位相配線用の線材をどうしようかと思っていましたが、そういえば、不良の同軸ケーブルが20m以上もあるのを思い出しました。同軸の中心の銅線部を使うことを思いついたわけです。早速同軸の芯線取り出しを行いました。ついでに不良となった原因も確認する事にしました。
木工作業台を使い、同軸を板で固定 カッターで外被をカットしてゆきます。


外被を取り外した内部の網線シールド線 網線部が完全に腐食 網線がありません


シールド網線が見当たりません? 中心部のアルミ箔もただの紙状態!!


芯線を取り外した時のシールド線部 アルミ箔部はただの紙状態


上が良品同軸のアルミ箔、下が不良同軸分 やっと腐食が無い部分が出てきました。


もったいないので、腐食部がないところからの同軸は使用します。(外被を一部裂いて、腐食のない事を確認しました。)

同軸ケーブルは確か5DFBの型番だったと思います。アンテナ側のコネクタからの雨水が浸透して、内部の網線とシールド箔が6、7mぐらいまでの途中、途中が完全に腐食して粉々状態になっていたようです。テスターでの外被の導通がなかった理由がはっきりわかりました。外見上は何ともなさそうな同軸ケーブルでしたが、中身は大変な状態だったということです。このタイプの同軸は屋外で晒している部分のケーブルが芯線まで届くような傷がついた場合は、すぐ腐食し始めると思われます。ケーブルも大切に扱わないといけないと言う事でしょうか?
以上の作業にて、同軸の不良内容が確認できて、目的の同軸の芯線取り出しもうまくいきました。2ELのHB9CV用に用意したブームに取り付ける線材の加工開始です。圧着工具と取り付け部のワッシャ,バネ、ボルトの準備をしました。マストクランプ部の短い線材は2本でクロスさせる位相反転部になります。他は、アンテナからの線が給電する導波器側から2本、反射器側からの2本必要になります。同軸芯線を丁度の長さになるようにカットして、両端を圧着工具で圧着処理します。そして取り付けてみました。
給電部側になる予定 短いエレメント アンテナのマスト取り付け部にて丁度
の短縮バスーカを取り付けします。 位相反転の銅線が交差します。


アンテナの反射器側のダブルバズーカを
取り付けします。


外観(ダブルバズーカエレメントアンテナなし)

今日は午前中は雨雲がありましたが、午後からは少し晴れ間もでました。のんびりと夕方まで、作業を進めることができました。
次は、反射器のダブルバズーカを作らなければなりません。単品で作製して、共振周波数は7.000MHz辺りになるようにしたいと思っています。今タワーに上がっているのは、共振周波数は、7.120MHzぐらいです。
つづく?