JR-310用のワイスFM検波と第一局発用DDS−OSC回路のパターンも最終決定してましたので、基板切削を行いました。無事にUbuntu22.04LTSで切削用のCandleアプリも設定も特に問題なくでき、起動させることが出来ています。久々の基板切削開始です。

■CAD Eagleでの主なPCB-GCODE設定
私の場合は時間がかかりますが、パターンとしてはきれいに切削できるStepサイズ0.1mmでMAXIMUMが0.5mmなので5回で切削です。
EAGLE-PCB-GCODE-SETTING-1

■スピードは遅めの120mm/minでXY方向移動設定、Z軸方向はやや遅めの100mm/minで設定しています。もう少し早くても良いのですが、基板切削時間にも影響がありますが、早く終わらせようとして、あまりにも速い速度に設定した場合は刃が折れる可能性が高くなってゆきます。時間をかける程、きれいな切削ができると思っています。
ドリルは基板厚より少し多めの設定です。ハイトパターンを使い切削台の傾き誤差の影響をなくす設定も使います。基板を置く台座の平坦さにも関係もありますので、実際のドリルの切削深さは自分のマシーンで調整確認が必要です。ドリルの刃の交換はしませんが、データ上でドリル穴径が違ったパーツパターンを使用した場合、ポジションX=0mm、Y=0mm、Z=5mmの位置に戻ります。自動でドリル刃を交換できるマシンでは有効に使用できる機能です。

EAGLE-PCB-GCODE-SETTING

■PCB-GCODEで実際にできるファイルの種類の拡張子の設定です。特に変更は必要ないのでオリジナルのまま使います。
EAGLE-PCB-GCODE-SETTING-2

■Candleアプリケーションを使用してのCNCマシーンでの切削
Candle-start

■切削中
最初はなぜかマシーンが異常動作したため、右端の基準位置から開始時にZ軸位置異なデータとなり移動時にも切削してしまいました。即マシーンを止めました。基板がもったいないので、位置を再設定し直しし、やり直しています。久々に電源が入ったせいでしょうか?2回めのスタートは問題なく切削開始しています。とても不思議ですが、仕方ありません。アース面がパターン上で切れるところが出ますが、後で錫メッキ線か半田を盛って補修で済ませる予定です。
Router-Mashining

■切削完了の基板(Bottom)ハイトパターンを使いましたので、均一の深さで切削されています。少し深めに切削すると、比較的きれいにパターンが出来上がります。研磨で銅の切削エッジを取る必要はまったくないぐらいきれいに切削出来ました。
print-board-bottom

■Bottomパターン切削時間:4時間40分
マシンの位置移動のスピード設定が比較的遅め設定と5回ステップでの切削で時間が掛かっています。
だいたい100mmX80mm基板サイズで5回ステップ設定の場合は4時間から5時間かかります。
BOTTM-FINISH-TIME

■ドリルの穴あけ時間:1時間1分
パターン切削のときも穴あけをしています。(ガイド穴として浅めに穴あけ)
パーツパターンに大きめのランド追加(パターン補強している箇所あり)すると2回穴あけとなるので、多少時間がかかります。
DRILL-FINISH-TIME

■基板を切り抜くためのアウトラインの切削時間:4分44秒
意外と早く終わります。
OUTLINE-CUTTING-FINISH-TIME

私の切削時の基準点は右端手前としています。通常は左端手前だと思いますが、これは私の都合でキーボードとパソコンを切削マシーンの右側に置いているため、右端手前基準点としたほうが、基準点に近いので見やすく、設定がとてもやり易いからです。他意はありません。右利きですので切削マシーンを左に置くほうが右手でキーボードを使えるので、実際塩梅良いです。

■基板切削終了して、パーツを半田付完了したところです。
ArduinoNANOとDDS−ICとOLED−displayはソケットを使っています。
2段のソケットの片側はJR-310のバンドSWに接続する端子郡です。該当のバンド端子をアースに落とすとDDSから設定されたバンドの局発周波数が出力されます。残りのソケットはバンドの設定状態に合わせて他の回路を切り替えたりするオプションとして使用します。回路はまだ設計してませんが想定しているのはDDS出力のローパスフィルターの切り替えがあります。ローパスが必要であれば使うということです。
parts-on-board2


■右斜め方向からの写真
455KHz−IF FETアンプ入力回路周辺
parts-on-board-diagonally-right

■横側からの写真
右側は電源供給部です。外付けでDC−DCコンバーター(JR-310の6BM8のカソード電圧10Vから6Vへ変換するDC−DCコン)が繋がります。
parts-on-board-side1

■基板への火入れ(USBで電源供給) 5Vのレギュレーターは外してあります。
ソケットの右端がグランドレベル(アース)で3番目は7MHzのバンド設定になります。確認結果、上手く動作してくれました。1発動作OKです。各バンドの設定表示とDDS出力周波数が問題無いことを確認しました。
Power-on-running
今はバンドの表示ですが、これは7MHzの局発周波数にしたほうが良いかもしれません。単に表示だけなので、変更は容易です。
OLED表示を変更する場合の情報として7MHzでは現在7.0000 ですが12.9550の表示に変更ということです。
局発の周波数変更表示をするしないは別として、JR-310の各バンドの局発周波数を記しておきます。

(ArduinoNANOのプログラム#defineで設定した情報より)
CH1_FRQ     7765000L         // EXT:1.8MHz
CH2_FRQ     9455000L         // 3.5MHz  
CH3_FRQ    12955000L         // 7.0MHz  
CH4_FRQ    19955000L         // 14.0MHz
CH5_FRQ    26955000L         // 21.0MHz
CH6_FRQ    33955000L         // 28.0MHz
CH7_FRQ    34455000L         // 28.5MHz
CH8_FRQ    35055000L         // 29.1MHz
CH9_FRQ    33955000L         // 50.0MHz 28.0MHz
CH10_FRQ   34455000L         // 50.5MHz 28.5MHz
CH11_FRQ   20955000L         // 15.0MHz WWV JJY

29.1MHzは29.0MHzで対応しますので34.955MHzに後でスケッチ変更して書き換えコンパイルします。
FM受信対応周波数が29.000MHzから29.300MHzの為です。

基板のFMワイス検波回路の動作はJR-310に繋がないと出来ません。1階で切削しています。JR−310は2階で改造しているので、後日の確認になります。スケルチ基板の切削は未だなので、ブレッドボードのスケルチ回路との接続での確認となります。休日にSQ基板を切削する予定でいます。

別途、YAESU無線の真空管式の受信機も落札してあります。TRIO(KENWOOD)の真空管受信器、そしてYAESUの真空管受信器と興味は尽きません。古い受信機を弄ることは、各回路の動作原理を紐解くことになるので、理解もでき1石2鳥です。TRIOのTX−310送信機もありますので、いずれ送信部との接続動作も確認していくことになります。まずはJR-310用の追加基板の完成を優先としたいと思います。

つづく?