JR-310のRF-TUNE方法はゴムかけホイール方式ですが、前のオーナーはおそらくゴム切れで別の太い輪ゴムで代用しているため、かなりのバックラッシュでRFの同調が取りにくい状態です。これを改善するための方法を考えました。と言っても、やることはゴムは止めて、チェーンでのTUNE方式にすることぐらいです。なので、早速使えそうなものを探してみました。オークションでTS-820のドライブのRFバリコンを調整する方法がチェーンで行われているので、使えると思い、落札しました。届いてから、分解です。ちょうどバンド切り替えのチェーン用のギヤホイールがサイズ的にもピッタシです。それと、RF同調用のチェーンと大きい方のギヤホイールとで代用できそうです。物は準備できましたので、早速JR-310のフロントパネルを外します。パネルに傷をつけないように、水道の蛇口用のツールを使いました。とても手につくツールで使いやすいのでパネルに傷をつけることなく、各ナットを外すことができました。専用のナット回しが一番ですが、普通のプライヤーよりこのツールのほうが少しの力でナットを回せるため、パネルに傷をつけることなくナットを回し外すことができます。

TOOL-FOR-NUT

ナットを外す前のフロントパネルです。
JR-310FRONTPANEL

再度の化粧ガイドを外してパネルが手前へ引き出せるようにして行いました。パネルを外すときにサブダイヤルの目隠しの白いアルミ目隠しは外さないと、サブダイヤルが引っかかりパネルが前へ引き出せません。無理をするとサブダイヤルが変形してしまうので目隠し版は必ず外してから手前に引き出します。

JR-310のRF-TUNEはこのホイールにゴムがかけられて連動してバリコンを回し同調合わせています。
これとオークションで入手したギヤと交換します。サイズもほぼ同じでそのまま使えます。少しだけサイズが異なりますが、誤差範囲ということでチェーン自体にもテンション調整用のバネ部があるので問題なく取り付けできました。
WHEEL-FOR-VALIABLE-C

チェーン方式に変更したRF-TUNE部です。同調は手の感覚でぴったし合わせ込みができるようになりました。代用ゴム時のバックラッシュは皆無です。うまく変更できました。
TS-820-CHAIN-GEAR
外したナット類、目隠し板を取り付け、サイドの化粧アルミも取り付けもとに戻してギヤ化は無事完了です。
少しずつですが、レストア進んでいます。感度も十分な感じで動作していますが、夜の短波放送での混変調除去のための調整も必要です。
今日はCQ World Wide WPX コンテストが7MHzで聞こえてたので、調整の信号源で使いました。ちょうどいい塩梅に調整することができたと思います。アンテナの入口の直列同調回路で強力な短波帯を減衰させることでかなり混変調が改善されるようになりました。

つづく?