なんだかHFトランシーバーでICOM機を今まで使っていなかったせいか、IC-7300Mをきっかけに、チョットした理由で、新たにヤフーオークションでポチッポチッポチッとしてしまいました。IC-706MKⅡM HF/VHF ALL MODE TRANSCEIVER と AT-150 と接続用のケーブルOPC-599(新品)です。
モービル用で使うトランシーバーを当初はIC-7300Mでと思ってましたが50MHzまでなので、VHFのSSBも出たいので、新たに中古モービル機を探したわけです。UHFのSSBは特に必要ないかなと思い初期の安いモデルを探しました、勿論車なのでコントローラーがセパレート運用できるものを探しました。
落札したモービル機は、IC-706MKⅡM(セパレートケーブル、電源コネクターケーブル+取り扱い説明書、オペレーションガイド)です。

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届いてから、確認を行ったのですが、電源は問題なく入りました。受信は問題なく動作してるようですが、送信が出力が出ない状態でした。もしかして、故障かと思ったりもしたのですが、動作機ということなので、改めてマニュアルの送信出力の設定の仕方の確認を行いました。どうやら、初期化してくれてたようで、ある程度の設定は必要の様でした。どこも問題はありませんでした。確認が出来たので、相手の評価をWEBで送りました。その後は、若干のクリーニングです。ある程度の汚れはありましたので、プラスチッククリナーを使い磨きをかけました。ダイヤル、つまみ等はつま楊枝を使い細かい溝の汚れを取りました。結構ボタンの根元あたりもよく見ると汚れが固まってついていました。これもつま楊枝で取りました。あとは、アルコールでふき取りしました。クリーニングした後は光沢もでてきて、あたかも新品購入時の状態のようになりました。きれいな物を使うのは気持ちがとてもよく、格別ですね。

今現在、まだ届いていませんが、今日の到着予定のHF FULL AUTOMATIC ANTENNA TUNER AT-150 も、IC-706MKⅡM用として購入しています。IC-706MKⅡMにはアンテナチューナーがない為モービルアンテナ使用では必須アイテムです。
アンテナチューナーを動かすには、IC-706MKⅡMのACCアクセサリーソケットからOPC-599変換ケーブル(これも即決落札づみでまだ届いてません)を繋ぎ、その2つある8Pと7Pのソケットのうちの7PからAT-150に繋いで使用できる仕様の様です。この7P-DINケーブルだけは、自作することにしました。7PのDINプラグ(オス)が2個必要なのですが、手持ちは1個で8P-DINのピンを1本抜いて,7Pとして使うことで間に合わせます。真ん中のピンを抜くと7Pと全く同じになります。以上は取説を見て必要と思われたケーブルの準備です。

7P-DIN(オス)ケーブル端子の半田付け   ハンダ付け付完了
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半田端子の保護用としてホットボンド固定 外皮カバーの取り付け
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7P(DIN)-7P(DIN)ケーブルの完成    AT-150取り扱い説明書
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IC-706MKⅡMに繋ぐ、アンテナチューナーAT-150とOPC-599ケーブルが来れば即確認できる状態にはなりました。来週は連休があるので、動作を確認してみる予定です。

後、色々とICOMの前のアンテナチューナーを見ていると、同じタイプのIC-AT-100,IC-AT500というのがあるのですが、このタイプは高出力用ですが、AT-150と違い、バンドの手動切り替えがついています。そうなるとAT-150にも同じような切り替えが欲しいと思い、少し考えてみました。単体で他のトランシーバーで使いたい場合の切り替え回路ということです。IC-AT-100等では、切り替え回路のトランジスタの入力をGNDレベルとすることで、バンド切り替えを行っているようです。AT-150では回路に手を入れたくないので、別方法を考えてみることにしました。
マニュアルデータを見るとICOMのACC端子のBANDに入れるトラーンシーバーからの電圧でAT-150の周波数切り替えを自動で行うシステムになってる様です。
つまり、それぞれのバンドにあった電圧を用意すればよいことになります。となるとレギュレータICです。このブログでもIC-2300の修理にて使用したLM317が適していると思われます。1個で、抵抗の設定比で電圧を可変するレギュレータです。この抵抗を半固定にして、各バンド毎に用意し抵抗を可変して電圧を合わせ、切り替えSWで半固定を切り替えれば達成できそうです。ただこのレギュレータICの最低電圧は1.25Vとなっているため10MHzが設定電圧0から1.2Vとなっているため、1.25Vで動作するかが不明なところです。が、仕様上は0Vからなので、レギュレータを使うことにこだわらないで、単に切り替えSW部で10MHzだけGNDレベルにすることで電圧値としては回避できます。しかし回路ではどう組むかが問題です。他のバンドはLM317を使う半固定毎の設電圧設定で問題は無いと思われます。やはり2回路以上のロータリ切り替えSWがいるかも?1回路のロータリーSWを使う現状としては、10MHz時の抵抗設定時の端子にSWトランジスタを繋いでおいて、リレー制御で出力を遮断、すると同時にBANDをGNDに落とすことでAT-150を10MHz動作させる方法です。SWトランジスタ部はLM317の回路との接続上カットアンドトライが要りそうです。

早速LM317の確認です。
LM317データシート(省略)
WEB上で参照ください。

細かいところは省きました。
レギュレータの入力電圧としては、13.8Vを使用します。設定の最大電圧は8Vなので全く問題ありません。

Vout=1.25((R1+R2)/R1)

LM317のデータシートでのR1のデータ取得回路での値は240Ωでした。
各バンドの電圧出力の計算値(R1=220Ω時 手持ち抵抗都合)

少し、簡単な計算を久しぶりにしてみました。少しですが頭の体操です。計算を省略なしで書いてみます。

出力式より
Vout=1.25((R1+R2)/R1)
Vout=1.25(1+(R2/R1))
Vout=1.25+((1.25*R2)/R1)

使用抵抗R1=220Ωより
Vout=1.25+((1.25*R2)/220)
Vout-1.25=((1.25*R2)/220)
220*(Vout-1.25)=1.25*R2

求めるのはR2なので左辺へ移します。
R2=(220*(Vout-1.25))/1.25

R2=176(Vout-1.25)

以上よりR2は
R2=176(Vout-1.25)の式で求めることが出来る形になりました。

ここで、AT-150の取説データよりBANDの電圧値から計算用電圧を決めてみます。
1.9MHz → 7.0~8.0V → 計算用で7.5V
3.5MHz → 6.0~6.5V →  〃  6.25V
7MHz  → 5.0~5.5V →  〃  5.25V
14MHz  → 4.0~4.5V →  〃  4.25V
18~21MHz → 3.0~3.5V → 〃  3.25V
24~28MHz → 2.0~2.5V → 〃  2.25V
10MHz → 0~1.2V → 〃 1.25V(計算式でゼロとなる電圧)

上記の計算用電圧(中心電圧,(10MHzを除く))を式に代入してR2を求めます

R2=176(Vout-1.25)

各バンド毎の抵抗R2の計算上の設定値は下記となりました。
1.9MHz → 1100Ω
3.5MHz → 880Ω
7MHz  → 704Ω
14MHz  → 528Ω
18~21MHz → 352Ω
24~28MHz → 176Ω
10MHz → 0Ω(GND)
半固定VRとしては、2.2KΩ、1KΩ、470Ω 220Ωなどを数個ずつ用意すればよいと思います。

切り替えのSWは1回路以上で8接点の物が必要になります。
1から7はバンド切り替えで、8は電圧解放(ICOMのトランシーバー制御)後の回路図の検討では7接点でOKになりました。

秋月電子通商WEBには1回路12接点(2接点から11接点まで任意に接点数を変えることが出来る重宝なパーツがあるようです。

ロータリースイッチ(1回路12接点)
[RS-2688-0112-38N]
通販コード P-00100
発売日 2001/10/20
メーカーカテゴリ Cosland Co,. Ltd.

以上、頭の中での構想が少し具体的になりました。パーツをそろえて実験してみたいと思います。しかし、もう一つ検討事項としてAUTOのポジション時の電圧解放があります。これは、単にロータリSWでのポジションには入れないで、別SWで単にAUTO(ICOMトランシーバー接続)とマニュアルを切り替える方法が解決策になります。より分かり易く、状態把握が一簡単になります。2回路2接点のトグルSWで可能です。

検討要素はまだ、かなりありますが、以下が今考えた、暫定の回路図になります。
ACCの端子が2つパラ接続されていると考えた上での片方を使った場合の回路です。
    
    AT-150を他の無線機で使用するときの手動周波数帯設定用回路
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間違いがある可能性もありますが、後のカットアンドトライでの確認でチェックしてゆきます。

最近は,ICOM漬けになっています。天気が悪いせいでしょうか?なんででしょう?
他の作業が、なかなか進みません。もう冬が近いのに、雪が積もったらアンテナ作業が出来ません。今日も雨風が吹いています。晴れてほしいこの頃です。

つづく?