前日は雨が降ったので20日(土)のアンテナの修理は難しいのでは、と思っていたが、朝起きてみると意に反して、カラッと晴れて、アンテナ修理には最高の、風無し、日差しもほどほどで、持ってこいの天気になった。早速前日に用意したバラン、同軸ケーブル、取り付け用のネジ類や、シメラー、をタワーに上げるための籠に入れて準備しました。
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タワーの踊り場までロープで吊り上げます。後はずして磨いたラジエータエレメントもタワーに立てかけておいて、踊り場から引き上げます。8mHの踊り場なので、ロープで吊り上げをしなくても簡単にエレメントをタワーに引き上げることができます。早速安全ベルトを駆使してマストを登り、修理開始です。ラジエータ部を手が届くくらいにブームをずらしておいたのですが、今回はラジエータ部とバランを取り付けた後、もとの位置にブームをずらすのに、シメラーの道具を使うつもりでタワーまで引きあげて準備までしていましたが、ふとアイデアが浮かんでアンテナクランパを使う方法に急遽切り替えました。方法はいたって簡単なブームに引っ張る部分の針金(カバー被覆付)を取り付け、手で(人力)引っ張るといういたってシンプルな方法です。
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前は何もつけずにラジエータを手元まで引っ張ることができたので、道具を使えば多少素手でもどせなくとも、力の伝わり方がかなり違うので可能であろうと思ったのです。ラジエータを取り付け、スタブをネジ止めし、その後バランを取り付けました。早速ブームを元の位置に戻すための人力作業です。結構重心がずれているので、重いかとおもいましたが、ブームが腰の位置に来るように足場を決めてブームを引っ張る側に用意したクランパを取り付けて引っ張って見ました。ここはコツがいります。アンテナのブームがしなるので、しなったブームが上に来たときに引っ張ります。ブームをしならせてタイミングを見て引っ張る方法で、案外楽にブームを動かすことができました。ただし、動かせる範囲が、短いので、動かしては、クランパを緩めて位置をずらして、またクランパの取り付けネジをしめて、また引っ張っての繰り返し作業となりました。こんな簡単な方法で,CL15のブームを楽にもとの位置まで動かすことができました。アンテナ同軸ケーブルのマストへのテープ止めをしっかりと行い、無事CL15の修理完了です。道具も籠に入れて、下まで下ろしました。早速シャックに戻り、復活したCL15のSWRをネットワークアナライザーで確認してみました。

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マーカーの1から10までが21MHzの周波数範囲(21.000MHzから21.450MHz)です。
MK1   21.000MHz    SWR=1.415
MK2   21.050MHz    SWR=1.305
MK3   21.100MHz    SWR=1.193
MK4   21.150MHz    SWR=1.106
MK5   21.200MHz    SWR=1.055
MK6   21.250MHz    SWR=1.091
MK7   21.300MHz    SWR=1.162
MK8   21.350MHz    SWR=1.229
MK9   21.400MHz    SWR=1.280
MK10 21.450MHz    SWR=1.301
SWR最小は21.200MHzです。ほぼ問題ない範囲で全バンド帯域が使用可能です。外部アンテナチューナーなしでも使用可能です。

アンテナのSWR測定後、早速試し運用を行いました。
時間帯も夕方のJST18:00過ぎてからでしたが、強力にヨーロッパが入感し以下楽に8局とのQSOができました。さすがモノバンダー5ELという感じです。
スペインのEA-FOOTBALL LEAGUE TEAMS AWARD も2局コンタクトできました。
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次の日も朝からWもVKもコンデションはよくないのですが、27局とのDXQSOできています。
また、13年前のタワーが建ったときと同じような感じのQSOをすることができるようになりました。うれしい限りです。
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当分21MHzで遊べそうです。
次の目標は14MHz 3ELアンテナ設置です。 つづく