jl7gmnのblog

yahooブログから移行してきました。アマチュア無線を中心としたブログです。

2019年12月

FL-7000のリニアアンプのリペアーその1

  ヤフーオークションでYAESUのFL-7000が出品されていたので、落札しました。既に一台FL-7000は持っていますが、古いタイプの為、バージョンの新しいのも入れておこうと思い落札しました。違いは、RTTY/SSBの切り替えSWがついているくらいです。RTTYではファイナル段の電圧が若干SSBより下がる設定のSWです。バンド切替なしで2バンドでそれぞれリニアを使おうかなという贅沢三昧を1度やるためでもあります。まいずれやりたいという目的はさておいて、落札した物は、オークションの商品説明にもありましたが、動作確認しておりませんので、詳しい方の購入をお願いいたします。の通り、電源コードは根元でぶった切れて、動作確認は直ぐにはできない状態です。もう少し詳細を記載してくれていれば準備もできるのですが、届いてから、手持ちの電源コードを探す羽目になりました。

ケースへはブッシングで固定されているので、一旦外して、少しコードを外側に出して、突合せスリーブなるものにコードを入れて圧着しつぎ足す形でとりあえず電源を入れられるようにしました。プチルテーフで巻いて保護しておきました。案外いい感じにコードがつながり出来上がりましたので、あとで専用のコードに変えずにこのままでもいいかもといった具合です。

電源コードが出来たので、まずはコンセントにさして電源オンでの確認です。
結果、は本体のLEDやメータのランプはつきませんでした。やはり、どこか故障しているようです。
もしかして、電源の電圧設定が220Vとかではないかと思い、設定を確認しましたが、100V設定で問題ありませんでした。

CIMG8148

次は、フロントのSW類を押して確認をしました。メーター関連から見ました。LEDは点灯しませんが、VCCで電圧が48Vぐらいを指しました。SSB/RTTYのRTTY側押した状態で32Vにきちんと変化しました。同時に内部のリレーも動作している音がしました。メーター関連の他のSWは何も変化は起きませんでした。また、ほかのパネル面のどのSWを押しても、何も変化はありませんでした。とにかくLEDが付かないと、なんか重症な感じがします。ひとまず、WEBでダウンロードした回路図を広げて、全体の各回路の接続図と、各回路の電源の繋がりを中心に確認することにしました。

CIMG8157

各回路との配線図
CIMG8158

一番最初は電源トランスです。これが死んでると厄介です。テスタのAC250Vレンジで100Vがかかって、2次側に各AC出力があることを確認できましたので、トランスはOKのようです。次は回路図で+12Vの電源が各箇所で使われているので、今度はオシロスコープに変えてプローブをピンにして確認です。オシロスコープはデジタルボルトメータも連動するので、電圧値も直読できます。結果は、+48Vとかは問題なく来ていますが、+12Vだけは来ていません。各箇所とも全く電圧がありません。なので、電源回路の故障がひとまず考えられるかといったところです。電源回路ではそれぞれのレギュレーターで+12Vと-12Vを得ているようで、一部の箇所へは電圧がかかっていたりします。どうも解せません。回路図を追っていくと、この+12Vが電源SWにも行っています。電源端子の2回路の片方です。もう1回路はAC100Vのオンとオフです。連動して+12Vも同じようにオンとオフする回路です。ここをプローブで+12Vが来てるか見てみました。

CIMG8149

サービスマニュアルがないので、直接SWから型式番号を読み取りました。
"SDHB22S"
AC125V 15A, AC250V 15A

CIMG8150

確認すると、もと側からの+12Vは来ています。電源SWオンで、繋がる端子に電圧が出てくるのが通常ですが、出てきません。一旦ACコードをコンセントから外して、電源SWの確認をしてみました。テスターの抵抗レンジで導通確認です。結果はSWが+12V側だけ、コンタクトがありません。壊れています。AC100V側は問題なく導通ありで接続されています。+48Vはきちんと出ている事よりAC側の動作は問題ないと見ました。オフの時はCOM端子と問題なくコンタクト導通です。オン側だけに導通がありません。

上記の確認の為、ワニ口で、電源の+12V側の接続をSWから2つ外して、接続してみました。問題なく電源が入ります。通常の動作状態のFL-7000です。電源SWの2回路2接点の片側が壊れて、+12Vが回路へ行かない為、の故障という事です。通常はSWが壊れるとは思いませんから、電源SWが原因とは気が付かなかったようです。

原因が判りましたが、SWは新たに用意する必要があるのですが、ふと、このSWを見ると、ON/OFFがコモンを中心に対象に端子も配置されており、しかもSW事態も180°回転しても同じ形状です。という事で、解決策はSWの向きを180°変えて、いままで使わなかった側に接続を変えるという事です。半分死んでいる1回路の片方の生きている接点側を使うことで、解決です。早速SWを外して、向きを変えて配線し直ししました。

完成後の本体の電源SWオンの動画です。



電源が入るようになりましたので、各フロントのSW類が問題なく動作するかを確認しました。全部のキーが反応します。

あらためて、水平に設置した状態で写真を撮りました。
CIMG8156

回路のパーツ類の交換等をすることもなく、単純にSWを配線しなおすだけで、通常通り電源が入るようになりました。後は、実際のトランシーバーでのリニアアンプ動作確認を行いたいと思います。

つづく?

nanoVNAの購入

無線家で、
VNAを購入している中でも、最近特に多いと思うのがnanoVNAの超携帯型が多く、評判もいいので、私も買ってみようと思い、色々とネットを調べました。ヤフーオークションでも5千円チョットの価格でありました。他と言えば、特に数が多くでているのが、AMAZON通販です。ここでも安くても5千円台とそんなに破格安なものはないようです。特に価格が魅力的な物があるのは海外通販サイトです。海外通販サイトで購入したという方がおりましたのでその情報から、AliExpressで私も購入してみようと思いWebを確認しました。海外のサイトを利用する場合は、クレジットカードが必要で、事前に登録してカードを準備し手元にあることが必要です。クレジットカードでもいろいろあるのですが、私は、事前にDebit Cardの登録をしておきました。銀行の発行しているデビットカードで、クレジット決済が簡単になります。カードの件は、これくらいにして、nanoVNAの価格も日本円表示で見れる設定なので、なんらAMAZONとかとの違いはありません。表示されている内容も、たいして違いはない感じで、通常の通販で探す感じです。ページを一通り確認したら、AliExpressの登録を済ませます。メールアドレスと各情報入力および、パスワード設定登録を済ませました。ついでに、スマフォにもAliExpressのアプリを入れました。PCでもスマフォでも使いますHi!

とにかく価格が安いです。勿論中華製であるという事と、配送がラフという評判もありますが、nanoVNAの場合はケースに入れて送られてきたりと、まずまず良いという情報もありました。動かなかった場合、届かない場合は返金手続きができるようです。

私の選んだのは、下記のモデルです。
通常は、付属品にケーブルもついてるものもあるのですが、手持ちにあるので、下記の写真にある、簡易CALセット3点と本体とUSB接続ケーブル付きの物を選びました。
注意しなければならないのが、ケーブルやCALセットなしでしかも、バッテリー無しで、破格の価格で出しているものも結構あります。値段の安い場合は、説明を良く読まないと、後からバッテリー購入とかの羽目にあう可能性もありますので、注意が必要です。
nanoVNA-aliexpress
このページコピーしたのは、購入後なので、実際に私が購入した時は¥3,251 でした。購入時クーポンが¥110ついてましたので、トータルでの購入金額は日本円で¥3,140でした。これも、US$の日本円の為替レートで算出されているので、実際にデビットカードの決済情報では¥2,809で決済されていました。カードが使われるとメールで連絡が届きます。不正などで購入などがあればすぐに連絡がくるのでわかります。
為替の関係で思っていたより、かなり安い買い物となりました。

後は、配達がまずかなりかかるという覚悟のもとでの購入です。無料配送で、China Post Registered Air Mailでの配送とあります。配送予定期間は13日から21日なので、まず2、3週間はかかると見ないといけません。中国からなので、これぐらいは普通ではないかと思います。海外(中国)から購入された方情報でもそんな感じでした。年内に届いて、正月休みに遊べればと思っています。動作確認は、手持ちのネットアナとのアンテナのSWR比較測定もしてみたいと思います。とても小型なので、今までのBR200のアンテナアナライザー代わりに外でのアンテナチェックで使いたい思いがあります。

つづく ?

Arduino その7

TS-820用のVFOをオークションで落札していましたので、当初の計画としてTS-820の減速ダイヤルの機構を使う場合のロータリエンコーダ(パルス数/回転)は何を使えばいいかを検討してみました。

CIMG8145

先ずは、TS-820本体のVFOの基本仕様を確認です。ダイヤル1回転(360°)で20KHz動きます。この時減速機を通すと
5°の回転度数動きます。ロータリーエンコーダー側は72分の1に減速されます。ここで、VFOとしての分解能の条件が必要です。つまり通常の周波数の最小分解能です。ここで参考にするのは、最近のトランシーバーです。私の無線機を参考にしました。(FT-2000D)
通常は10Hzで、FAST時100Hzです。FASTはまず考えずに通常のダイヤル回転時の10Hzの分解能で考えます。
ところで、TS-820はダイヤル1回転が20KHzです。FT-2000Dの方は1回転10KHzなので、やはり選局しやすくなっています。まずはTS-820仕様で以下の様にロータリーエンコーダーが決まります。

単純に1回転当たりのP/Rは

20,000Hz/10Hz=2,000 P/R

メインダイヤル1回転で減速機通すとロータリーエンコーダ側は5° ロータリーエンコーダーのパルス数をだすにはエンコーダー1回転360°を考える必要があります。

5°動いた時周波数時20KHz動くので、360°の場合には72倍

20KHz×72=1,440KHz

分解能の単位Hzにて割ると

1,440,000Hz分解能は10Hzより 1,440,000/10=144,000 P/R

144,000P/R がTS-820の減速機を使った場合同じ仕様にするときに使うロータリーエンコーダーとなります。
このようなのは通常の売っているロータリーエンコーダーには、無いことがわかりました。

という事で、減速機構は使わない場合を考えることになります。単純に TS-820の仕様だとダイヤル側での計算での 2,000P/Rです。FT-2000Dの場合の仕様に合わせるとすれば、1,000P/Rになります。

ロータリーエンコーダーは新たに購入する必要が出てきました。もとのTS-820のVFOの目盛りをそのまま使いたかったのですが、目盛りは外して、直接ロータリーエンコーダーをまわす仕様だけ同じ1回転20KHzでやるのが今の所、賢明のように思えます。他に何かいい方法はないかなーと、今だ目盛りを使う方法を少し諦めずにおります。

つづく?


アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ