jl7gmnのblog

yahooブログから移行してきました。アマチュア無線を中心としたブログです。

2018年11月

TV-502をIC-7300で使うその1

前にHFのトランシーバーの28MHzを使う2mのトランスバーターが欲しかったので、オークションでTV-502を購入してありました。しかし、親機との接続は12Pの製造中止となったコネクタを使用してるため為、TV-502の中の掃除と、回路図とか取り扱い説明書を準備するだけで、終わっていました。その後、TV-506に接続用コネクタケーブル付きのものがオークションに出ていた為、何とか落札購入することが出来ました。2mはFMのトランシーバーのみでしたので、これで今使っているモービルのHF機を親機にして2mのSSBが出せるというもくろみです。HF機はTS-670で7MHz、21MHz、28MHz,50MHzです。TV-502は28MHzを使います。TS-670は丁度いい具合です。TV-502の144MHzのRF出力は9Wでモービルでは問題なく電源OKです。この為,TV-502のDC電源用のコネクタもオークションにて2個(TV-502,TV-506)落札購入しました。
次は、回路の解析です。親機として使われているのは,TS-520やTS-820です。接続のコネクタには、+210V、-100Vなどがかかっています。親機がトランジスタ機なので、親機からのこの電圧はありません。が、使わずそのままにしておいて回路的にTV-502上で問題ないかを回路図から見てみました。

イメージ 1

親機(私の場合はTS820V改)との信号接続線で特化してつかわれている重要と思われるのは、1pinのALC、5pinの-100Vdc,10pinの+210Vdcの3つです。2mのFINALOUTPUTのRF出力の送信出力を検波して親機へのALC電圧を得ています。ほかは、親機のファイナルのSG電圧関連の制御用と思われます。特にこの3つのpinは使用しなくても良いようです。
次に電源はACでの使用を前提に親機と接続されていますが、親機をTS670でモービル運用する場合の回路制御も確認してみます。
DCで使うときは、IN1はバイパスされ出力に直接DCがかかるようにS5-1,S5-2で切り替えているのがわかります。IN1はAC電源時14V出力で、モービルではバッテリーからのDC12V(13.8V)です。

イメージ 2

大元のTV-502の回路図はとても見ずらいです。これは、CADで1枚の回路図に収める為に回路図上のトランジスタの位置を引き回して、少し離れたところに書いてあるためです。回路図を読もうとしても、これだと大変です。簡単にまとめると、上の回路図のようになります。回路がまとまると理解がしやすくなるわけです。単純に2電源が用意されているのがわかります。(IN1とIN2)14Vと9V、また、この回路で見ると8pinが送受信の電源や、信号の切り替えをしています。ここで、親機(TS820V改)のXVTRコネクタの仕様を取説で確認してみました。
8pin:Normally closed relay contact とありました。ネットで英文の取説なので英語です。通常リレーコンタクトは閉じているとあります。TS820の回路図をおっていくとRL-2でコモンがアースに落ちています。クローズなので、アースにおちているのが通常の状態です。これは、実際に確認してみたいと思っています。親機とつないで実働確認はTV-502もTV-506もしてあるので、もう一度TV-502を繋いで、送信と受信時の8pinを確認です。

他は,受信の信号線(144MHzを28MHzに落した信号)6pinと7pinを親機の受信につなぐだけです。
親機からの送信RF出力はTV-502の2mTXin端子へつなぐといった具合です。
もう少しですが、確認することが結構あります。

そうそう、このTV-502用のコネクタがオークションでソケット数個とプラグのバラ状態の新品で(3個組めるぐらいの数でした。ソケットはあまりましたが。。。)出てましたので、速落札しました。接続も新しいコネクタがあることで、製作の自由度が増しました。ある所にはまだ、ディスコンの物も結構あります!これだから、オークションは、ついつい見てしまします。ホント嬉しくなります。
追加:手始めにTS670です。IC-7300は次のステップと思っています。表題に記載したトランシーバーが違ったように思われていたかもしれません?

本日は、ここまで!


TS-820V改 周波数カウンタ修理

シャックに置けなくて、廊下に保管状態で置いてたTS-820を持ってきて、電源を入れてみました。ここ1年は電源を入れていなかったと思います。局免上もまだ登録してある無線機です。なんと、あらま!周波数の表示がおかしくなっています。状態は一番上位の十位の桁が”0”表示です。他は問題なく表示されています。早速TS-820の上側ケースを開けて、周波数カウンタの端子のあたりを探ってみました。電源も確認してみましたが、問題ありません。表示管からの端子の抜き差し程度では、改善する気配は全くなく、バンドSWを回して確認しますが、上位桁は”0”のままです。ネット情報を見ると、現象は異なるとはいえ、TS-820の周波数カウンタの修理は山ほど情報がありました。オプションのカウンタの基板のスルーホールのクラックが一番多い原因となっている様でした。
周波数カウンタユニットをはずすのは初めてです。裏側のケースを外して、周波数カウンタユニットを取り外してみました。裏側からタッピングビスを4本外すとユニットは外せます。オプションとなっているので、取り付けは簡単にできるようになっているようで、外すのも簡単です。と言いたい所ですが、裏側からの配線ハーネスの取り外しがなかなかきつくて抜けなくて、結構大変でした。さて、まずは、カウンタユニットをシャーシから外し、表示管もはずして、裏側のケース上で周波数が見れるように組みなおして、電源を入れNG状態が再現するか確認です。トホホ やはり、”0”表示は同じです。一応バンドSW毎の周波数表示を全部チェックしました。

改善前の各バンドの周波数表示

JJY/WWV                                            1.8MHz
イメージ 1   イメージ 2
3.5MHz                                               7MHz
イメージ 3   イメージ 4
14MHz                                                  21MHz
イメージ 5   イメージ 6
28MHz                                                28.5MHz
イメージ 7   イメージ 8
29MHz                                                29.5MHz
イメージ 9   イメージ 10
18MHz(AUX)
イメージ 11

早速カウンターユニットケースを分解してみました。基板は上下に接続端子で基板どおしが接続される回路構成となっています。早速、一番多い原因のスルーホールの半田部分を確認です。基板を外してパターン面を虫眼鏡で見ましたが、多くの原因のような半田不良はこれと言って見つかりませんでした。比較的きれいな基板の半田面でした。念のため、もう一つの基板も外してみてみましたが、なんともないようです。半田ゴテを使うような個所は無い様です。一旦、組み立て直して、コネクタを取り付け、周波数を見てみます。するときちんと表示しています。基板の取り付けねじをつけずに、基板を1mm程度上下させてみるとNGな”0”表示が再現します。基板どおしをつなげている端子の接触不良のようです。端子に接点復活スプレー(通電復活)
(株式会社エーゼット)で対策です。綿棒にスプレーをかけて、これで端子に塗り付ける方法をとりました。他への飛散がないようにする為です。意外と不思議な事に基板を外すときは抜くのに若干力が要りましたが、接点復活スプレーを塗ったあとは、とてもスムーズに端子が取付、取り外しが可能になりました。

改善した周波数表示
JJY/WWV                                            1.8MHz
イメージ 12   イメージ 13
3.5MHz                                               7MHz
イメージ 14   イメージ 15
14MHz                                                21MHz
イメージ 16   イメージ 17
28MHz                                                28.5MHz
イメージ 18   イメージ 19
29MHz                                                29.5MHz
イメージ 20   イメージ 21
18MHz(AUX)
イメージ 22

以前にPICの書き込みの時も、しばらく使ってなかった状態で同じように型番設定する際のジャックとプラグとの接触不良がありました。金属端子の表面に酸化膜ができて、絶縁状態になったためでした。今回も同じ現象だと思います。ニッパー型の爪切りでもピカピカの表面で輝いていたものが、数か月も経つと表面がくすぶった感じになって輝きがなくなります。同じような事が、端子で起きたのでしょう。廊下に置きっ放しでしたから!
原因もわかり、TS-820のケースを全部外したついでに、各VRに接点復活スプレーをかけました。AF VRもRIT VR も少し、ガリっていましたが、ガリもリットの周波数飛びも改善しました。他のVR(IF SIFT VR ,RF GAIN VR,MIC VR,CAR VR)にもスプレーしておきました。TS-820は外部VFOを接続して使いますが、外部VFOの周波数もダイヤルを回していると消えたり、周波数が飛ぶ状態があったので、これもケースを外して,VFOについているアルミを外し、バリコンの回転部にも接点復活スプレーをかけました。これで、VFOの不具合は、全く発生しなくなりました。
今回は、基板どうしをつなぐ端子とコネクタ間でしたが、長い間使用しないと、いたるところの金属端子の酸化膜によるトラブルが起きやすくなるようです。今回のようにコネクタと端子なども時々メンテナンスが必要なことがわかります。つながっているから、問題ないや!と、つい見逃してしまいがちです。酸化膜をなくすには取り外し取り付けの単純な作業で治ることも容易に理解できます。とにかく手を掛けることが大切なことがわかります。

つづく?

VX-7 スピーカーマイク(MH-57)修理

トリプルバンドトランシーバー VX-7のスピーカーマイクロフォンのPTTが壊れて送信することができなくなりました。以前から少しPTTの接触が悪く送信が途切れたりすることがありましたが、完全に送信できなくなってしまったので、スピーカーマイクロフォン(MH-57)の原因を探るべく、分解してみました。分解して直接PTTのSWのランドをショートさせてみましたが、ショート中は問題なく送信します。回路の断線等は起きていないことになります。という事は、SW自体の問題ということになるわけで、SWを強く押すと送信したり、送信しなかったりの状態が再現しました。SWの端子の半田付け面を確認したところ、単純にSWの端子の半田クラックが起きている様です。SWを押すとSWの端子が半田面で動きました。すでに何回もSWが押されるため端子とパターンランドの半田との間には隙間ができています。完全にランドとSW端子間は断線状態です。

                                       PTT SW端子の半田クラック
イメージ 1

PTT SW端子の再半田付け
イメージ 2

今回は、通常送信するときに力を入れて PTT SWが押されるため徐々にSWに加わった力で、半田面のランドとSW端子間での半田クラックが発生したのが原因と思われます。一旦SW端子の半田を吸い取ってから、新たな半田で付け直ししました。当分の間は持ってくれると思います。

このスピーカマイクはケース間にパッキンが入れてあり、アウトサイドでの通常使用など、少し位の雨でも問題ない感じです。大事に使いたいと思います。
プチ修理でした。


アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ