ZEPPアンテナを製作し、べランダに設置しました。数回のエレメント調整で共振周波数を合わせこみをし、完成させました。各バンドのZEPPアンテナを3回路同軸切り替え器にて繋ぎなおし、アンテナチューナーを通し再度調整をしていたところ24MHzのZEPPアンテナが急に調整中にSWRが高くなってしまい、チューナーでも調整不可となってしまいました。おそらく同調コンデンサとして使用した同軸ケーブルの共振回路上で何か不具合を発生したと思われます。やはり200Wとなると、一筋縄ではいかない感じですね。早速24MHzのアンテナを下ろして中を確認しました。
作製した同軸コンデンサ

同軸ケーブルの芯線と網線部間がコンデンサとなりますが、どうもSWR調整中(送信中)に芯線部とつないだACコード(単線)が高周波での発熱で同軸側とACコードの被覆が溶けて、ショート状態となったようです。特に共振周波数からずれていた場合は共振回路に電流が流れる為、同軸コンデンサが発熱してしまうようです。共振時は電流は最小ですので大丈夫という訳です。(並列共振回路の電流特性)テスタで繋ぐとコンデンサはショート状態でした。前々から電力的にギリギリということはわかってましたが、かなり熱を発生した様です。短時間ならば問題ないと思いましたが、今回は、同軸ケーブルとACコードをバインドしてしまってたことも災いしているようです。18MHzのZEPPアンテナでもSWR調整時にSWRの変動があります。これと同じ現象だと思われます。いずれは、同じようにショートする可能性があります。
チョットした対策をとることにしました。ACコードをバインドするのをやめて、同軸の芯線を空間に浮かす方法で、高周波被覆溶けでのショートは回避できそうです。以下の対策を行いました。単に線材を変え一緒のバインドはしなくしただけです。
対策として、線材を変え
同軸とのバインドなしにした

案外と、この対策後ではうまくいった様で?SWRの変動は全くなくなりました。キャリアの連続送信だと、ある程度の発熱はあると思われますが、SSBでは、この状態で全くSWRの変動はありません。
5KΩ負荷として考えた時の200W電力の場合の電圧が1000Vなので、やはりギリギリの同軸耐電圧1000Vなので、本来ならば耐圧の高いコンデンサにかえるべきでしょうが、当面この対策で問題が発生しなければ、このまま使って見ようと思います。
なお、同軸コンデンサをシリースに繋ぎ容量を調整することで、繋いだ分だけ耐圧高くなります。2本だと2KV、3本だと3KVと耐圧を上げることができます。ただ、形状が大きくなる(太く)ためやっていません。バラック使用とか、実験的にはいいかもしれません。
つづく ?