到着2日目です。気になっていたことの1つのアプリケーションとの連携操作です。既に入手前にダウンロードしておいた、NanoVNA.exeを起動してみることにしました。nanoVNAとPC間は充電兼用のUSBケーブルで接続しておきます。nanoVNAを繋ぐとWindows10では、デバイスドライバーが自動でインストールされました。コントロールパネルを開き、デバイスマネージャーでアプリケーションを起動して繋いで設定されたCOMポートを確認します。私の場合はCOM14でしたので、アプリケーション起動後のフォームのPortNameでCOM14を選択します。後はConnectボタンクリックでNanoVNA本体からの測定データがPCのアプリケーションに接続し通信開始します。読み込まれるのではなく、常時通信状態でリアルタイムデータ表示してくれます。

早速7MHzの2本のアンテナのSWRデータを測定してみました。

最初は、水平に作り直した730-V1のSWRです。
nanoVNA-730V-1-7100KHz
共振点は、7.1MHzで帯域が少し狭いですが、手元のマルチアンアンでインピーダンス整合をとっていますのでSWRも1.1以下です。

次は、自作の1/4λのバーチカルアンテナです。若干共振点が高いところにありますが、7MHz帯は1.3以下と素晴らしいです。
nanoVNA-vertical7MHz-2

アンテナの評価ではなく、アプリケーションについての評価なのですが、ついついアンテナの状態を気にしてしまいます。Hi!
表示は縦軸の設定を任意または、AUTOで変えられますので、自分の好みの設定ができます。AUTOでは表示が見やすい最適なレンジにしてくれます。

縦軸を少し詳細に見れるように変えてみました。同じアンテナのデータです。また、スミスチャートSmithS11にチャートフォーマットを変えて表示してみました。

730V-1 SWR              730V-1 スミスチャート
nanoVNA-730V-1-7100KHz-2  smiths11-730V-1

自作バーチカル SWR         自作バーチカル スミスチャート
nanoVNA-vertical7MHz  smiths11-vertical

730V-1は共振周波数はインピーダンス整合していますが、周波数帯域の上限下限ではばらついています。
自作バーチカルはとてもインピーダンスのばらつきがないことがスミスチャートよりわかります。

Chart format はSWR S11 とSmith S11を今回は確認しましたが、他にもいろいろあり、選択するだけで表示が、即切り替わります。測定したいチャートにすることが、簡単にできるので使い勝手はとてもいいです。

chart-format

アプリケーション上でINSTRUMENT STATE項目でSaveボタンとRecallボタンがあります。設定を5つ(0から4)保存できます。Recallは設定の取り込みです。

CALIBRATEはもちろんキャリブレーションのボタンが、OPEN,SHORT,Load,Isolation,Through,DONEのボタンがアプリ上にありますので、本体で設定しなくても、アプリ上のボタンからでもキャリブレーションできます。

また、STIMULUSで周波数範囲の設定もアップダウンカウンタコントロールで、Start,Stop、Center,Spanの設定が簡単にできます。

他は、LANGUAGEがありますが、中文への切り替えなので、このまま英文でOKです。中国人向けの設定ボタンです。押してみたら、ConnectボタンとDisconnectボタンが中国語の漢字に変わります。

パソコンでアプリケーションが動作してくれるので、キャプチャーアプリで取り込みでき、写真を撮らなくてもよくなり、非常に使い勝手が良くなります。ホントに基本機能ボタンがあるので、操作もいたって簡単で、マニュアルがなくても、全く問題なく使用できるアプリケーションです。使って見れば(ボタンを押してみれば)すぐわかります。

本体を別のケースに入れて、操作はパソコンでというやり方もできると思います。メーカーのVNAでもPC用の取り込みようのアプリケーションなどありますが、このnanoVNAのアプリはUSB繋ぐだけで、即使える点が素晴らしいと思います。

また、アプリケーションで、さらに使い勝手のいいと言われてる、nanoVNA Saver というアプリもあるみたいなので、次に試してみたいと思います。
参考Webです。OMには感謝です。http://www.jh4vaj.com/archives/13425

つづく?