VSWRをSWR計で表示するとベストマッチング50Ω系で50ΩだとSWR=1.0ということになる。BR200などでもSWRと抵抗成分を切り替えて測定している。
SWR計を作製するときに必要な各インピーダンス時のSWR値を求めるには、VSWR式から展開して50Ω系に接続するインピーダンスをZiとしてVSWR値とから抵抗値の関係式を求めれば可能なので、やってみました。

τ=(Zi-Zo)/(Zi+Zo),   VSWR=1-|τ|/1+|τ|  Zo=50Ω より
VSWRの式をτで変形して最初のτの式とイコールで展開してゆけばZiとVSWRの
関係式がもとまります。

τを等式でまとめます。
(Zi-50)/(Zi+50)=(VSWR-1)/(1+VSWR)
100*VSWR=2*Zi
∴ Zi=50*VSWR [Ω] と簡略化できます。 または VSWR=Zi/50 

VSWR=1.0の時は まさしく インピーダンスは50Ω
同様に以下のインピーダンス時が各VSWRに対応
VSWR=1.1 Zi=55Ω
VSWR=1.2 Zi=60Ω
VSWR=1.3 Zi=65Ω
VSWR=1.4 Zi=70Ω
VSWR=1.5 Zi=75Ω
VSWR=1.6 Zi=80Ω
VSWR=1.7 Zi=85Ω
VSWR=1.8 Zi=90Ω
VSWR=1.9 Zi=95Ω
VSWR=2.0 Zi=100Ω
VSWR=3.0 Zi=150Ω
VSWR=4.0 Zi=200Ω
VSWR=5.0 Zi=250Ω
各抵抗値を用意すれば、ブリッジなどで作製したSWR計に使用するメータにSWR値を目盛ることができます。BR200にて50Ωは標準でついてきていますが、今回は200ΩをMコネクタに入れて作製しています。ループ系のアンテナのインピーダンス確認用として、また50Ωと合わせて2点でのBR200の動作確認用に用意しました。BR200は結構年数経っていますので、いつ値がずれるかわかりません!作製したMコネの200Ωは一応ネットアナでSWR=4.0を1MHzから50MHzくらいまで安定していることは、確認してあります。
何れ精度の良い抵抗を準備して、100Ω(SWR=2.0)とか 75Ω(SWR=1.5)の標準抵抗も作製したいと思います。あると何かとSWR値等を確認できて便利でしょうから。
つづく ?