デジタル時計の液晶が壊れてほかしてあったのを修理してみることにした。デジタル時計の液晶の故障ではなかった。液晶と回路基板の配線で使用されているフレキシブルケーブルの基板との接続箇所を強く抑えると表示が直る、単純な接触不良が故障の原因のようだ。インターネットでググッテ見ると、通常フレキシブルケーブルは120℃ぐらいの温度で基板の銅パターンに熱溶着接続しているのが手法のようだ。ここで熱溶着をさせるためのいいツールがあるのを思い出した。最初は半田ゴテでと思ったが温度が300℃以上と高すぎる。ホットボンドのヒーターが少し温度が高いが(160℃)使えそうだ。早速ホットボンドのピストルガンのこて先でフレキシブルケーブルを押さえつけるように少し圧をかけてみた。あまり長い時間抑えすぎるとフレキシケーブル自体が溶けてしまうので適度なスピードで動かしていく必要がある。本当は動作させながら修理するのはNGな手法だと思うが、あえてやった。電池を入れて液晶を見ながらホットボンド用のコテ先を当てていくと、消えていた液晶の数字部分が表示しはじめた。うまくいったようだ。結構液晶の表示がNGとなって捨ててしまう時計とかが過去何個かあった。
今回の時計のようにフレキシケーブルの接触不良が故障の原因の場合はホットボンド用コテで修理できる。これでこのデジタル時計ももう少し捨てられず、飾られるようになったのでした。めでたしめでたし。


