今日は、同軸ケーブルの確認です。2001年設置の同軸コネクタ及び同軸ケーブルなのですが、コネクタの確認をしたところM型メスコネクタ部で白い粉がテーピングがしてあるにもかかわらずふいていたので、思い切って交換することにしました。バラン接続側のM型オスコネクタは問題ありませんでした。最初はテーピングしていたので再利用可能と思っていたのですが、まずは測定器を使い状態の確認を行ったところM型メスコネクタ部がNGと相成りました。
使用したのはネットワークアナライザーです。前のブログにてのアンテナのSWRを測定するのとまったく同じ接続で測定します。オープン、ショート、ロード(50Ω)にて測定周波数範囲を校正して、SWR値の確認です。周波数は6MHzから29MHzの範囲でのSWR測定としました。もちろんケーブルを方向性結合器につなぎ、ケーブルの先端には50Ωの終端抵抗を取り付けます。この状態でSWR値がかなりばらついていました。メス側のコネクタの根元近辺を押さえるとSWR1.0となりますが、何もしないとSWRがパラパラと大きく動きます。完全に接触不良状態が起きていました。
M型メスコネクタは交換することに決定したので、ケーブルの状況を見るためにM型メスコネクタの同軸部分を10cmほど切断してみました。
■M型コネクタメス部の同軸部切断

■同軸の網銅線の確認
完全に酸化して黒く変色しています。これでは銅線のシールド機能がまったく果たせません。この銅線酸化状態が何処まで及んでいるか確認してみました。
■同軸ケーブルの酸化部確認

■酸化部拡大(かなりの範囲まで酸化がおよんでいます)
■網銅線酸化の影響の無い部分の確認

結果として、M型メスコネクタの同軸長で、30cmまで酸化が及んでいました。長年使ったケーブルを再利用する場合は特にコネクタ部から1mぐらいはカットして、コネクタは交換して利用するのがよいでしょう。ただし十分なテーピング処理がしてある場合です。テーピングが雑な場合は、ケーブルの全交換が必要かと思われます。また外皮が破けている場合も全交換の対象にしたほうがいいと思います。
今回は同軸の再利用が可能そうなので、新品のM型メスコネクタに交換です。
■旧M型メスコネクタ(半田を取ってみたら同軸網線部が全部酸化してなくなっています。)
これでは接触不良は必至です。

■新品のM型メスコネクタに交換します。
以上でアンテナバランからシャックから引いたタワー上部に来ている同軸ケーブルまでの接続用コネクタ付同軸ケーブルの準備完了となりました。 次の土曜日か日曜日には間に合いました。ただし天気はどうなるやら? つづく
使用したのはネットワークアナライザーです。前のブログにてのアンテナのSWRを測定するのとまったく同じ接続で測定します。オープン、ショート、ロード(50Ω)にて測定周波数範囲を校正して、SWR値の確認です。周波数は6MHzから29MHzの範囲でのSWR測定としました。もちろんケーブルを方向性結合器につなぎ、ケーブルの先端には50Ωの終端抵抗を取り付けます。この状態でSWR値がかなりばらついていました。メス側のコネクタの根元近辺を押さえるとSWR1.0となりますが、何もしないとSWRがパラパラと大きく動きます。完全に接触不良状態が起きていました。
M型メスコネクタは交換することに決定したので、ケーブルの状況を見るためにM型メスコネクタの同軸部分を10cmほど切断してみました。
■M型コネクタメス部の同軸部切断

この部分での同軸の外皮を少し剥いて、網銅線の状態の確認です。
■同軸の網銅線の確認

■同軸ケーブルの酸化部確認



■網銅線酸化の境目(結構酸化が広範囲に及んでいます。水分が毛細管現象のような感じで酸化が進んだのでしょう!)

今回は同軸の再利用が可能そうなので、新品のM型メスコネクタに交換です。
■旧M型メスコネクタ(半田を取ってみたら同軸網線部が全部酸化してなくなっています。)
これでは接触不良は必至です。

■新品のM型メスコネクタに交換します。
