PCB切削時のヘイトマップの確認中、間違えてヘイトマップ用の入力ポートを壊してしまいました。アースにつなぐつもりで、モーターのマイナス側につなぎ入力ポートに電圧がかかり、入力ポートを壊してしまいました。モーターのマイナスはグランドではなかった様です。おそらくICポートのプルアップ抵抗が焼損したと思います。動作は常にポートHなのですが、電圧が出ていません。トホホ! このポートだけこわれてしまいましたので、当面PCB切削は保留としました。
ちょうどいい機会なので、購入オプションのCNC3018proのレーザーを試してみることにしました。結構やってみると楽しいです。
まずは、アクリルのカットをやってみることにしました。透明のアクリルカットは容易でないと事前情報として知っていましたので、黒色のアクリル板を購入しました。アクリサンデー、材質はアクリル樹脂(連続キャスト方式、押出しグレード品)です。幸いレーザーの場合は、ヘイトマップのようなZ軸の補正は不要の様で、ある程度の誤差でも、問題なく使用できました。
まずは、CNCjsのレーザー用のデータを作製しなければなりません。使うのは、INKSCAPE(Linux用)です。図形が簡単なので、最初として、★を作製しました。データはエクステンションのGenerate Laser Gcode の JTech Photonics Laser Toolを使います。先のINKSCAPEのインストールのブログに記した最後のインストール方法をにて、エクステンションに最初からインストールされているので、新たにエクステンション追加はしなくてよく、すぐ使うことが出来ます。このエクステンションを使うことで、2ステップでデータを作製することが出来ます。
【手順】
①図形を選択状態にしておき、パス(P)のオブジェクトをパスへ(O)を選択します。
②エクステンション(N)より先のGenerate Laser Gcodeの JTech Photonics Laser Toolをクリックします。
下記のフォームがでますので、設定します。下記の設定例は、別の薄い千代紙カット時の設定画像です。千代紙では、スピード設定はかなり早く、パワーも下げています。千代紙だと、パスも1回、厚さも0.1㎜でOKです。
アクリルの場合は、TravelSpeedは100〜200、またLaserSpeedは移動中の速度なのである程度任意で良いかと思います。LaserPowerはMAX12000にします。ほかPassは使用するレーザーのパワーも関係するので、私の場合は5回に設定して、2回行ってカット出来ました。最初パス1にして手動で何回でカット出来るかを確認して設定を決めると良いと思います。PassDepthはアクリルが厚が3㎜ なので0.6 とかにしました。5回なので、ちょうど3㎜ になります。この設定方でいいのかははっきりとは言えませんが私の場合、OKでした
※千代紙用の設定なので注意!アクリルは変える必要があります。

端折りますが、星型は問題なくカット出来ました。レーザー稼働中は、目の保護の為、必ず保護メガネはつけないといけません。私のは赤色のが着いてました。他、色種類ではグリーン色があるようです。
試しカットができましたので、次は、コールサイン用の文字をカットです。ここが一番楽しいところです。
INKSCAPEのキャンパスにAのテキストツールで文字を入力します。私のコールサインの”JL7GMN"です。他のフォントではアルファベットのJが下に長かったりして、私の気に入ったフォントとしては下記です。他も色々ありますが、一般的なきれいな並びになっていると思います。
フォント:URW Bookman L のbold と bold italic です。
【bold】

【bold italic】

早速、サイズを好みの大きさに拡大してできるだけ原点の所に位置設定します。離れたところだと、いちいち原点からの位置確認が必要になり、手間がかかります。原点からだと長さ(X)と高さ(H)の位置確認がとても簡単です。
文字が決まったら、早速手順の①②で指定場所にレーザー用のカットデータが出来上がります。
ファイル名拡張子.gcodeです。
早速Laser ON! で開始です。レーザー稼働中はアクリルの焼けた匂いがかなり出ますので、換気は十分行います。
他、アプリケーションCNCjsのレーザーの項目でのレーザーテストは実際のレーザーのパワーや、テスト時間、最大値など微調整は出来るようです。最も重要なのは、INKSCAPEでのデータ作成時のLaserパワー設定です。
カット終了のアクリルです。右上に一番最初の★のくり抜きがあります。Hi!
くり抜いたコールサインアルファベット、数字です。
2回コールサインカットしています。
カットしたアクリルに先の設定例の千代紙のカット設定をのせましたが、100均のCanDoで購入のホログラム千代紙をカットし、貼り付けて、きらびやかなコールサインプレートを作りました。
3枚ずつのきれいなホログラムが6カラー入っています。
千代紙の設定はアクリル用の設定のままでは、パワーが強すぎるのと、ゆっくりだと、レーザーの周りが大きな範囲まで溶けて焦げてしまいます。
他、注意点としては、超、軽い千代紙なので、カットした後すぐカット部分が持ち上がる場合があるので、全体を動かさないようにして、適切なもので押さえます。私はピンセットを置きました。レーザーの進む方向を考えて、レーザー光に重ならないように置きます。勿論千代紙はメンデングテープなどで、周りを押さえて置かないと、レーザー自体のファンも風を送っているので、動いてしまいますので、必ず、千代紙周囲は固定しておきます。。
設定はパワーも下げて、スピードも早めに設定すると、きれいにカットできます。
アクリルカットと同じデータでカットしますが、gcode作製の設定を必ず千代紙様に変えてカットします。最初はアクリルデータをそのまま使い失敗しました。失敗したおかげで、設定方法がわかるようになりますが…!Hi
コールサインに両面テープでホログラムカットしたコールサインを貼り付けした所です。

出来上がったコールサイン文字をネームプレートアクリルに貼り付けして完成です。

以上で完成です。
このコールサインプレートの前には、実は、練習でこしらえた同じホログラム千代紙のカットだけのコールサインプレートもあります。貼り付け台紙としたのは、クリアフォルダーです。カットして台紙にしました。とても重さが軽いので車のリアガラスなんかに両面テープで貼り付けできます。
今は本当に百均で色々といいものが売られています。自分のコールサインプレートも世界に1つのものが作製できますね。無線も一層楽しくなると思います。シャック用のコールサインプレートも作らないといけません!
昨日、同じ日に注文したの20枚の片面PCBが届きました。暴走防止のリミットSW、ルータービット、795のダブルボールベアリングモーターも注文しています。
特に、ボードが早く届いてほしいです。Hi!
中華は、気長に待つしかありませんね。
つづく?