SOIC8のパターンの切削時のパターンのバリばかりを気にしていたもので、ふと、ドリルの穴も開けようかと思いドリルの穴開けのデータをCNCjsに読み込んでみた所、ドリルのデータが表示されません!えっ!なんで!となりました。一瞬ですが、あると思っていたものがないときの愕然とした驚きと少しの不安に襲われました。何でドリルデータがないのだろうという事です。唖然としていても、どうしようもないので、ガーバーデータ作製しているEagleのCADの設定確認をすることにしました。以前は問題なくpcb-gcodeでガーバーデータ作製後にパターンとドリルのガーバーデータがProjectの作製フォルダの中に出来ていました。ファイルとしては出来ていますが、読込するとドリルの穴位置データと移動のデータ軌跡が何もない空状態という事です。おそらくpcb-gcodeのセットアップ時に何かしらしてしまったのだろうと言うことです。頭の中では、そういえば、ドリルの掘る深さ設定と、スピンドルの回転数と、移動速度などの設定は動作確認の為、色々と変えたりしていました。なので、他の設定項目も、何気なく設定を変えてたかもしれません。やや、しまった!感です。が、こんな時の為用ではありませんが、パターン切削とドリル穴あけが上手く出来たときのpcb-gcodeの設定ファイルを印刷して手元においてありました。せめてもの救いの神ならぬ紙です。Hi ! 今のトラブった設定とを早速、比較してみました。ということで、ここはしばらく時間がかかりました。ー>ー>ー>ー>ー>ー>ー>ー> 比較の結果は、やはり、無意識ではなかったと思いますが、チェックを外していた項目がありました。実はこれがとてもUSEFULLなチェック項目であると言うことがわかった次第です。( 違うかも〜!)ドリルのデータがないパターンだけのファイルを起こせるということです。どの項目かは後で示しますが、まずは項目に☑した場合についてです。ドリルのガーバーデータとパターンのガーバーデータの両方ができます。このチェックありとして実行した場合のパターンのガーバーデータの中には実はパターン切削とドリルの情報が一緒になったガーバーデータが出来ています。パターン切削でもドリル穴あけが付属になるということです。勿論、別にドリル穴だけのガーバーデータも出来てはいます。パターンガーバーデータ付属のドリル情報付きの使い方としては、次の様に考えられます。ドリルの深さ設定は本来はPCBの厚さ以上を設定しますが、この場合のドリルは、ガイド穴として浅く穴あけをするような場合の設定で使うのでは?という事です。というのは、例えば基板厚より十分浅い−0.15㎜(任意)の深さで設定しておくようにするわけです。これは後からのパーツに合わせての各穴径の穴あけをする際のガイド穴として使用出来るということです。ただ、設計が同じドリル穴径だけでの切削であれば、基板厚が1.6㎜ の場合、このドリルの掘る深さは、−1.7㎜ とかにして、一気に完成させることも出来ますが…! 使う部品の種類からすると同じ穴サイズのドリル穴径はかなり少ないと思います。なお、パターン切削時のドリル刃の交換は出来ることは出来ますが、交換時のスピンドルの取り付けでのドリル刃の偏芯とかを考えると、ドリルの刃の交換なしで同じ刃1本径で一気に浅いガイド穴あけするのが通常だと思います。後での手動ドリル加工時のガイド穴として使う方法です。いろいろな穴径のパーツに合わせた本番ドリル穴あけは後で行うわけです。それが、GCode Optionsの ☑ Use simple drill code をチェック☑した場合のパターン切削(ドリル穴あけあり)ということです。

もう一つの Use simple drill code にチェックをしなかった場合は、本当の私のなんでという時点の状態、つまりパターン切削のみで、ドリルデータが付属しないパターンガーバーデーターが出来る。ということです。勿論ドリルのデータファイルはファイルとして出来てはいますが、ドリル情報は空のデータであるということです。だから、何も表示されなかったということなんだと思います。ドリルのガーバーデーターをpcbt-gcodeで再度作成する場合は、まず、切削に使ったパターンデータを別場所に保管して、GCode Optionsの  Use simple drill code でドリルのガーバーデータを再度pcbt-gcodeで作成します。このときのパターンデータ(ドリルデータ付き)とドリルデータが新しくできますが、すでにパターンのみの切削は完了してる状態ですので、パターンのガーバーデータ(ドリルデータ付き)はいりません。(使いません!)ドリルのガーバーデータのファイルの方を使います。このチェック時のドリルのガーバーデータには、ちゃんとドリル穴あけ情報が作成されています。なお、このときのpcbt-gcode設定でのドリルの穴の深さの設定値はPCBの厚さより大きく(深く)設定しておかなければなりません。パターンのみ切削後の本番のドリル穴あけになる訳ですから!同じドリル径での穴あけになりますが!

私の場合のCNCマシンを使ったPCB基板作製方法は、いまのところまとめると下記の2つがメインとなりそうです。

①パターンのみ切削+ドリル穴あけ (CNCマシンのみで一ガーバーデータそれぞれ別々データで切削および、穴あけする。:パターン切削は0.1mm15°の刃、ドリルは0.8Φか、1Φで同じ穴径のみの穴あけ、0.7Φだと端子が入らないものがある、部品でも大きめのリードがはいらない物が多くある)注意点はパターン切削時終了の原点をドリル穴あけ時も同じポジション原点を使うということがミソです。

②パターンとドリルガイド穴あけ + 手動で後からドリル穴あけ  (穴あけ本番は後で実施):これから基板を切削する場合にこうするということで、まだやってはいませんが!ガイド穴あけ時の深さは、ガイド穴で−0.15㎜ 〜−0.80㎜ など、任意でかまわない。基板厚より浅くなるドリルの深さ
原点設定は最初の合わせだけOK。後から手動であけるので、ドリルガーバーデータファイルは使わないという事になります。

ひょんな問題点を調べていった事で、ガーバーデータ作成のチェック項目設定でのガーバーデータの使い分けが出来ることが分かりました。私はまだ、ドリル情報付きのパターンガーバーデータからドリル情報を抜いたり変えたりのGコード操作はできませんので、このチェック設定方法で出来るガーバーデータの使い分けは重宝すると思っています。

pcbt-gcodeの設定項目チェック時にできるパターンのガーバーデータ(ドリルデータ付き)についてですが、Candleコントロールアプリでは、走らすとエラーが必ず出ます。パターンのガーバーデータのドリル交換用のデータがチェックランでエラーとして検出されるのです。このエラーチェックで発生する全エラーの削除が必要になります。既に、中華製のCNC3018pro等のマシーン用のパターン(ドリルデータ付き)ガーバーデータ作製時ルーチンワークとして身につけています。Hi!

表題にあるCNCjsアプリですが、今のところ、PCBの切削用で使うのではなく、レーザー加工用のみで使おうかと思っています。使いやすさはありますが!PCBの切削時は、Candleアプリで行うのがベターだと思っています。PCBの切削は、やはり、HeightMap機能があることが、とても重要であるという点からです。0.1mm精度のPCB切削の場合組立のCNCマシンのテーブルはかなり平面精度のばらつきがあるため、台の平面精度ばらつきがそのまま、PCBの切削仕上がり品質に影響します。これを補正して一定の深さで切削してくれるHeightMap機能付きのCandleアプリに軍配が上がったというわけです。CNCマシンテーブルの平面精度改善をする方もいますが、私は、マシンは組立てっぱなしです。やはりアプリの補正機能のHeightMap頼みになります。Hi!

つづく?