JR-310のFM復調回路のノイズ周波数帯の共振回路について、文献情報だけでただ共振回路であれば良いとあまり気にもせずに手持ちの中から部品を選び半田付していましたが、共振回路なので、少し気になり使用するコンデンサによる共振の鋭さ、いわゆるQの違いをネットワークアナライザーで確認してみました。既にはんだ付けした、中華製造のコンデンサは、ノイズを通す為の通過用の共振回路(共振時インピーダンス最大)としては、ノイズ帯域以外の成分も通してしまう要素が多くなる為、あまり好ましくありません。使用するコンデンサを数種類確認した結果、中華製のコンデンサは、交換することになりました。

【中華製セラミックコンデンサ】
MADE-IN-CHINA

【中華製コンデンサの共振回路特性】
ネットワークアナライザーでは減衰特性として共振回路測定
(実際は信号ラインとアース間に入る並列共振回路ですので通過帯域特性動作となります。)
MADE-IN-CHINA-KYOUSIN

【日本製コンデンサの共振特性-1】
スチロールコンデンサ(Styrene Capacitor)
C-CHANGE-STYRENE-NO1

【日本製コンデンサの共振特性-2】
セラミックコンデンサ(Ceramic Capacitor)
C-CHANGE-CERAMIC-NO2

【日本製コンデンサの共振特性-3】
セラミックコンデンサ(Ceramic Capacitor)
C-CHANGE-CERAMIC-NO3

■交換するコンデンサ特性-3(容量が0⃣.022μFですが、0.01μFx2で対応)
スチロールコンデンサは特性では一番良いのですが、サイズが大きく、マウントを考えると使えません。
交換セラミックコンデンサ共振回路

■基板上での共振用コンデンサ交換後
(基板に後からコンデンサ1個分追加穴あけ実施しています。)
基板追加C共振

■基板パーツ取り付け状態(残り455KHzIFTと共振コンデンサ1個)
現況PCB

もう少しでパーツ全部半田付完了です。
今週末には、動作確認できそうです。

1N60のダイオードの半田付前の加工でリードを曲げているときにガラスを割ってしまっています。リードはガラス部に応力が加わらないように注意して加工する必要があります。メーカーなどはリード部をぐるっと丸めて輪を作り工夫をしていた事を思い出しました。水平で短い間隔のマウントはやめて、長めのパーツを選ぶか、いっそ、ラジアルタイプのパーツとしてマウントするのが良かったかもしれません。

つづく?