Windows10ノートPCでのCNC3018Proを動かす為の切削アプリCandleはUSBで標準でついてきているので、動作も全く問題なく、実際の基板を削ることができました。ちなみにノートPCは居間での検索用として使っているため、常用はできません。CNC3018Proの組み立てと動作確認までは、ノートPCの役目です。実際は、GatewayのデスクトップPC(OS:Vista)にLINUX 18.04LTSを前に構築してあるので、これを使うことにしていました。なので、実際にCandleのソースをダウンロードしてきて、コンパイルまでをトライすることにしました。CandleはWindows,Linux,Macに対応しています。ここで、コンパイルまで行うためには、高級言語のソフトが必要です。このCandleアプリは、Qtにて作成されているということでしたので、早速最新のQtをダウンロードです。登録はどのアプリにもあるように、名前、メールアドレス他を入力で、フリー版をダウンロードしました。結構な時間はかかります。使うQtコンパイラーのバージョンの最新版1つで問題ないですが、最初わからず、ほとんどの過去バージョンにチェックを入れて全部のQtコンパイラーをダウンロードしてしまいました。Ḡ(ギガ)単位の容量なのでメモリーがない時は、最新版バージョンだけにしてのインストールが賢明です。
Qt Creatorのバージョンは4.12.0です。言い遅れましたが、プラットフォームはQt Creatorになります。
また、QtはいろいろなOS(Android,iOS,Linux,MacOS,Windowsの各オペレーティングシステム)の開発プラットフォームなのです。とにかく、すごいプラットフォームであることが、色々と調べて行くうちに、分ってきます。
ダウンロード後は、サンプルをクリックすると本当にたくさんあるので、どれか簡単なものということで、Analog Clock Window Exsampleをクリックして、コンパイルしてみます。中身は、C言語ですので、見たことのあるコードも見えます。あまり気にしないで、動作を楽しむだけです。コンパイルすると、きれいなフォームで時計が動作しました。コンパイルは、コーディングしないので、ボタンを押すだけで、操作は超簡単です。と、ここまでは、Qtをインストールして動作が問題ないかの確認です。
コンパイルでエラーも出ずに、時計のフォームが上手く表示されてますので、インストール環境はOKです。まずは、Candleのソースコードをダウンロードするのですが、その前に、久々のLinuxなので、コマンドライン用の端末の操作を思い出さなければなりません。当然よく使う、端末アプリは、メニューに貼り付けておきます。まずは、インストールの仕方は、基本Web情報のコピペですが、
$ aptitude show qt5-default などから直ぐに思い出せます。あとは、権限などの確認やコマンドでの操作、su ,chmod chown,ls,ls -l,clear,cd,mkdir,qmake,make,ldd,etcの確認を実際に色々と試して見ました。ここのページが確認するのには良かったです。https://www.server-world.info/query?p=command
Candleのダウンロードしたソースコードは階層の/home/※※※※/ダウンロード/ に保存されます。
※※※※は各自のフォルダ名です。階層を含めると次のように最新版がダウンロードされます。
/home/※※※※/ダウンロード/Candle_1.1.7.tar.gz 
これを解凍するのですが、解凍場所は、新たに /home/opt/Candle/src上に設定するのが良い階層のようですが私は、最初わからなかった為、/home/Candle/src のようにしてしまいましたので、そのまま実施しています。特に問題はありません。QtでCandleのソースコードコンパイルする為の読込先なので、記憶しておく必要があると思っていましたが、Qt Creatorプラットフォーム上に記録で残りますので、全然、気にしなくてもいいです。Candleのソースコードのダウンロードをして、Qt Creatorで読み込みします。プロジェクトファイルのcandle.pro を選択し、プロジェクトを開くで、candle[master]プロジェクトとして表示されます。
[master] - candle - Qt Creator_008
中身を見てみます。今回はコンパイルするだけなので、中身を見ることは特には必要ないです。がやはり確認します。
[master] - candle - Qt Creator_009
ヘッダーなどは、たくさんあるので、全部は開かず、主要なもののみを閲覧しました。
コンパイルのためには、ツール→オプションでkitsタグ上で、Qtのインストール
バージョンを確認します。また、Qtのインストールしたqmakeのパスも確認します。
このqmakeのパスは後で直接端末のコマンドでのコンパイル時に使います。
コンパイラータグでは、QtでのCandleコンパイル要件にあるMinGWのインストールが
あるかも確認します。このコンパイラは、別途インストールが必要なので忘れずに
インストールしておきます。
Candleのソースコードが読み込みましたので、時計のときと同じくビルドします。
ビルド(ハンマー)完了後、実行▷です。
コンパイルがされて、Candleのフォームが表示されます。

Candle_010
バックが黒で、しかも通信もNot connectedなので、Serviceで設定します。
Settings_011
connectionの接続は、私の場合は Port:ttyUSB0、Baud:11520 に
設定です。各PCの状況でPortは変わります。

Tool model のtype はFlat から Conicに変えました。それに合わせて
Angle:30.000,Diameter:3.000,Length:15.000 と私の好みでの設定です。

あとはColorsの Backgroundが黒色から白に変更とToolgが黒から黄色
に変更しています。これも好みです。
他は、オリジナルのままでOKで保存します。

以上で、Qt Creator上では問題なく動作することがわかりました。
しかし、このプラットフォーム上だけでしか動かせません。コンパイル後の
Candleファイルは共有ライブラリで、ワンクリックでは起動できません。
目的とするところは、実行ファイル形式のCandleファイルです。
そのため、続きとなります。

つづく ?