12月の車の車検で、アンテナと基台を取り外して車検をうけ、出来上がってきてから元と同じように基台を牽引フックに取り付け、7MHzのセンターローディングタイプのアンテナを元通りに取り付け、無線機につなぎ、送信状態にしてみると、まったくパワーが出ません。この間無線機は車からはずし、自分でオーバーホールして、問題は全くない状態の無線機です。原因がわからず、基台が古くなって中のパイプでも錆びてしまったのではないかと思い、予備のほぼ新品の基台に取り換えて同じように、無線機で試してみましたが、それでもパワーが出ない状態です。困ってしまいました。クラニシのアナライザーで確認してみると、共振点があるにはあるが、7.5MHzといった具合で、クラニシのアナライザーに手を付けるとSWRも変化するような具合です。SWRも2.5と下がりません。ケーブルがだめになったのかも考え、コネクタとケーブルを購入してはんだ付けして作った予備のケーブルで試しましたが、まったく症状が同じです。何が原因かが、まったくわからない状態になってしまいました。そうこうしているうちに、ハッと思い出したことがありました。何かというと、今回の車検では、車検だけでなく、廃棄のマフラーのさび落としと、さび止め塗装を行うという事で出していました。ハッとしたのは、牽引フックもさび止め塗装がされたのではないか、ということです。問題なく動作できてた時と同じように基台とアンテナを戻す取り付けで、こんなにまでマッチングが取れないのは基台のアースが取れていないのではないかと思ったのです。思い立ったが吉日、いや、さっそく大きなヤスリ掛け用のヤスリ持ってきて、基台を取り外して牽引フックのワッシャが接触する箇所を少し削りました。ついでに、ワッシャもボルトも基台と接触すると思われ取り付け箇所を磨きました。どぶ付けメッキですが、少し表面がくすんできていました。元の基台と予備の基台も同じ症状なので、元の基台はピカールで磨いておきましたので、予備をはずして、元の基台に戻すことにしました。

予備の基台(新品)また、確認後、再度予備になりました。
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基台のパイプの牽引フックへの取り付け箇所
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左後方位置になるように基台を取り付けました。
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ラジアルは2m用と八重洲の50MHzのアンテナを利用して自作したラジアル、2本がついてます。
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早速取り付けて無線機でのSWR確認及び出力の確認をしたところ、元通りにパワーも出て、SWR、マッチングも問題なく取れています。やはり、原因はあるところにあったという感じです。アンテナの基台のアースと車のボデーとがうまく電気的に接続がされていない為に起きたトラブルでした。
元通りになったので、ほんと気持ちがホットしました。原因がわからないときは、本当に、どうすればいいのだという感じで、無線機が壊れてるのではないかと、ダミーロードをつないで確認したりして、きちんとパワーが出ると無線機ではないなということになり、つぎには ケーブルが問題じゃないかとか、ケーブルもアンテナ端に50オームをつないで、無線機に来ている同軸をアナライザーで確認すると、きちんと50オームになっているなど、箇所箇所に問題がなかった為、本当に困惑していたわけです。アンテナ自体がおかしくなったのではということもよぎりましたが、そうそう壊れるものではないです。アンテナがもう一本あるのですが、エレメントが折れてしまい、現在ショップに注文中です。もう一本の同じ周波数のアンテナがあると、原因の確認もし易いですね。アンテナが同時に2本壊れることは、非常に稀なことですから!
車のボデーアースが原因とは、まったく思いもよりませんでした。今回のもしかしてが、功を奏しました。フック自体はかなり締め付けし取り付けていましたから、アースは取れているものと思っていました。それが、全くとれていなかったということです。やはりアースは最も重要ということです。いい経験になりました。テスターで基台と車のボデー間のコンタクトがちゃんとあるかの確認までする事がとても大切だということを強く認識した次第です。

つづく?