無線でQSOしていて、相手局のトランシーバーが何かとICOMのIC-7300が今とても多い、なので使い心地はどうですか?と時々尋ねている。全員と言っていいほど、皆さんからは良いと回答をいただく。こんなQSOが続くことが多いため、なんとなくほしい気が湧いてきていました。HF機はyaesuの無線機ばかり買っていたため、以前からICOMの756のスペクトラムスコープがとてもいいと思っていました。また、モービル用としても50Wの免許に換えたい気持ちも少しあったのもあって、ついオークションでポチッとしてしまいました。9月の23日の夜のことでした。今もうすでに、手元に届いて使う準備中です。外観もとてもきれいで私には新品に見えるくらい良いもののようです。
今、モービルのHF機はKENWOODのTS-670の10W機です。バンドも7MHz,21MHz,28MHz(29MHz),50MHzのQUADバンドしか出れません。IC-7300Mをモービル用にするので、全バンド出れるようになります。(アンテナがないとだめですが。。。)
固定でも使用したいので、サムウェイのDXV201Lの200Wのリニアアンプを繋いで使います。
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また、実際の通信ログ(ハムログ)でのシリアル通信での周波数読み取りも行いたいのですが、ICOMはシリアル通信用にCT-17のCOMMUNICATION INTERFACE-V (CI-V)LEVEL CONVERTERをオプションで出しています。しかしながら、このレベルコンバータの回路図を作成してくれた方がいまして、よく見ると単にRS232Cのレベル変換ICを使っているだけの回路でした。なので、今余っているUSBシリアルケーブル(SRC06-USB)と秋月通販で購入してあるADM3202AN@200(MAX232@80互換)を組み合わせて動作確認してみました。(結果、うまくいきました。)

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J2は直接SRC06-USBになります。USBはパソコン(デスクトップWindows10)のUSB端子(2.0)につなぎます。

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IC-7300Mへは3.5ΦのミニプラグでADM3202ANの11PINと12PINの接続出力から繋ぐだけです。電源は5Vで外部から入れましたので、回路のレギュレータICは無しです。(このADM3202ANのICは3Vでも使用できるので、若干高いです。5V専用のMAX232の2倍チョットしています)

接続も終わり、パソコンの設定とIC-7300Mの設定です。ICOMの場合は複数台のシリアル通信も可能なようにアドレス割り当てもあるようですが、今回は単独でのシリアル通信設定です。IC-7300Mは下段のMENUから画面のSETをタッチして、外部端子,CI-V,CI-Vボーレート,19200、と押すとCI-Vボーレートに19200が表示され、セット確認できます。あとはRETURN,RETURN,RETURNで元の画面に戻ります。他の項目はセットしていませんが、次に設定の機会に参考になるように他の状態も写真で確認できます。いたって簡単です。
①外部端子にタッチ選択         ②CI-Vにタッチ選択
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③19200にタッチ選択          ③タッチ選択後④設定確認表示
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あとは、リターン、リターン、リターンで元の画面に戻ります。

次はパソコンの設定です。コントロールパネルからデバイスマネージャーをクリックして、ポート(COMとLPT)で表示されるシリアルケーブルのCOM番号を確認し、クリックして通信設定をします。IC-7300で設定した19200のボーレート、その他を設定します。(IC-7300Mのボーレートのオートは試していません。)

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最後の周波数読み取りするハムログアプリのシリアル通信設定です。
まずはハムログを立ち上げてからになります。
①オプション(O)から環境設定(K)をクリックし環境設定フォームを表示させます。
②設定5中のKENWOOD-1 or ICOM のリグと接続をチェックします。
③ボーレートを19200bpsに選択設定します。
④ストップビットを1に設定します。
⑤ICOM CI-V接続2とするにチェックします。
⑥下段のOKボタンを押してここで、半分設定完了です。

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⑦エスケープキーを押して、LOG-[A]を表示させFreqにマウスカーソルを当て右クリックで入力環境設定(K)をクリックします。オプション(O)から入力環境設定(K)でも同じです。
⑧リグ接続設定をクリック選択します。
⑨ICOM CI-V接続2をチェックします。⑤で設定したのと合わせます。
⑩下段のOKボタンを押して、全設定完了です。

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以上の設定を確定させるために、一旦ハムログを終了します。
ハムログを再起動します。
ハムログ再起動でも、周波数の取り込みをしない場合は、先のパソコンの設定が前のまま設定条件変更が反映されていないケースが考えられるので、パソコンも再起動させて、設定を反映させます。パソコンでシリアル通信設定した後すぐに再起動するのが間違いないです。

以上で問題なくシリアル通信ケーブルとレベル変換IC(ADM3202AN)でIC-7300Mの周波数をハムログで取り込みできました。後日、基板に組みケース入れしたいと思います。

IC-7300Mは、とてもシンプルで、皆さんが言っていた様に使いやすいです。画面にコールサインも起動時表示できます。マニュアルがなくても、タッチパネルなので、推測しながら多分こうだろう的な設定ができる感じです。触れば分かるって感じだと思います。SWRなんかも調査できるのも面白いです。アンテナチューナーは抜群のようです。他の機能も全部は見ていませんが、ざっと触ってみた感じ問題ありません。あえて言うなら売りのスペクトラムSCOPEの垂直レベル表示がもう少し高ければいいかなといったところです。まだまだ、メニュー上探っていない項目がたくさんあり、いつか確認できればと思います。

以上