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SDR受信は各種提供されている受信プログラムでも自作のVB6のプログラムでも受信できたが、SSBの発生の回路は意外と情報が少ない。パソコンと絡めて使用するような情報もあまりない。すでにインターネット上で公開されているJI3GAB局のSSB発生プログラムのホームページ上に載せてあったコンバータ回路を参考に455kHzSSBの発生回路を作製することにした。氏はSDR分野の送信用のプログラムを作成し公開しているので、アマチュア無線界のSDR分野で知らない人はいないくらい有名な方です。氏の回路ではゲートICを使い信号である12kHzとキャリアでIFの455kHzのSSB信号を発生変換する回路でとても簡単にまとめられています。
私の手持ちのゲートICで4053が一個しかなく447.44kHzのキャリア発振用として使っているもう一個の分周用の4053を、別のゲートICで設計し代用することにした。4053の内部でやっていることを分周の原理回路をシリーズに組み合わせて作製しました。この回路は2009年の1月19日すでに、SDR受信の実験で使用していたものです。回路を添付してあります。
源発振用のクリスタルは3.579545MHzをインバータのMC14049Bで発振させ、2個さらにシリーズにバッファとして使い次段の分周ゲートIC TC4013BPに入れて1/2分周し1.789MHzを得ます。次に同様にTC4013BPに入れて更に1/2分周し0.895MHzを得ます。最後にもう一段TC4013BPに入れて1/2分周し目的の0.4474MHzを得ます。このようにDフリップフロップをシリーズ接続し分周処理することで簡単に4053の代用ができます。変換用のキャリアは上記回路を使用してあります。SSB信号は氏のパソコンプログラムを使用します。作成されたSSB信号がサウンドカード出力から出てきます。(8kHzSSB)今回の作製はサウンドカードからのSSBオーディオ出力をシングルのOPアンプを2個使い位相をずらしマルチプレクサの4053に入れて、上記キャリア発振の出力周波数447.44kHzでスィッチングすることで、4053の出力14ピンに455kHzのSSBが出力信号が発生出力されます。この出力を一石のトランジスタIFアンプで増幅しこの後のセラミックフィルタで目的の455kHzのSSB信号の片側を通過させてSSB信号を得ます。元信号を≒8kHz(7.56kHz)として考えましたので、実際の4053の出力には439kHzのイメージSSB信号と455kHzのSSB信号成分が現れることになります。使用したセラミックフィルタはFタイプですので、455kHzを中心に-6dB帯域は12kHz、-50dB帯域は24kHzです。通過帯域は443kHzから467kHzまでがー50dB帯域となりますので、このフィルタでは439kHzのイメージ信号が帯域外となり減衰され455kHzの成分のみが通過し目的のSSB信号ができます。しかしながらキャリア周波数は447.4kHzなのでこのセラミックフィルタではキャリア漏れが相当あると思われます。よってセラミックフィルタとしてはHタイプのフィルタ-6dB帯域6kHz、-50dB帯域16kHzがキャリア漏れなく使用できそうです。手持ちにないので通販で購入準備しなければなりません。とにかくフィルタ以外は回路は組み立てが終わったので順次回路の動作確認をしてゆきたいと思います。完成した基板の写真を添付しておきました。つづく