最近無線機のレイアウトを変えた時に、以前無線機の出力側に入れていたローパスフィルターを外して、保管状態だったのですが、30年以上もたっているので、少し気になり中を開けて構造を確認しながら、銅線コイルの表面を磨くことにしました。意外ときれいでしたが、やはり新品時の銅線コイルとはいかない状態となっていました。ピカールを綿棒につけて磨くこと数分、貫通コンとコイルの接続が断線状態であることが判明しました。なので、各貫通コンの端子を少し触って全部の端子接続状態を確認したところ、合計で2か所が断線状態でした。長い間に端子部にフィルターに衝撃や振動で、コイルと端子間にひびが入ったようです。見た目には端子はつながっているように見えていましたが、少し押すと断線しています。端子は真鍮のようです。ヤスリで少し端子を磨いて、ペーストをつけてコイルと端子を半田付けです。

DAIWA MODEL FD-30M 
Fc:32MHz     
POWER :1000W

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左側の端子の断線            右側の端子の断線
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修理後 ローパスフィルター
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ローパスフィルターの特性
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ローパスフィルターとして3倍Fc では-80dB以上取れています。性能は維持しています。

製造から年数が経った機器は、やはりいろんな面での確認、メンテナンスが必要ですね。結構古いものがあるので、たまには、蓋を開けて見ることもありですね。

以上