jl7gmnのblog

yahooブログから移行してきました。アマチュア無線を中心としたブログです。

2020年05月

CNCjs for Linux その6

SOIC8のパターンの切削時のパターンのバリばかりを気にしていたもので、ふと、ドリルの穴も開けようかと思いドリルの穴開けのデータをCNCjsに読み込んでみた所、ドリルのデータが表示されません!えっ!なんで!となりました。一瞬ですが、あると思っていたものがないときの愕然とした驚きと少しの不安に襲われました。何でドリルデータがないのだろうという事です。唖然としていても、どうしようもないので、ガーバーデータ作製しているEagleのCADの設定確認をすることにしました。以前は問題なくpcb-gcodeでガーバーデータ作製後にパターンとドリルのガーバーデータがProjectの作製フォルダの中に出来ていました。ファイルとしては出来ていますが、読込するとドリルの穴位置データと移動のデータ軌跡が何もない空状態という事です。おそらくpcb-gcodeのセットアップ時に何かしらしてしまったのだろうと言うことです。頭の中では、そういえば、ドリルの掘る深さ設定と、スピンドルの回転数と、移動速度などの設定は動作確認の為、色々と変えたりしていました。なので、他の設定項目も、何気なく設定を変えてたかもしれません。やや、しまった!感です。が、こんな時の為用ではありませんが、パターン切削とドリル穴あけが上手く出来たときのpcb-gcodeの設定ファイルを印刷して手元においてありました。せめてもの救いの神ならぬ紙です。Hi ! 今のトラブった設定とを早速、比較してみました。ということで、ここはしばらく時間がかかりました。ー>ー>ー>ー>ー>ー>ー>ー> 比較の結果は、やはり、無意識ではなかったと思いますが、チェックを外していた項目がありました。実はこれがとてもUSEFULLなチェック項目であると言うことがわかった次第です。( 違うかも〜!)ドリルのデータがないパターンだけのファイルを起こせるということです。どの項目かは後で示しますが、まずは項目に☑した場合についてです。ドリルのガーバーデータとパターンのガーバーデータの両方ができます。このチェックありとして実行した場合のパターンのガーバーデータの中には実はパターン切削とドリルの情報が一緒になったガーバーデータが出来ています。パターン切削でもドリル穴あけが付属になるということです。勿論、別にドリル穴だけのガーバーデータも出来てはいます。パターンガーバーデータ付属のドリル情報付きの使い方としては、次の様に考えられます。ドリルの深さ設定は本来はPCBの厚さ以上を設定しますが、この場合のドリルは、ガイド穴として浅く穴あけをするような場合の設定で使うのでは?という事です。というのは、例えば基板厚より十分浅い−0.15㎜(任意)の深さで設定しておくようにするわけです。これは後からのパーツに合わせての各穴径の穴あけをする際のガイド穴として使用出来るということです。ただ、設計が同じドリル穴径だけでの切削であれば、基板厚が1.6㎜ の場合、このドリルの掘る深さは、−1.7㎜ とかにして、一気に完成させることも出来ますが…! 使う部品の種類からすると同じ穴サイズのドリル穴径はかなり少ないと思います。なお、パターン切削時のドリル刃の交換は出来ることは出来ますが、交換時のスピンドルの取り付けでのドリル刃の偏芯とかを考えると、ドリルの刃の交換なしで同じ刃1本径で一気に浅いガイド穴あけするのが通常だと思います。後での手動ドリル加工時のガイド穴として使う方法です。いろいろな穴径のパーツに合わせた本番ドリル穴あけは後で行うわけです。それが、GCode Optionsの ☑ Use simple drill code をチェック☑した場合のパターン切削(ドリル穴あけあり)ということです。

もう一つの Use simple drill code にチェックをしなかった場合は、本当の私のなんでという時点の状態、つまりパターン切削のみで、ドリルデータが付属しないパターンガーバーデーターが出来る。ということです。勿論ドリルのデータファイルはファイルとして出来てはいますが、ドリル情報は空のデータであるということです。だから、何も表示されなかったということなんだと思います。ドリルのガーバーデーターをpcbt-gcodeで再度作成する場合は、まず、切削に使ったパターンデータを別場所に保管して、GCode Optionsの  Use simple drill code でドリルのガーバーデータを再度pcbt-gcodeで作成します。このときのパターンデータ(ドリルデータ付き)とドリルデータが新しくできますが、すでにパターンのみの切削は完了してる状態ですので、パターンのガーバーデータ(ドリルデータ付き)はいりません。(使いません!)ドリルのガーバーデータのファイルの方を使います。このチェック時のドリルのガーバーデータには、ちゃんとドリル穴あけ情報が作成されています。なお、このときのpcbt-gcode設定でのドリルの穴の深さの設定値はPCBの厚さより大きく(深く)設定しておかなければなりません。パターンのみ切削後の本番のドリル穴あけになる訳ですから!同じドリル径での穴あけになりますが!

私の場合のCNCマシンを使ったPCB基板作製方法は、いまのところまとめると下記の2つがメインとなりそうです。

①パターンのみ切削+ドリル穴あけ (CNCマシンのみで一ガーバーデータそれぞれ別々データで切削および、穴あけする。:パターン切削は0.1mm15°の刃、ドリルは0.8Φか、1Φで同じ穴径のみの穴あけ、0.7Φだと端子が入らないものがある、部品でも大きめのリードがはいらない物が多くある)注意点はパターン切削時終了の原点をドリル穴あけ時も同じポジション原点を使うということがミソです。

②パターンとドリルガイド穴あけ + 手動で後からドリル穴あけ  (穴あけ本番は後で実施):これから基板を切削する場合にこうするということで、まだやってはいませんが!ガイド穴あけ時の深さは、ガイド穴で−0.15㎜ 〜−0.80㎜ など、任意でかまわない。基板厚より浅くなるドリルの深さ
原点設定は最初の合わせだけOK。後から手動であけるので、ドリルガーバーデータファイルは使わないという事になります。

ひょんな問題点を調べていった事で、ガーバーデータ作成のチェック項目設定でのガーバーデータの使い分けが出来ることが分かりました。私はまだ、ドリル情報付きのパターンガーバーデータからドリル情報を抜いたり変えたりのGコード操作はできませんので、このチェック設定方法で出来るガーバーデータの使い分けは重宝すると思っています。

pcbt-gcodeの設定項目チェック時にできるパターンのガーバーデータ(ドリルデータ付き)についてですが、Candleコントロールアプリでは、走らすとエラーが必ず出ます。パターンのガーバーデータのドリル交換用のデータがチェックランでエラーとして検出されるのです。このエラーチェックで発生する全エラーの削除が必要になります。既に、中華製のCNC3018pro等のマシーン用のパターン(ドリルデータ付き)ガーバーデータ作製時ルーチンワークとして身につけています。Hi!

表題にあるCNCjsアプリですが、今のところ、PCBの切削用で使うのではなく、レーザー加工用のみで使おうかと思っています。使いやすさはありますが!PCBの切削時は、Candleアプリで行うのがベターだと思っています。PCBの切削は、やはり、HeightMap機能があることが、とても重要であるという点からです。0.1mm精度のPCB切削の場合組立のCNCマシンのテーブルはかなり平面精度のばらつきがあるため、台の平面精度ばらつきがそのまま、PCBの切削仕上がり品質に影響します。これを補正して一定の深さで切削してくれるHeightMap機能付きのCandleアプリに軍配が上がったというわけです。CNCマシンテーブルの平面精度改善をする方もいますが、私は、マシンは組立てっぱなしです。やはりアプリの補正機能のHeightMap頼みになります。Hi!

つづく?


CNCjs for Linux その5

CNCjsでのSOIC8のパターンの切削で、色々と確認してきました。パターンのバリが出る等の品質に関しては、PCBのCNCマシーンへの取り付けかたや、押さえ方の方法での違いがあるのではないか?と思われるポイントが前回のPCB切削時に浮上しました。今回は、本当にバリには取り付けや、押さえかたで違ってくるのかの確認をしてみました。単に基板の両端を金具で押さえるだけでなく、+αとして両面テープの接着を追加した確認です。
まずは、両面テープですが、使用したのは、CanDoの百円均一で購入してた、強力両面テープ(すぐれた耐久性)幅15mmX長さ4m(厚さ約0.14mm)というものです。結果から言いますが、強力すぎて基板を剥がすのも大変でしたし、基板についてる両面テープを剥がすのも超大変でした。どのように両面テープを貼り付けたかと言うと、切削する場所を全部覆うように貼り付けました。下記になります。
20200512_171301small
少しまくれ上がっ部分があるのは、指で剥がそうとトライした途中
の写真だからです。切削エリアを覆うくらいに均一に貼り付けました。
(少し適当です。)

あまりにも仕様どおりの粘着力で、強力すぎの感じです。爪を使って
剥がそうとしましたが、無理でした。なので、ネットで両面テープの
剥がし方を即検索しました。ママレモンとか、酢とかを使い剥がす
例がありましたので、ママレモンよりすぐれた?油取り用の洗剤を使
ってみました。少しやわらかくなりましたが、爪では無理で、やはり
金属のヘラを使って何とか取ることが出来ました。もうこの全面貼り
付けは、はっきり言って、懲り懲りです。強力な両面テープでは、基板
の4隅ぐらいでいいと思います。とまあ、両面テープに関しての貼り付け
に関しては、これぐらいにして実際の切削は、どうなったかといいます
と、まあまあです。前のような削りバリのばらつきはありません。やはり
両面テープの効果はありましたということにします。写真は、実はCNCjs
での結果ではありません。Candleでの切削です。なぜかと言うと、CNCJs
でも実際に切削していますが、ドリルの掘る深さを-0.1mmに設定した為
失敗しています。この失敗はPCBの平面度をCNCJsでは補正してくれ
かった為、(私がやり方がわからないだけ?)左側しか切削できませんで
した。PCBの右と左での平面度に差があったということです。写真を見て
もらうと左側が削り幅が太くなっているのはそのせいです。
CandleのHEIGHTMAPを使い切削し直ししたせいで、若干の原点ズレもあり
左側の切削幅が広くなったと言うことです。なお、このときのドリルの掘る
深さは-0.15mmに変更しています。1回目CNCjs、2回目Candleでトライした
結果です。両面テープの確認なので、切削コントロールするアプリはどちら
でも問題無いと言うことです。切削直後のパターンは下記です。

20200512_170457small

結果から言うと、全体的にバリがひどくはありません。
実は、Eagleからガーバーデータを出力するpcb-gcode での設定にて
スピンドルを動かすFeedRateをX軸、y軸、Z軸は同じ80mm/min に
設定し直しての切削です。動かすスピードが早いほど、ひどいバリが出る
というネット情報より変えました。今まではX軸、y軸が150mm/min、Z軸が
80mm/min でした。移動スピードが早すぎると、刃を折る可能性も大
であるということからも、80mm/minにしました。遅くなる分、切削
完了までの時間が少し長くなります。(150mm/minで実際刃を途中で
折っています。)
結果はバリがある程度はでていますが、これは、今回はスピンドルの
刃の取り付けを前の状態から、変えなければならなくなったことも原因
と思います。(アプリの誤動作で?間違えて、刃先を折ってしまいました。
時々、切削スタートしてから、スピンドルが回らず開始する状態だったこと
から無回転でのGコードプログラム実施の為、折れました。結構スピンドル
がまわらない事があります。トホホ!今は、回らない時は停止ボタンを即
押して回避してます。)
今回のバリはスピンドルの芯ブレが完全に直せなかったからだろうと思い
ます。刃を何回も取り付けてはスピンドルモーターを回し、ブレを見ては
また緩めて調整を繰り返しやった後のこんなもんでしょう!の妥協点での
切削でした。0.1㎜の10°の刃です。スピンドルモーターを回して、光を当てる
と先端が2つとかに見えます。芯ブレを起こしている状態です。これを最小限
にしたつもりですが、やはり少しでも芯ブレがあるという状態で妥協した為の
バリだと思っています。前回では本当に芯ブレがありませんでしたから!
このバリも、前の基板切削でもそうでしたが、バリがあってもさほど思うより
問題は大きくないという結論にいたるので、こういうもんだと言う認識
でも良いのかもしれません。次の研磨後の写真を見るとそう思えてきます。
前回のパターンつなぎ忘れも改善してあります。あまり関係ありませんが!
SOIC8の切削としては、金具押さえ+両面テープ貼り付けでのPCB設置
で、スピンドルの多少の芯ブレでのバリあり?でも切削は十分合格です。

20200512_174517small

こういう確認をする場合は、条件を色々と変えずにヤるのが、あたり
前なのですが、ついつい、両面テープ追加だけのはずが、それ以外の
パラメータも変えてしまっているため、前回からの両面テープの効果が
実は、わから無いことになります。がしかし、完成したPCBをみて
結果オーライなので両面テープもありだ!のおおらかさでOKとしま
しょう!そんなにシビアに考えなくても、バリアリ問題なしです。心理
上の問題です。無いに越したことは無いバリですが、海外旅行のバリ
とうり良好(バリ島旅行)が望ましいですが!そこまで行ければ本当
最高です。無理やりダジャレで少し疲れをとりませう!
バリが結果としてOKの範囲と結論づけても、バリなし切削は目標に
掲げてあります。永遠のテーマ?!

つづく?



CNCjs for Linux その4

CNCjsでのSOIC8のパターンの切削での5パスでのパターンが多少細くなる問題点と、他のパーツのランドが小さいという2点について、早速Eagleでボードのパターンの幅の設定値を大きくすることで、部品自体のランドより大きくできる事が分かりました。パターンが部品のランドを覆い隠す感じです。
パターン幅を広くする為に、Via を使います。中継用のスルーホールなどで使用するランドです。部品はつきません。Hi
パターン幅を部品ランドとこのVia間を2.54㎜にすることで、小さかったオリジナルのランドが、ちょうど良いランドサイズになります。Viaを使う点がミソかと!、他の方法としては、新たにパーツを作る等がありますが、これからやろうとすると、ゼロからのスタートなのでかなりパーツデータ完成までは時間がかかると思われます。なので、やりません。ネットにはやり方がありましたが、いつか、やるときが来たら、という感じです。

R部品のパターン幅:2.54㎜
範囲を選択_079

早速ガーバーデータを出力し、CNCjsで切削してみることにしました。今回の
切削結果です。
一箇所パターンをつなげるのを忘れた箇所があります。特に実用する基板ではない
のでOKです。しかし、実際の実用する基板では大ミスです。注意しなければなりま
せん。Hi!

切削直後の基板です。
20200511-001

この画像を見るとわかりますが、きれいに削れている箇所とバリが立っている
箇所の差があるのがわかります。右側がとてもきれいに削れてて、バリが出て
いません。全体としても、今までのと比べても削り直後の基板自体としては
きれいです。
実は、今回の切削では基板を押さえる金具の位置を切削する範囲のそばにしま
した。右と左での切削範囲との間隔も少し異なります。右が近く、左が右に比
べて少し距離があります。

基板の押さえの金具の位置の画像です。
20200511-002
右側が基板にとても近い所を押さえています。左側は少し右から比べると
距離があります。このことから、切削のバリが比較的立っているのは、基板
のビリによるものと推測されます。ビリビリ、ビル音も切削場所での違いが
確かにありました。右側は基板がビリつきはなかったです。そのためきれい
に切削出来ていたのだと言うことだと思います。

20200511_171327


左側は確かに切削時の音がビリビリ大きな音がしていました。
20200511_171343

ということで、基板がビリつかない取り付け方法を検討しなければなら
ないのかもしれません。今まで、WebでPCB切削をしている大概の人達
がやっているのは両面テープで基台の上のアクリルなどにPCBを固定して
いましたから、両面テープがミソなのかと思います。両面テープの粘着性
がビリを押さえてくれているのではと思います。そして、粘着力があるの
で中々剥がすのも用意でない為に、剥がし用に専用のヘラなども用意して
たみたいでしたから!Hi

ついでに、SOIC8のランドあたりの写真もとりました。比較的にランドも
バリがあるにしても、切削直後の状態でも、以前のよりはきれいだと思い
ます。

20200511_171415

いずれにせよ、切削後の基板はこのままでは、バリでよくわからない
ので、研磨しました。前回と同じく砥石と研磨剤を使っての研磨です。
問題だったSOIC8周りですが、拡大してみても、十分なパターンの仕上
がりでとてもきれいです。5パスでもパターンが細くなっている所はどこ
もありませんでした。やはり、切削用のPCBの設置の状態が切削の品質
を左右するのは、ほぼ間違いないと思われます。拡大してますから傷が
多く見えますが、比較的鏡面に近い状態です。特に実用上(目視上)は
SOIC8の1.27mピッチのランドパターンもこれならば、十分合格の範囲
です。

20200511-003

今回、切削後の基板のバリの状態から重要な事に気がつけた気がします。
切削後の画像には、実はなにかしら答えが出ているということでしょうか?

早速両面テープでのPCBの設置方法を検討して見ようと思います。

つづく?

CNCjs for Linux その3

CNCjsでのSOIC8のパターンを1パスで切削しました。膳は急げではありませんが、思い立ったが吉日といいます。早速Linux上のEagleで早速ベタアースをやり直ししました。1パスではランドバターンの島が残っており、あまりいい感じではありませんでした。それで、ある程度のパスを必要とすると思い、5パスの切削をするようなガーバーデータを起こすべくボリゴン処理の条件を少しかえて作製しました。まずはボトムパターンはこんな感じです。少しランド間のスペースを少し広く取りました。

範囲を選択_077
前のパターンより、間隔が少し広くなって、ベタアースの領域も少し異なりました。

ところで、脱線ですが、Eagleの話です。これは、ボトムのパターン面です。このSOIC8タイプのチップは回路図からそのまま最初はTOPに部品が置かれます。パーツの取り付け側の部品面です。最初、どうやってボトムにSOIC8のランドを作ればいいのか、わかりませんでした。ここが、初診者マークなわけです。知らないで飛び込むとこういうことで、つまづきます。するとトントン進んでいたことも、水がさされたようになってしまいます。そこは、即ネット検索です。Eagleの使い方のマニュアルをみると、何のこと無く、きちんと書いてありました。TOPでミラーすれば、ボトムにランドが出来るということでした。ジャンジャン!ということで、水を得た魚のように戻ることが出来ました。話はそれましたが、もとに戻って、実際の切削条件のスピード、ドリルの深さ等は全く同じ条件です。

結果は、最初の切削直後はミルも無残な状態に見えます。これは、最初の時も同じでした。スピンドルのスピード等もかなり関係があることも知っています。上手く、バリの無い様な仕上がりにした人のスピンドルモーターのスピード設定は800とかがありました。これをそのままやれば良いと言うことですが、やはりそれなりに問題があります。スピンドルの芯ブレが大きくなるんです。なので、私の場合は100ぐらいでやっています。これも色々試す必要のある項目です。また、ブレのないブラシレスのスピンドルモーターに変えるのも手ですが、まだ買ってから2ヶ月経ってませんので、まだ時期尚早です。Hi!

Pass5-after
前と同じように、砥石で今回は、クレンジングの液体を使ってバリ取りです。
前回の基板と、比較してみました。やはり、残っていたベタアースは5パスではきちんと削り取られてなくなっています。ヤッホー!、しかし、少し切削回数が多いので、5パスはパターンが若干細くなっています。スピンドルのブレとかも関係するので、なんとも言えませんが、パターンとしては問題ない幅です。共通する点で、抵抗のランドが少し小さいのが両基板とも難点です。これはそのままパーツを使ってランド処理加工せずにやった、オリジナルのランドサイズデータなので、しょうがありません。

バリ取り後の比較です。
上が1パスで、下が5パスでの切削です。
pass1-vs-pass5-soic8

光の具合とかで見た感じが随分変わります。結果は、どちらも問題なく使えます。が、いらないランドがあるのは1パスです。良い点悪点それぞれありますが、このSOIC8は1パス5パスとも問題なしとしましょう。もう少し条件設定等を見直したり、ネット情報で上手くやっている人の設定等を参考にするなど今後の改善も大いに期待出来ます。ほか、切削後のパターンのバリ等の品質については私はスピンドルのブレや、使用する刃の種類、条件設定も含めて、それぞれウェイトを占めていると感じています。
今回のチップICのサイズの物は、私は使うことはありません。今現在は、ディスクリートパーツのパターン切削で十分です。チップは手元には数がないし、目も悪くなってきてますし、当面は大きなパーツ用のパターン切削でいいかと!

本当に、やってみることが一番、問題点を発見できます。また、数多くやることで、色々と改善する点も解決方法も見えてくると思います。最初は色々と試すことが多くなりますが、ステップバイステップでやっていきたいものです。
中華に注文した安いガラエポ(片面)がまだ届きません。元々少ない練習用の基板(ベーク)があと数枚になってきました。ガラエポはどちらかと言うと切削後のバリも少なく仕上がりがきれいな感じです。
PCB切削は削る音が少し大きいです。レーザーはうるさくなくていい面、焦げ臭い匂いがします。それぞれやはりあるもんです。

つづく ?

CNCjs for Linux その2

CNCjsのCNCコントローラーが気に入ってレーザーの試運転も上手くゆきました。ついでにレーザー用のガーバーデータの作製方法も、フリーのINKSCAPEアプリをインストールするだけで、運良く?出来るようになり、嬉しいです。レーザー加工はまた別の機会にするとして、CNCjsでのPCB作製に関しては、未トライです。その前に脇道ですが、Windows10にインストールしたCandleアプリで使用していた、Z軸調整のプローブ設定ボタンを押してもLinux上のCandleが動かなかったのです。Serviceの設定ファイル中のContorolのProbe commandが空欄状態でした。インストールだけ上手く行き、x,y,z軸等も問題なく動作していたため、このZ軸のプローブ自動設定がされていない状態(空欄)だとは思いもよりませんでした。早速Windows10版のCandleの設定値をそのまま設定です。
    
Probe commands:G21G91G38.2Z-30F100;G0Z1;G38.2Z-2F10

Safe position commands:G21G90;G53G0Z0

上記とこれ以外の設定項目も全部Windows10のCandleと同じにしました。ということで、無事Linuxにインストール出来たCandleも問題なくZ軸のプローブ自動設定なるものが、うまく動作するようになりました。というわけで、CNCjsが登場です。何のこと無い、Z軸のプローブ自動設定は何処にあるのかが最初わかりませんでした。まずはなにはともあれ、Webの検索です。すると使い方のWebページとyoutube上でCNCマシンは違えども、同じCNCjsでのZ軸の設定動画がありました。これらの情報よりアプリケーションの中にプローブがしっかりあるではないですか!初めて使うときとは、こんなもんです。全く見えていません。見えていても認識出来たない状態なのです。これだ!となりますが、設定値がどれくらいの値を設定するんだろう?となります。まずは、ネット情報と同じにしました。最初はどんなんかなー!でいいのです。ただ、Candleでもプローブの設定しておいてプローブコマンドが同じG38.2のがあり、まあまあ大丈夫そうな感じです。ここでの注意は、タッチプレートの厚さです。タッチ用のツールを使った場合は、その厚みをここに入れる必要があります。私の場合はPCBの銅箔でのプローブ自動調整なので、タッチプレーとはなしなので、0㎜にしました。タッチプレートを買った人は、その高さを入れます。Z軸プローブが下がって銅箔に接触した後のZ軸の戻り位置がリトラクションの距離です。勿論このプローブチェックをする前には、ボードから2本ワイヤーを基板と、スピンドルに付けておかないならないのは言うまでもありません。プローブチエックのワイヤーを繋いでおかないと、大変な事になります。Z軸の下降動作が止まらないのでPCBにぶつかり更に下がるので、刃(ドリル)が折れます。最初は必ず刃を折ってしまいます。経験談! 他折るのは、スタートしてからドリルが少し深すぎるなどと思い、停止ボタンの後、■ボタンで終了させた後に、ホームポジションのボタンを押しときの暴走で、止め金具などに刃がぶつかり折れるなどです。■ボタンだと、変なポジション数値になっているので、ホームボタンは押してはいけません。最初からやり直しするのが、正解です。これも数回やっています。■ボタンで終了後ホームボタンは押してはいけません。まず確認すれば変な値にx,y,z軸がなっていることが分かりますから、慌てず、リセットです。

範囲を選択_075

横道にそれましたが、プローブの実行です。最初はとても怖いんですよー。きちんと保護メガネを掛けてやるようにしないといけません。CNCマシンを動かしてる時は必要です。
思い切って、プローブの実行ボタンを押します。何て言うのは大げさで、最初はZ軸を高めに上げておいて、プローブの実行ボタンを押した後、ボードからの線どうしを接触させて、止まることを確認すれば、安心して、ボタンを押せるようになります。止まるかどうかを試すことで解決です。
範囲を選択_076

上手くいったので、私はかねてから、気にしてたSMD用のICのパターンはこのマシンでは切削可能なのかということを試そうと思っていました。実は、無線のQSOで表面実装用のICのピッチはCNCでやれるのかきかれて、おそらく出来るのではないかとしか言えませんでした。やっていないので仕方ありません。ということで、EagleもLinux用がありましたので、ブログには記載しませんでしたが、迷わず入れてあります。デモ用のつもりで、SOIC8のICデータで適当な回路をつくり、パターン切削を試してみました。
使うS8パッケージサイズ情報です。
範囲を選択_074

パターン切削を試すだけの実用性のない適当な回路図なので省略します。ICの端子を抵抗でアースに落としただけの回路です。

パターンはこんな感じです。
パタン幅は0.508㎜です。パターンのプロバティで確認しました。
これを0.1㎜10°の刃で削ります。 この写真は大きいですが、実際はとても小さいく、パターンも細いです。
範囲を選択_073

ガーバーデータを起こしますが、この場合はパターンが細いので、設定ファイルで、IsolationのSingle passにチェックを入れます。何回もは0.1㎜の刃でもパターンが残らない可能性があります。たった1回のパスなので、CNCjsの設定を慎重に行います。ドリルの削り深さも-0.1㎜と浅くしておきます。ガーバーデータをEagleで作製し、それをCNCjsにupします。
片面PCBをセットし設定しX,Y,の基板位置が動作する範囲内で問題ないかを手動で確認し、XYのゼロ点に戻した後、Z軸プローブ自動設定を行い、線を外していざ、実行です。
結果です。ドリルは開けていません。一部間違えて開けた穴は、または大きくなった穴は、数回試した跡なので、ご愛嬌です。切削後は、結構パターンのエッヂの銅が立っているので、失敗したと思いましたが、これを取るため基板を砥石で磨いて見ました。砥石は少し傷跡がひどいですが、エッヂはきれいになりました。パターン間のショートのないことを確認すれば、SOIC8のパターンとしては使えそうです。

SOIC8-PCB
1パスでの切削では成功でしょう!この写真は、かなり拡大してあります。実際はこの4分の1ぐらいのサイズですよ!
1パスで気になるのは、ベタアースの削りが全部出来ず細いパターンが一部、残ってしまうという点があります。通常の切削でどうかの確認をしたいところです。

スピンドルの回転時の振動も少しありましたが、0.1mm10°の刃を使った初回での1.27㎜ピッチのICのパターンは、まず削れるかなと言うところです。

つづく ?
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