。アナログVFOとDDS-VFOの切り替えも全く問題ありませんでした。当初はDDS-VFOで動作し、アナログVFOが動作せずでしたが、LPFの位置変更が良かったようです。接続も、TS-820VFOのバッファ回路そのものを使いましたから、問題がでる方がおかしいわけです。

出来上がった基板と820VFOとの仮接続です。電源とVFO出力部
CIMG8585S
組み上がりDDS-VFO
CIMG8584S
組み上がりDDS-VFO
CIMG8583S

気を良くして、今日の7MHzでのALL ASIA コンテストをDDS-VFOで聞いてみました。

SI5351A DDS-VFO


以上での実機での確認は問題なしとなりました。組み込みがありますが、その前に
仕様を少し変えようと思います。周波数のステップが現状3ステップで10Hz,50Hz,
1KHzにしましたが広い21MHz では手が疲れます。なので、5ステップに変えようと
思います。切り替えを以下の様に考えています。
1:10Hz、2:50Hz、3:100HZ、4:1KHz、5:10KHz

10Hz -> 50Hz -> 100Hz ->1KHz ->10KHz ->10Hz -> 50Hz -> 100Hz ->1KHz ->..........
という具合に5ステップでの繰り返し設定での対応で、広い帯域でも10KHzで
十分に速く周波数を移動することが可能です。この変更を簡単なプログラム追加変
更で次回対応してみたいと思います。

つづく ?