早速この間修理した7MHzの1/4λのバーチカルアンテナのV.S.W.R特性を作製したリターンロスブリッジで測定してみた。オープン、ショート、ロードで補正し、早速アンテナをDUTのM端子につないで見ました。周波数範囲は6MHzから8MHzです。

7MHzバーチカルアンテナ測定   7MHzバーチカルリターンロスデータ イメージ 1 イメージ 2

ネットワークアナライザーでは、スムーシング処理(10%)とアベレージング処理(64)
でノイズ処理をして見やすくしています。このスムーシングとアベレージングをしないとノイズで波形がかなり見ずらい状態でした。次の画像はスムージングをはずしたオリジナルのデータです。夜のゴールデンタイム時間帯では短波帯のAM放送電波のキャリアがかなり受信されてるような感じです。測定は日中のほうがいいと思います。

スムーシング処理なし、AVRは64
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マーカーの設定周波数は6.8MHzから0.1MHz毎に7.4MHzまで設定しています。
ちなみにリターンロス値とSWR値は以下のとおりでした。測定値目視より値は大よその値です。SWRは概算です。
6.8MHz:-17.6dB SWR:1.30
6.9MHz:-21.1dB SWR:1.19
7.0MHz:-27.0dB SWR:1.09
7.1MHz:-33.0dB SWR:1.04
7.2MHz:-28.0dB SWR:1.07
7.3MHz:-18.5dB SWR:1.27
7.4MHz:-14.1dB SWR:1.49
7MHz帯ではSWRで1.1以下となっています。アンテナはちょうどバンド内では無調整で使用できる状態であることがわかります。7MHzのバーチカルは帯域が広いです

スミスチャート表示してみました。
イメージ 4赤のマーカーが7.1MHzで50Ωにベストマッチングしています。
ときどき、この作製したリターンロスブリッジで確認することで、アンテナのマッチングが一目でわかります。

ネットワークアナライザでやっとアマチュア無線のローバンドのアンテナの特性を見れるようになりました。

ついでに方向性結合器でのバーチカルアンテナのリターンロス測定もやってみました

方向性結合器での測定(7MHzバーチカル)とそのリターンロス測定データ
イメージ 5イメージ 6

全くと言っていいほど自作のリターンロスブリッジと同じ特性を表示しました。これはスムージングをかけすぎで、逆に自作のリターンロスブリッジがよくみえている現象になっていましたが、スムージングをはずすとやはりメーカー製での測定はノイズも少なく、アベレージングのみで大丈夫で7.0MHzで-36dBと変動も少なく安定していました。

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ネットワークアナライザは本当に便利この上ありません。まだいろいろな機能もありそうなので、マニュアルをときどき覗こうと思います。(マニュアルはメーカーサイトで、取り扱い説明書とプログラミングマニュアルとガイドがダウンロード可能でした。)つづく