


アンテナのインピーダンス整合でも重要なマルチアンアンの作製を行った。730V-1の3.5MHz使用時に用いるものだ。このマルチアンアンは、先のJA1BBEの出野OMの考案である。CQ誌投稿記事でも説明されており、また特選ハムのアンテナ製作集の160mバンド用シャント・フィード・アンテナ記事中にも説明があり使用されています。文中の内容を抜粋すると「この、マルチ・アンアンは共振しているアンテナなら、どのようなアンテナでも簡単にインピーダンス・マッチングさせることができ、SWRを1.0に追い込むことが出来ます。」アンテナを自作する人にとっては本当にありがたいものです。今回はこのマルチアンアンを作製しました。以前は7MHzのHB9CVのインピーダンス整合で固定のアンアンを角居洋司(スミイヨウジ)OMのアンテナ工作ハンドブックPART2実践編を参考に作製し使用したことがあります。今回は出野義則OMのタップを変えることで、大概のアンテナのインピーダンス整合が出来るすぐれ物です。早速製作用のパーツを例のごとく手持ちの部品から選び集めました。コアは外径49mm、内径30mmのトロイダルコアです。使用するワイヤーは外皮つきの銅線 0.8Φの66.6cm×8本です。記事オリジナルでは外径61.5mm、内径35.5mm、ホルマル線1.2Φのものでしたが、私の場合は、過去にも使用実績のある手持ちの物になりました。部品一式の写真を添付しました。案外と手間がかかるもので、トロイダルコアに銅線を巻くのに普段使わない手の筋肉を使ったため、すこし手の筋肉がつりそうな感じです。もちろんトロイダルコアには先にビニールテープでワイヤーにキズが付かないように保護として巻いてあります。ワイヤーにはマジックでマークをマークなし、1つ、2つ・・・7つと8種類用意して銅線の識別をしています。銅線を巻いた後はホットボンドで固定し銅線がほどけないようにしました。添付写真参考。その後は各ワイヤーをトランスの接続になるようにそれぞれ繫いで終了です。あとは実際のアンテナのインピーダンスに合わせてタップを選び繫ぐだけです。実際はワニ口で近そうな比率のタップを切り替えて整合を確認し固定使用にしたいと思います。いままで作ろうと思っていながら、のびのびになっていましたが、本日730V-1用の1個が完成しました。めでたし、めでたし。つづく